2000年夏にエンジンのオーバーホールを行いました。O/Hはヘッドだけでなく、腰下、つまりピストン及びクランク回り全てに手をいれる作業でしたが、結論から言うと満足度は50%といったところです。まあ色々と勉強になりました。 |
私のM535iは入手時走行は8万9千km、燃費も町乗りで5,6km、高速で8〜10km前後とまあ普通、パワーもそこそこあるようです。 ただし、
冷間時にサイドノック音がやや大きいのと、いい気になって回すとあっという間にオイルがなくなります。
最近ではうちとけた話も出来るようになったディーラのベテラン整備の方も、「サイドノック音がやや大きく、オイル上がりしている模様。クランクベアリングからも少し音が出ているが、ビッグ6は丈夫なのでまだこの状態で当分はOK」とのこと。 購入後、4万kmを経過した13万km時点ても、エンジンのパワー、燃費等は特に変化することもありません。しかし、M535iを入手以来、車のくたびれた所をあちこちリフレッシュし少しずつ良くなってゆくにつれ、相対的にエンジンのオイル上がりとサイドノック音が気になるようになってきたので、自分なりにエンジンのO/Hについて調べるようになりました。 いったい、エンジンのO/Hとは? また、新車時のBMW M30エンジンとはどんなものなのでしょうか? |
BMW Japanは現在はM30エンジンのO/Hは原則的に取り扱わないようです。M30の新品エンジン(ショートエンジン)の供給は可ですが高価で、かなり程度の良いE28が1台買えてしまいます。
またエンジンのO/Hについては、国産チューニングやレストア系の雑誌等では良くみかけるものの、BMWのエンジンO/Hについてはあまり情報がありません。技術のある所ならばきっとどんなエンジンでも可能なのでしょうが、知識も縁故も無い私は工場探し(と資金繰り!)が一番の課題のようです。 そんな折も折、それまでひとごとだと思っていたトラブルが私にも起こりました。エンジンが突然かからなくなったのです。結局ECUが不調でAT品に交換し復活しましたが、そこそこ信頼していた道具が突然ダメになるというのは悲しいものです。 どうやら、この時点で、なんとなく腹が座ってしまったようです。だましだまし乗るスタイルは、実は私はあまり得意でなないのです。目標は10年20万kmですからまだ先は長い。それならば...... かくしてエンジンO/H先は1999年秋の三河湾オフで知り合った愛知の Powerstationにお願いすることにしました。東京からはちょっと遠いですが、ここは古めのBMWのチューニングショップで、聞けばM30エンジンは何基もばらしたことがあるとのこと。また、2000年春オフでのもっちゃんの B7-6MT化ストーリーにはしびれました。 |
PowerstationのMakoto6さんとメールと電話でのやりとりの結果、入庫は8月第一週となりました。期間は約1ケ月とのこと。順調にゆけば秋オフまでには間に合いそうです。エンジンO/Hの仕様は概算を相談し、O/Hの各メニューは基本的にプロの判断にまかせることに。唯一私が出した条件は以下です。
私はチューニングは門外漢なので、目指すのは新車時のコンディションです。カム、ピストン等、大物部品が必要な場合は私が個人輸入で手配し、他のO/H用基本パーツはおまかせすることになりました。 |
工場入りでしばしのお別れ前に、デスビなぞ自分で交換し名残を惜しみます。そして、一つの目安として、シャシダイにかけO/H前のエンジンの実力を把握してみました。14年前の走行13万kmの車は、どんなものだったのでしょうか。
出力/トルク曲線(補正あり) 実は公開予定はなかったのですが...ご要望にお答えして^^;
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2001.3.26