平成16年 横浜市消防出初式

はしご乗り 平成16年1月11日(日)、横浜市消防出初式が、みなとみらい21地区の『耐震バース』および周辺域で開催されました。
横浜市内の各区から消防職員、消防団員を始め、家庭防災員、自衛消防隊、横浜古式消防保存会などの防災関係者が一同に会し、市民参加者を含めると参加人員が一万人にも達する一大イベントです。

参加車両等も署の消防車130台を始めとして、消防艇やヘリコプター等合計190隊が参加しました。
ずらりと並んだ消防車の隊列は壮観なものです。

式典の終了後は、横浜古式消防保存会によるまとい振込みとはしご乗りです。

画像は、はしご乗りの実演ですが、こうしたバランス感覚や恐怖感を乗り越える様々な訓練が、今の消防団員の各々に脈々と受け継がれています。

ポートエンジェルス119 はしご乗りの次は、横浜市消防音楽隊やポートエンジェルス、市内の高校生の演技が行われました。

天候はうす曇で、風も弱かったのですが、やはり海のそばで底冷えがしてきます。
華麗な演技を拝見しながら、寒くないのかなーーと、余計な心配をしてしまいました。

カラード 高校生によるカラードの演技にも、会場からの盛んな拍手が起こっていました。

この晴れ舞台に立つために、さぞかし厳しい訓練を重ねられたことと思います。

はしご車 続く車両分列行進では、横浜市消防局の誇る各種消防車両の披露が行われ、消防団の積載車も37台行進しました。

消防車と一言にいっても、その種類は多岐にわたり、お馴染みのポンプ車、はしご車の他にも水槽を積載している物、レスキュウー隊が使用する救助工作車、ミニ消防車、照明車や特殊工作車など、災害の状況に応じた様々な車両があります。
奥に見えるのは同時に行進してゆく消防艇です。

ヘリコプター また、上空には横浜市消防局のヘリコプターのはまちどりが、同時に行進を行いました。
横浜市の消防能力は他に類を見ないほどの強力なものであると今更ながら感慨を改めましたが、本当の防火防災能力は、市民の皆様の日々の心がまえの中にあると考えます。

各家庭での防災に対する心がまえと、消防能力の向上が一体となって、初めて安全、安心な横浜市が実現できるのです。

総合1 消防総合演技の最初は、消防団や自衛消防隊による放水と、横浜市独自の制度である家庭防災員による心肺蘇生法と三角巾の実演、及び応急担架による負傷者の搬送です。

本部席の正面では、昨年の横浜市消防操法技術訓練会における、自衛消防隊ポンプ操法の部において見事最優秀賞を獲得した、栄区代表の住友電工男子自衛消防隊がポンプ車操法を披露してくれました。

総合2 家庭防災員は『自らの家庭は自らが守る』を合言葉に横浜市が独自に制定している制度で昭和44年から任命が始まりました。
初期消火や救急救命の知識を深め、技術を磨くことにより震災発生時にも被害を最小限に抑えることが可能となります。

当初は家庭の主婦の方を対象としておりましたが、近年は男性の方にも対象を広げ、その数も徐々に増えてきています。
あなたも家庭防災員になってみませんか?

スーパーファイター 消防総合演技のクライマックスはやはり、本職の横浜市消防局の登場です。
次々に登場する精鋭高規格の消防車両には、消防団員の自分でも本当に圧倒されます。

画像の装甲車のようなスーパーファイターや、無人消防車ロボファイターなど、あらゆる災害を想定して巨大都市横浜の防災に一生懸命努力しています。震災で建物が倒壊したことなどを想定して、重機機械のような消防車もあります。

一斉放水 最後に一斉放水が行われ、滞りなく演技を終了し、会場からも大きな拍手を頂戴いたしました。

今年の出初式は、例年になく温かな風もない、穏やかな天候で実施できました。

今年一年が穏やかな、心安らぐ1年となることを予感させるような、出初式となりました。


次のページへ   トップへ戻る