96/08/18

再度ひまわり畑のあと天北へ!

(母子里〜智恵文ひまわり畑〜浜頓別 =  173.7km)

 母子里は日本での最低気温マイナス41度を記録したところ。周囲を小高い山に囲まれた盆地で、冬場の晴れた日の夜にはぐんぐん気温が下がるらしい。ここにある北大演習林にある百葉箱の中で、最低気温が記録されたという。宿では、マイナス20度を下回るような超低温になるとどうなるか、いろいろなエピソードを教えてくれた。白樺の木は夜中に、大きな音を立てて裂けたりするし、晴れた日はダイヤモンドダストもよく見えるらしい。付近ではクリスタルパークを整備中で、そこにある休憩所の中では、現在の気温を記した「日本最寒の地」訪問の記念証を発行してくれる。

 

 近くには美深峠があり、ポスターなどにも使われる美深大橋が掛かっている(写真左)。宗谷岬に向かうライダーはR232か、中央部のR40を北上することが多そうだが、ここ幌加内町は穏やかな風景が続き、趣がある。朱鞠内湖のキャンプ場では、変なウワサもあるらしいけど(^^;)

 前日泊まった母子里の宿で、「北竜ひまわりの里」に行った話をすると、「もっとすごいひまわり畑がある」と紹介された。そこで予定を変更して訪れることにする。母子里から名母トンネルを抜けてR40に。智恵文から山道に入り、ダートを10分ほど登っていくと、突如、ひまわり畑(写真下)が現れた。



 畑の真ん中には、建設現場用の鉄パイプでこしらえた展望台(というか、やぐら)が2つ建っている。そこに登って上から取ったのがこの写真(左)。観光目的?にひまわりを栽培している「北竜ひまわりの里」と異なり、こちらは、ひまわり油を採取するために栽培されているとのこと。栽培密度が日本一との話も聞いた。

 写真でも雰囲気が出ているが、現物は背筋が寒くなるぐらい、ひまわりが整然と並び、圧倒されてしまう。最近は観光客が増えてきているようで、四駆などが行き交っていた。ひまわり油を売る出店もあり、観光地化を嘆く向きもいるよう。

 オンロードバイク(私はYAMAHAのXJR400)でも行けないことはないが、畑の直前がやや急斜面のダートなので、慎重に走らないと転倒してしまうかも!? この日は、朝方にわか雨が降ったばかりで、路面がぬかるんでおり、かなりスリルがあった(^^;)



 このひまわり畑には車かバイクでないと行けない感じ。智恵文の街中からでも10km前後はある(うち最後の7kmほどがダートで坂道)。ただ、どうしても行きたいというJRer(JRを使って北海道を旅する人)の方々のために....

 最寄り駅は宗谷本線の北星駅(ほくせい=写真左)となります。列車が2両が止まれるぐらいの長さしかありません。この写真を撮ってる時にも急行列車が走り過ぎたが、車内の乗客はだれもこの駅の存在に気付いてないようでした(^^;)

 智恵文からはR40を一路北上。「びふか道の駅」「おといねっぷ道の駅」「ピンネシリ道の駅」と数時間の間に、道の駅を3つも入る。実は「道の駅スタンプラリー」を実施中で、スタンプを5個集めると抽選でプレゼントがもらえるとのこと。道北にコースを取れば、一気にスタンプを稼ぐことができそう。



 音威子府からR275に入ってすぐ、道路脇の牧場で牛が牧草を食っている光景に出会う。これは来年の年賀状向けの写真にうってつけ! さっそくペケJごと歩道に乗り上げ、記念撮影(写真左)。ちょうど、牛さんもポーズを取ってくれたので、面白いシーンをカメラに収めることができた。

 ここからはR275で浜頓別に。本日の宿はジンギスカン食べ放題に誘われて、浜頓別でと決めていた。この宿に泊まるのは3年ぶりだが、家庭的な宿の雰囲気と、静かな浜頓別の自然にひかれ、とんだ長居をすることになる。

日景 聡/hikage@st.rim.or.jp
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