『谷戸田の稲刈り』

極楽広場いよいよ、2004年秋、谷戸田の稲刈りです。
台風一過、快晴となった9月30日(木)に桂台小学校5年生による稲刈りが実施されました。
9時30分に極楽広場に集まり、ゴム足袋に履き替えた後、まず愛護会の岩見役員から稲刈鎌の持ち方、稲の切り方、束ね方などの指導を受けます。

稲刈開始昨夜降った雨の影響で、田圃は大変ぬかるんだ状態です。
それでもこども達は元気良く田圃に入り、初めての稲刈りを体験学習しました。

稲刈米という字は八十八の手間がかかるから、米となったとの俗説がありますが、本来は実がついて実った状態を示す象形文字から来たようです。
でもこども達や愛護会の会員の皆さんが大事に育てた結果ですから、本当に貴重ですよね。

ハセ掛け刈り取られた稲束は広場に運ばれ、ハセ掛けにし、天日干しされます。
干し上がったら、まだ脱穀、精米と作業は続きますが、給食に出された時の味はまた格別なことでしょう。


☆画像提供:山門金二郎様☆


公田小0010月16日(土)には、台風などの影響により、のびのびになっていた、公田小学校の稲刈りが行われました。
台風と降り続いた雨の影響で足元がおぼつかない状況でしたが、初めての体験がほとんどのお子さん達が稲刈りに挑戦です。

公田小01会員の皆さんから指導を受けながらも、結構器用に作業を進めていく姿をみていると、子供達がとても頼もしくも思えてきます。
学校の校庭で育てているバケツ栽培のお米とは、また一味違う生きた教育に役立てられたのかなと、充実感が溢れてきます。


脱穀機台風や長雨の影響で愛護会の活動も延び延びになっていましたが、11月に入ってから天候も安定してきたようです。
抜けるような秋晴れとなった11月3日(文化の日)、桂台小や公田小の生徒30名以上と先日刈り取った稲の脱穀作業を実施しました。
脱穀には、昔ながらの足踏み脱穀機を使い、稲穂から籾(もみ)採ります。

唐箕さらに、篩(ふるい)と唐箕(とうみ)で籾を選別します。
唐箕は上の漏斗(ろうと)の口から脱穀した籾を入れながら、右のハンドルを回して起こした風の力で、籾とゴミを選別(風選)します。
籾は重いので手前に落ち、軽いゴミは先へと飛ばされてしまいます。
ハンドルを回すスピードは一定にしなければならず、結構難しいです。

選別00子供達も初めての体験にしては手際がよく、会員の指導を受けながら、賑やかに作業を進めていきます。
時間がかかるかと心配しましたが、12時過ぎには無事作業完了となりました。

選別01このあとは、プレハブ小屋でさらに充分に乾燥させてから、籾摺り、精米の工程へと進みます。
子供の頃(?十年前)には、脱穀した籾殻を燃やして灰にし田畑の肥料にするのですが、その燃やす時に、籾殻の中にサツマイモを入れておき、焼芋にして食べたものでした。
今でも忘れられない本当に懐かしい味です。


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