世界遺産イスタンブール

 世界遺産リストには、Historic Areas of Istanbul (イスタンブール歴史地区)として登録されている。
 イスタンブールは、大きく3つの地域に分けられる。第1にマルマラ海と金角湾に挟まれた「旧市街」、そして金角湾とボスポラス海峡の間にある新市街、さらにボスポラス海峡の対岸にあるアジア側のウシュクダラ地区である。
 このうちで、歴史的な文化遺産が数多く残されているのは、旧市街である。
古代ローマ、ビザンチン帝国時代を代表するものとしては、アヤ・ソフィアバレンスの水道、イエレバタン・サライ、カリエ・ジャーミーなどが有名である。オスマントルコ時代の代表建築物としては、トプカプ宮殿、スレイマニエ・ジャーミー、スルタン・アフメット・ジャーミー(ブルーモスク) などがある。
 これらの文化遺産は、すべて旧市街にあるが、この旧市街をすっぽりと囲む城壁は古代ローマ時代よりイスタンブールを守ってきた、壮大にして貴重な文化遺産である。
 また、ボスポラス海峡ぞいのヨーロッパ側に、メフメット2世がコンスタンチノープル攻略のために築いたという、ルメリヒサール城がほぼ完全な姿で残っている。