ポンプ点検

巨大水槽 令和4年の消防団ポンプ点検が10月23日(日)にいたち川尾月橋下の広場で実施されました。
通常、ポンプの点検は各班単位で個別に実施していますが、1年に1回、栄消防団本部の役員と栄消防署の消防団担当の方々がポンプの真空能力や放水能力を測定器を使用して点検します。
今回の水源は、いたち川から取水して水槽に貯めた水を使いました。
用意した水槽は15,000リットル貯水することが出来ます。かなり巨大です。

真空能力測定 最初に真空能力を測定します。
真空能力とは、水利からポンプが水を吸い上げる能力のことです。
測定を開始すると、あの固い吸管がじわじわ縮んでいくのがはっきり判ります。

放水能力測定 次に放水能力の測定を行います。
放水能力とは吸い上げた水を筒先からどれほどの勢いで放水できるかの能力のことです。
放水能力の測定が一番大変です。
この時の圧力は1cm2あたり、10kgを超えることもあります。
この数字は経験者でないと判らないでしょうが、訓練を積んでいる消防団員でも一人で支えられる放水圧力は4kgまでと決めていますので、想像がつくでしょうか。
当班のポンプは更新したばかりの新品でしたから、放水圧力は10kg超えを記録しました。平均よりは大分良い能力です。

漏水検査 最後は漏水検査を行います。
別のポンプから試験を行うポンプに送水し、ポンプに水漏れが無いか確認します。
水漏れがあれば、ポンプの本来の能力が発揮出来ないばかりでなく、操作する人員にも危険が及ぶこともありますので、複数の目で慎重に確認します。

今年の検査には女性団員3名を含め、多くの団員が放水体験訓練も兼ねて参加してくれました。
何はともあれ、今年も点検は無事に終了致しました。
これらの機材が実際に大活躍するような事態は困るのですが、常に点検は怠り無く実施してまいります。


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