「二十世紀教育支援プログラム」


 コンピュータネットワークの普及による爆発的な情報提供量の増大と、それを閲覧するためのプラットフォームを獲得したマルチメディア産業に目をつけた政府が、活況を呈する経済界の支援のもとに、少子社会における教育のあり方を模索する一つの試みとして始めたプロジェクト。今世紀最後の十年の、しかも後半になって立案されたにもかかわらず「二十世紀」の名を冠することについて遺憾を表明する向きも一部あったが、二千年問題・二千三十八年問題を含め世紀末的・厭世的な方向へ発展を続けるマルチメディア産業に対して、来世紀までの存続を危ぶんだプロジェクト設立者側の強い疑念が勝る形で呼称が制定された。


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