E28について

モデル全般


E28-520i[image] 3,5,6,7,8と、現在のBMWのシリーズ呼称の起点となった初代5シリーズE12。
その2代目5シリーズのE28が世に出たのは1981年6月、日本輸入は翌1982年春から。

新生BMW Japan(1981年4月1日設立)の、いわば主力車種ともいうべき車のはずでした。

ボディサイズ(幅)は、日本の5ナンバーぎりぎり、全長は4m60cm。「ノイエクラッセ」の面影を残すドアからルーフにかけての優雅な一体モール。BMW最後の逆スラントデザイン、ブラックスリット・フロント。そしてシャープでフラットな、空力をやや意識した80年代ライン。

しかし発表当時からモダンな室内は絶賛されつつも、外観がE12とほとんど変化がない(?)とのことで酷評に。
ちなみにE12とE28とではフロントおよびサイドガラス、ドア等、キャビン回りの一部の部品が共通。但し空力は大幅に改善されています。(CD=0.38)
でも過去と未来が手を取り合った個性的なデザインは今ではE28の美点ではないでしょうか。我が師匠ヘラルド氏曰く「精悍な美しさ」、実に的を得ています。

ともかく、手頃なサイズ、軽量で頑丈なボディ、一方排気量は全般に余裕のある贅沢な設定でした。

<モデル変遷>
1982年に 518,528eがまず輸入。
1983年には533iと524tdが追加。(533iは日米限定)
1985年に533iに代わりM535iが輸入。
1986年後半(1987年モデル)から520iが追加。
M5はモデル末期に数十台が正式輸入された模様。
M5以外は、日本仕様は全てAT、左ハンドルなのが惜しいところ。

E28の製造は1987年で終了、国内販売は1988年夏ごろまでのようです。
1.8L〜3.5Lと、単一車種ではかなり幅広いエンジンラインアップ。 


E28-M535i[image]  


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