令和06年 文化財防火デー防災訓練

国の重要文化財 1月26日は文化財防火デーです。昭和24年1月26日、奈良県の法隆寺金堂から出火、国宝の十二面壁画の大半が焼損したことを契機に、昭和30年1月26日に定められました。
私達、第四分団が管轄する範囲では、上郷町の證菩提寺に国の重要文化財である阿弥陀仏如来坐像及び両脇侍像をはじめ、本尊の県の重要文化財である阿弥陀仏如来坐像が安置されています。
栄区内では4箇所しか指定を受けていない貴重な文化財です。

梅の木 令和6年1月28日(日)にこの證菩提寺を会場として文化財防火デー防災訓練が実施されました。
どんよりした曇り空の日でしたが、境内にある梅の木は可憐な花をつけ始めていました。
この日の訓練には40名程の団員が参加しました。

文化財の避難 訓練は午前10時に始まり、訓練開始の合図とともにお寺の関係者から火災発生の119番通報が行われました。
近隣の住民の方々が重要文化財を宝物殿から安全な場所まで運び出します。

初期消火 火災発生でまず役立つのは、消火器です。
一般の家庭用の消火器でも10秒程度は消火剤を噴射する能力はあり、てんぷら鍋3杯分の火災なら消火する能力はあります。
慌てずに、また火元に近づきないように注意しながら初期消火に当たって下さい。
また、区内の各所には狭い路地や大型の消防車が入り込めないような道路を想定して、初期消火箱が設置されています。
この、證菩提寺のすぐそばにも、初期消火箱が設置されていました。

消火活動を開始 消防団、消防署の消防隊が到着し、消火活動を開始しました。
消火活動は可搬式小型ポンプにより消火栓より取水し、50ミリホースによる2線延長での注水です。
ホース延長も実戦さながらに、緊張感が走ります。

若手団員 消防団員による放水を開始しました。
筒先は若手団員の担当です。いい訓練になったと思います。

放水 横浜市の消防車は通報から8分以内に現場に到着できるように体制を整えています。
しかし、それまでにいかに火災を小さく留めて置けるかは、地域住民の皆さんの初期消火に関わってきます。
令和5年の栄区内の火災発生件数は18件で、前年比2件の減となりました。
今年はこの件数が少なくなるように、防火防災に努力してまいりましょう。


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