『ドラム缶釜での炭焼き』

炭焼き002004年9月25日(土)、定例作業日の作業として、炭焼き広場でドラム缶炭焼き釜での炭焼きを行いました。
天気予報では小雨がぱらつくかもつくかもとのことでしたが、幸いにも降られることも無く、炭焼きには丁度いい天気になりました。

炭焼き01ドラム缶炭焼き釜による炭焼き方法は次の通りです。
1. 口火を焚く
2. 煙の温度を85〜95度まであげる
「屁をこいた」こと(強いにおい)を確認  (0.5〜1時間)
3. 口火焚きをやめ、空気の供給を制限し、煙の温度を保つ  (4時間)
4. 炭化が進めば煙の温度は上昇を始める  (2時間)
5. 煙の温度が180度以上になったら温度計をはずす  (1時間)
6. 煙が無色になったら内部ふたを開け、"ネラシ"を行う  (10分程度)
7. 空気入り口と煙突口を閉じて終了  (合計8時間)


炭焼き022004年11月14日(日)、定例作業日の作業として、9月に火入れしたドラム缶炭焼き釜から焼きあがった竹炭の取り出し作業を行いました。

炭焼き032ヶ月近くをかけて焼きあげた炭なので、取り出す喜びもひとしおです。
いまでこそ、熱源は電気やガスに変わりましたが、私たちの子供の頃は薪や炭が生活を支える貴重な熱源でした。
焼きあがった竹炭をみていると、愛おしさが滲みでてきます。


炭焼きの原理

木材は、無酸素状態で400〜500度以上になると分解を始め、炭素へと変化します。
このとき分解熱が発生します。
この400〜500度以上の温度を確保するために口火焚きを行うのです。
ひとたびこの温度に到達すれば、外部から多量のエネルギーを与えなくても、分解熱で炭化が進行するので、口火焚きを止めます。
しかし釜からの放熱があるので、少しのエネルギー補充が必要であるため、わずかの空気を入れて燃焼させて釜内温度を維持します。
この空気の入れ方が少ないと分解が停止し、入れすぎると中身が全部燃えてしまいます。
このバランスが炭焼きでは最も大切です。
分解には時間をかけるほうがよい炭ができます。
また、分解の最終段階で釜内温度をできるだけ上げるようにすると硬い炭ができます。
          (会員:西川さん談)
炭焼きは2ヶ月に1度の実施予定で、行事予定表に掲載いたします。
なお、次回は、11月14日(日)に行います。


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