三角巾の使用目的としては、
(1)三角巾は包帯ですので、傷口に直接当ててはいけません。傷に当てたガーゼが動かないように固定する為に使用します。
傷口に当てるガーゼが無い場合、別の三角巾をたたんで当てても結構です。
脱脂綿は避けてください。後で処置をする時に、お医者さんも大変ですし、患者自身も痛い思いをします。
(2)また、しっかりと巻くことによって、出血を止めることができます。
(3)副子を当てる場合、その副子を正しい位置に固定することができます。
(4)腕のケガでは、吊ることもできます。
(1)三角巾の結び方・解き方
a.結び方
◆三角巾を結ぶ場合は、『本結び』で結びます。
『本結び』などと名が付くと、何か難しく感じますが、皆さんが風呂敷を結んだり、
女性が着物を着られる方では、帯止めの結び方です。
◆固結びをすると解くときに、なかなか解けないばかりか、場合によっては、患者に
苦痛を与えることがありますので、この本結びを良く覚えておいてください。
◆要領は、
・三角巾の右端を左端に重ねる。
・左端を右端の上から内側に入れる。さらに左端を右端の下にもってくる。
・右端を左端の上から内側に巻きしっかり締め付ける。
右端を左端に重ねる。 | 左端を右端の上から内側に入れる。 |
さらに、左端を右端の下にもってくる。 | 右端を左端の上から内側に巻きしっかり締め付ける。 |
b.解き方
◆解き方の要領は、
・一方の端を引き起こすように強く引きます。
・次に、引き起こした結び目を片方の手で押えながら、引き起こした端の元の方を
持って左右に開くように引くと解けます。この解き方を覚えておくと、風呂敷な
どの結び目が固くなった時に役立ちます。
一方の端を引き起こすように強く引く。 | 引き起こした端の元の方を持って左右に開く。 |
c.三角巾のしまい方
◆次に三角巾のしまい方について説明します。
・最初に三角巾の両端をあわせて二つ折りにします。
・左手に底辺の真ん中(三角形の頂点)、右手に二つ折りした頂点を持ちます。
・右手に持った頂点を内側に折り、先端を3cmくらい出します。
・両端を左手の親指と人差し指で持ちます。
・右手で垂れ下がっている端を持ち上げて折り返します。
・両端を左手で持ちますと四角形ができます。
・四角形を右から内側に二つ折りにします。
・中央に向かって両側から観音開きに折ります。
・さらに二つ折りにして、出している両端を反対側の折りこみ部分に入れます。
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