96/08/20

のんびりゆったり浜頓別巡り!

(浜頓別〜牧草地〜浅茅野〜浜頓別 =  122.5km)

 このページに掲載している写真は、どれも観光客があまり立ち寄らない静かなスポットです。きっとほかにも隠れたファンがたくさんいるでしょうから、あえて場所は書きませんでした。詳しいことを知りたい方はメールにてご連絡ください。

 あまりに天気が良かったので、網走への移動日だったはずが、宿のオーナーさんの「移動ばかりしたって、どうせ国道走るだけになるよ!? ゆっくりしていけば??」の一言でスケジュールを変更! 浜頓別周辺のスポットを巡り歩くことにする。

 ここは、クッチャロ湖の近くにある牧草地帯。何もなく、だれもいない静かな丘で、のんびり昼寝を決め込む(写真上左)。丘の向こうに見えるのがクッチャロ湖で、さらにその向こうの山の奥がオホーツク(写真上右)




 デジタルカメラで遊んでみる。白いクローバー(写真上左)。 タンポポのような花(写真上右)。赤いクローバー(写真左)

 この丘では、1時間半あまりのんびり過ごしたが、観光客も車も全く来ない。地元の役所の方と思われる人がお客さんを連れてやって来ただけだった。この人からは、「浜頓別の町はどうか」とか、「この場所は気に入ったか?」とか聞かれたので、思わず「何もないところが気に入った」と答えてしまった。(本当はなぜか、小さな鐘が建っているのだが、あえて何もない方が良いのではないかと思った)

 気分が良かったので、ペケJと一緒にカメラに収まる(写真右)。この牧草地はのんびりできたが、この日は温かくなり、蚊、アブ、ブヨが一斉に動き出していたのが難点だった(^^;)

 場所を移して浅茅野へと向かう。あとで気付いたのだが、ここは某ツーリング雑誌で「手廻しガソリンスタンド」が紹介されたところでもある。ただ、GSはどうも店じまいしまった様子。

 摩周湖と同じく、神が住むと言われる湖(写真右)。この時間帯は湖面が緑色で神秘的な雰囲気を醸し出していた。

 続いて、数年前に旭化成の長編CMで使われていた一本道(写真下右)。両側は牧草地帯で、遠くに北見神威岬が見える。CMの場面ではクレーン車が使われ、だんだんとカメラ位置が上昇していくイメージで撮影されていた。これは背伸びして撮影した写真(写真下左)。クレーン車かはしご車があれば、もう少し雰囲気が出たんだけど(^^;)





 モケウニ沼に向かう途中の木道脇に実っていたハマイチゴ? 酸味が効いていて結構うまい!?(^^;)(ブルーベリーに近い味かなぁ〜)



 モケウニ沼。向こう岸は赤松の原生林で、10cm伸びるのに何千年?もかかっているとか!? 木道の周囲にある草地は、湿地帯になっていて、足を踏み入れると靴がビショビショになってしまいます(^^;)

 このあと、頓別のR238沿いにある列車食堂で、遅い昼食を取る。興浜北線を走っていた列車を利用して作った食堂で、窓からは国道を行き交う車が見える。メニューはカニ丼、イクラ丼、ウニ丼の3つしかないが、どれも結構うまそう。おまけに、丼よりもでっかいカニ味噌汁まで付いてくる。ライダーやチャリダーには結構、人気の店のようだった。

 さらにR238を南下して、北見神威岬を抜け、枝幸町の「北緯45度国際記念公園」へ。前夜、宿で地図を見ながら、周辺の見所をオーナーさんやヘルパーさんにいろいろ聞いていたが、「国際記念公園って何だろう? 行ったことがない」という話になり、足を伸ばしてみる。が....

 着いてみて唖然。公園にはベンチが幾つかあるのと、木製の記念碑が建っているだけで、あとは何もなし。おまけに記念碑は各国の北緯45度の町(ミネアポリスなど)を指し示しているが、西方の看板が折れて無くなっていた。だから欧州方面の北緯45度の町はどこがあるのか分からないという。何ともお粗末(^^;) ただ、GPS衛星を追跡して、土地の変動をチェックする観測塔が建っていたのが、珍しいと言えば珍しいかな!?

 このあとは、北見神威岬公園で、のんびり午後の昼寝。(この日は本当に昼寝が多い)(^^;) 浜頓別の宿に帰ると、さすがに3日連続でジンギスカンを喰っては、宿も破産してしまう(?)ということか、「好きな連泊メニューを選んで良い」というので、お座敷天ぷらを選択。テーブルの鍋を囲み、わぃわぃがゃがゃと騒ぎながら、ホタテ、イカ、イモなどの天ぷらを楽しんだ。(イカは油が飛び散るのは予想できたとして、ホタテを揚げるとドロドロに溶けてしまうのは知らなかった。しかし、かき揚げにホタテが入ってるなんて、かなりゼイタク!?)

北海道ではお馴染み、牧草刈り入れシーン!

 牧草を機械で刈った後、よくかき回して乾燥させる。その後、機械で細く一列に並べた後、写真の「ローラー」(?)という機械で、自動的にグルグル巻きにしていく。ロールが太くなったところで、後部の扉がカパッと明き、ロールをごろんと吐き出す。



 この付近はあたり一面が牧草地で、ものすごい数のロールが古代遺跡のように転がっていた。



 ロールをトラックに載せて牧場へ。実はこの牧草、一夏に2〜3度は刈り入れを繰り返すとのこと。ロールが置かれている牧草地でも、既に次の草が生えてきている。という訳で、牧草地に入り込んで記念写真を撮っているライダーをよく見かけますが、牧草が踏み荒らされると、機械で刈り込みにくくなるそうなので、牧草地には無断で立ち入らないようにしましょう。



日景 聡/hikage@st.rim.or.jp
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