「特別教員」


 教育プロセスの一切を電子化・オンライン化することを究極の目的とする「二十世紀教育支援プログラム」の開始後いちはやく導入された教職制の一つ。莫大な国家予算をつぎ込んで開発・投入された学習機器とそれらをつなぐネットワークの操作、管理、維持、さらに専用の学習教材を創造ししかもそれらを使った授業を行うため、一般の教員が十分な研修を終えて新しい職務に就くまでの期間に、一般の教員を補助する意味で設置された。

 「プログラム」を円滑に進行させるために、非常な高給と一般教員に遜色ない権限が与えられたことにより、情報化の社会への浸透で豊富な人材を抱える情報産業分野から特に優秀な一握りの人間が教育の世界へ移り住み、「特別教員」の職を全うすることになった。


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