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特集記事・インタビュー(1990年)

1990年(平成2年)

タイトル BAND VOX
間椅子 NINGENISU
「日本語でロックを」と言うのが人間椅子の
自然な流儀。だから『文芸ロック』。
音はなかなかの実力派バンド。
御一聴あれ!
掲載誌 月刊シャウト!(シンコー・ミュージック刊)
掲載号 1990年1月号
備考 人間椅子のバンド紹介と和嶋氏・鈴木氏インタビュー。モノクロ1ページ。夜の小田急線の踏切(下北沢あたり?)を背景にしたメンバー集合写真1枚。クレジットは文:川村恭子、写真:MASAKATSU ISHIKAWA。
バンドのオリジナリティ、低音の重要性、ねずみ男衣装の由来(ピーター・ガブリエルの影響)などについてコメント。
タイトル インタビュー
人間椅子
掲載誌 毎日中学生新聞
掲載号 1990年3月13日、16日、20日、27日
備考 メンバー3人のインタビューを、4回に分けて掲載。モノクロ2分の1ページ。写真は各回1枚〜2枚ずつ。
各回の見出しは以下の通り。
  1. “猟奇の世界”を音に描く 一度聴いたら忘れられない
    こぶしもタップリ 文芸ロック
  2. 昆虫の動きにヒント得た
  3. 知る人ぞ知る名曲「陰獣」生んだ図書館通い!?
    生徒会で職権乱用 校内放送に僕らの曲を…
  4. 好きな子に、つい意地悪
    必ずすれ違うように計算 眠れなくて、妄想にふけったり
タイトル 今度は映画を撮ろうぜ!
90年のAV界、私はこの監督を推薦します!
掲載誌 宝島
掲載号 1990年3月号
備考 和嶋氏によるエッセー。
塚本晋也氏、渡辺文樹氏、利重剛氏のインタビューとともに掲載。「ちょっとアブな君には、安達かおる監督がお薦め」とのこと。

タイトル INTERVIEW
人間椅子
「イカ天」から飛び出した世紀末的文芸ロック
掲載誌 朝日ジャーナル
掲載号 1990年4月6日号
備考 メンバー3人へのインタビュー。新連載巻頭インタビューの第1回。
オールカラー3ページ。各メンバーの現況、文芸的なテーマの由来など。「5年後も同じことをやってる?」との問いに、「何十年も同じことをやっていたい」(鈴木氏)「一つの価値観のままでずうーっと行くってのウソだと思う」(和嶋氏)と回答。

タイトル “重明”(オモアカ)安吾は心のバンドエイド 坂口安吾Ver.'90
◆希薄な現実を想像力で村おこし
●作家 荻野アンナ
●ロックバンド 人間椅子
   和嶋慎治(ギター、ボーカル)
   鈴木研一(ベース、ボーカル)
掲載誌 朝日ジャーナル
掲載号 1990年5月4-11日号
備考 若年層の坂口安吾再評価の風潮について、作家の荻野アンナ氏と和嶋氏、鈴木氏が対談。白黒6ページ。対談者各人の写真、3人の全体写真。
文学論的な話が中心だが、「アングラ演劇をやっている友達から『桜の森の満開の下』を借りて読んで「景色がいいなあ」と思って、歌に使ってしまった」(鈴木氏)、「本当のロックらしいロックの音で、なおかつ日本的な感じの新しいものを入れて、伝統を乗っ取りつつ、そうじゃないものをやる」(和嶋氏)などの発言もある。

タイトル セッションInワールド
掲載誌 じゃかすか
掲載号 1990年7月号(「バリバリマシン」増刊、隔月刊)
備考 THE NEWSとの対談。

タイトル PICK OF THE MONTH
人間失格/人間椅子
歌詞、サウンドは実に個性的だ
掲載誌 METAL GEAR
掲載号 1990年 Vol.15 7月号
備考 1st『人間失格』のレビュー。評者は深民 淳氏。

タイトル 有名人の告白 「あの時、お金がなかったばかりに…」
ロック・バンド人間椅子
ギターが欲しい。ケチケチ生活で貯めて…
好きな音楽のためならメシ抜き! ヒモジイ思いをしたなァ
掲載誌 BIG tomorrow
掲載号 1990年7月号(創刊10周年記念号)
備考 有名人のお金に困った話の特集。人間椅子の他、田中義剛、森口博子、小島一慶、布川敏和、鳥越俊太郎が掲載されている。 人間椅子は、アマチュア時代の困窮生活について、和嶋氏の談話形式で記述。カラー2ページ、実質1ページ分。メンバー3人の普段着の集合写真1枚。
和嶋氏の中学時代に昼食代を浮かした貯金で購入したレス・ポールについての話がメイン。「僕は気に入ったものには異常なくらい執着する性格なんで」あまり苦にはならなかったとのこと。
タイトル 人間椅子
N嬢の物語
掲載誌 フールズメイト
掲載号 1990年8月号
備考 和嶋氏によるオリジナル小説(2600字程度)。クレジットは「作・和嶋慎治(人間椅子)」。
モノクロ2ページ。演奏中写真1枚、3人の集合写真1枚(『人間失格』のジャケットに使用されているものと同じ)
タイトル下のリード文は以下の通り。
ある朝、奈々美が目を醒ますと自分が一脚の椅子に変っているのに気付いた……
アルバム『人間失格』がリリースされる噂の猟奇バンド
“人間椅子”の和嶋慎治が描く戦慄の不条理世界。
目次では「すばる文学賞も恐くない?人間椅子、和嶋慎治の不条理の世界。」となっていた。

タイトル 人間椅子
人間失格
掲載誌 フールズメイト
掲載号 1990年8月号
備考 1st『人間失格』のレビュー。評者は東條雅人。
「すでに2万枚以上(本当?)売りあげているそうだ」との記述もある。

タイトル 安吾の写真
掲載誌 本の情報誌 月刊オーパス
掲載号 1990年8月号
備考 和嶋氏によるエッセイ。同誌の「坂口安吾特集」の一環として寄稿。

タイトル 人間椅子
掲載誌 METAL GEAR
掲載号 1990年 Vol.16 8月号
備考 白黒3ページ。和嶋氏、鈴木氏、上舘氏、3人そろってのインタビュー。3人のルーツを…といったような内容。アルバム『人間失格』の曲のもとネタの本の紹介コーナーあり。

タイトル GiG太郎侍の
新人を斬る
人間椅子
掲載誌 GiGS(月刊ギグス)
掲載号 1990年8月号(No.011)
発行 株式会社シンコー・ミュージック
備考 新人バンドの紹介コーナー。バンド結成、キャリア、サウンド、プロフィールの4項目の情報。この月は人間椅子、KUSU KUSUほか5バンドが紹介されている。
白黒半ページ。『人間失格』宣伝用の3人のメンバー写真。基本的には好評ながら「人間椅子は過去だけでなく、現在と未来の情念の世界からテーマを見つけ出してほしい」との注文もある。

タイトル HOT SQUARE 新譜紹介
人間椅子/人間失格
掲載誌 GiGS(月刊ギグス)
掲載号 1990年8月号(No.011)
発行 株式会社シンコー・ミュージック
備考 1st『人間失格』のレビュー。評者は広瀬充氏。
「うまい、スゴイ、完成度高い」「確かな方法論をもっている貴重な存在」と激賞。

タイトル FLAMING YOUTH“JAPAN”ニュー・フェイス(JAPAN)
人間椅子 にんげんいす
掲載誌 ロッキンf
掲載号 1990年8月号
発行 (株)立東社
備考 新人バンド紹介ページ。1st『人間失格』の発売にあわせて白黒4分の1程度でバンド紹介。
前年12月のMZA有明ライヴで「2000人近い動員」、インディーズ盤『人間椅子』が「1万枚以上をセールス」などの具体的な数字が挙げられている。

タイトル SMASH HITS FACTORY
『人間失格』
●人間椅子
掲載誌 ロッキンf
掲載号 1990年8月号
発行 (株)立東社
備考 1st『人間失格』のレビュー。評者は「(板)」(=板東麗)。
サウンド面におけるブラック・サバスとの共通点について字数を割いている。

タイトル R E V I E W S
サウンド・リサーチ「人間椅子」
“反物質的力学”が生む 「人間椅子」の磁場の魅力
掲載誌 アサヒグラフ
掲載号 1990年8月10日号
備考 厳島 薫氏による、バンドとアルバム『人間失格』のレビュー。カラー3分の1ページ。ジャケット写真とメンバー写真各1枚。撮影・長谷忠彦(出版写真部)。
バンドの存在の面白さと、受け手側の楽しみ方の面白さを評価しながらも、デビューアルバムのまとまりが良すぎる点に苦言を呈している。

タイトル BAND STATION
人間椅子
ねずみ男姿で文芸ロックする変な男たち
掲載誌 週刊明星
掲載号 1990年8月23・30日号
備考 バンド紹介コーナー(ちなみにこの回が最終回)。モノクロ1ページ。メンバー集合写真大小1枚ずつ。PHOTO BY K. TANAKA。
タイトル 宝島的国内音楽最新情報 ROCK LAND JAPAN
人間椅子
「ステージでああいう恰好をするのは、どこかに目立ちたいっていう気持ちがあるからなんです」
掲載誌 宝島
掲載号 1990年8月24日号 No.204
備考 アルバム『人間失格』リリース直後の人間椅子紹介記事。カラー1ページ。和嶋氏がメインのメンバー全体写真1枚。クレジットは、取材・文/大野祥之、撮影/石川 徹。
リードは「ねずみ男の扮装が話題の元祖文芸ロック・バンド人間椅子。江戸川乱歩の世界を正統派ハード・ロック・サウンドで再現したデビュー・アルバムを発表!」。
タイトル 人間椅子
掲載誌 月刊YMMプレイヤー
掲載号 1990年9月号
備考 カラー2ページ。鈴木氏のネズミ男の衣装の写真2点あり。3人でのインタビュー。ビジュアル面や、歌詞の内容について。

タイトル 連続企画 ミュージシャンの声
「すみません、ちょっときかせてください」
第2回・ミュージシャン、レコードについてアレコレ
掲載誌 ROCK FILE
掲載号 1990年9月号
備考 国内ミュージシャン117人に「あなたを変えたアルバム」「聴いて泣いたアルバム」など0項目について聞くアンケート企画に、和嶋氏と鈴木氏が回答を寄せている。和嶋氏の名前は「和嶋慎二」と誤植されている。
「自分のレコードを聴きたくなるのはどんな時か」の質問に、和嶋氏は「夜中、眠れない時」、鈴木氏は「良いレコードを聴いた時、自分達のものと比較してみる」と答えている。
タイトル 人間椅子
バンド・ブームの異端児(!?)人間椅子がオールド・ハード・ロックを引っさげ今、音楽シーンを撃つ
掲載誌 ROCK FILE
掲載号 1990年9月号
備考 メンバー3人へのインタビュー。取材・文は編集部。
モノクロ2ページ。3人の集合写真(『人間失格』ジャケットに使用されているもの)と和嶋氏と鈴木氏の演奏中の絡み写真。
内容は、「イカ天」出演の経緯とその後の変化について、ハード・ロック観、今後の路線と目標など。
タイトル ロック道【立志編】
ロック漫画家への道は険しいのだの巻
掲載誌 ROCK FILE
掲載号 1990年9月号
備考 みうらじゅんが描く大河漫画家マンガ。和嶋氏が「エドガー和嶋」として写真・マンガで掲載。欄外ハシラに紹介あり。
扉カラー1ページ、モノクロ5ページ。2002年に『みうらじゅん全一巻』に再録される。
タイトル 日本的情念歌う「人間椅子」
ロックに三味線の音 融合
掲載誌 朝日新聞
掲載号 1990年9月19日 夕刊
備考 芸能面でのバンド紹介記事。モノクロ8分の1ページ。演奏中の和嶋氏・鈴木氏1枚と、上館氏顔写真1枚。
「みんなで明るく進もう、といった感じの最近の画一的ロックには違和感を感じる。江戸川乱歩の作品のような、個人の内面、妄想の世界に入り込んで行く音楽があってもいいと思う」とのコメントが紹介されている。
タイトル 人間椅子地上界見参
掲載誌 じゃかすか
掲載号 1990年9月号(「バリバリマシン」増刊、隔月刊)
備考 表紙。本誌は次号で休刊。

タイトル FULL 10 アマチュア・バンド&読者のページ
ROCK TOWN NETWORK
発信地3●青森 人 間 椅 子
掲載誌 GiGS(月刊ギグス)
掲載号 1990年10月号(No.013)
発行 株式会社シンコー・ミュージック
備考 地方出身のバンドのインタビューで、青森県代表として人間椅子の和嶋氏と鈴木氏がインタビューに答える。今回で第3回目。
白黒1ページ。和嶋・鈴木の2人が並んだ写真。高校時代の地元での活動を中心に話が進む。「自分の中に色んなものを詰め込むには、田舎の方が良い」という反面「プロになるなら、都会に出るしかないですね」とコメント。

タイトル 人間失格 人間椅子
掲載誌 MARQUEE
掲載号 1990年 Vol.035 11月号
備考 1st『人間失格』のレビュー。評者は川上史郎氏。

タイトル 伝授 プレイのコツ
Vocal
鈴木研一・和嶋慎治■人間椅子
自分が歌いたいから、ツイン・ボーカルなのだ
掲載誌 GiGS(月刊ギグス)
掲載号 1990年11月号(No.014)
発行 株式会社シンコー・ミュージック
備考 バンドの各パート別にミュージシャンが演奏テクニックを教授するコーナー。
白黒1ページ。和嶋・鈴木の2人が並んだ顔写真。タイトルページにも写真あり。
人間椅子でのボーカルパートについて和嶋氏と鈴木氏が対談。他人の曲のコピーから、やがては自分の声で唄える自分に合った曲を作るようになる、とのこと。鈴木氏が影響を受けたボーカリストにオジー・オズボーン、ロブ・ハルフォード(ジューダス・プリースト)、ジーン・シモンズ(キッス)を挙げている。

タイトル ふーみんのギター教室
'70年代ロックの感動を、素直に伝えたい!
和嶋慎治 ★人間椅子
掲載誌 PLUM (PLUS! MUSIC)
掲載号 1990年12月号
備考 “ふーみん”ことギタリストの橘高文彦氏(筋肉少女帯)が連載するギター講座の対談コーナーに、和嶋氏が登場。モノクロ3ページ。SGを構えた和嶋氏単独写真1枚、橘高氏との写真2枚。
筋肉少女帯と人間椅子の類似性、ギブソンのギターとマーシャルのアンプの相性について、エフェクターを使わないシンプルなサウンド構築、ボトルネックのコレクション、など。自分のルーツに素直にやる、伝統芸能ロックというジャンルを確立したい、ということで意見が一致。

この記事は後に橘高氏の単行本『魅惑のハードロックギター教本』に採録された。ただし、雑誌掲載時にはお互いについての短文はなし。
タイトル 文豪が愛した東京の酒場 (2)
江戸川乱歩が通った店 銀座・げん
N i n g e n i s u
掲載誌 03(ゼロサン) TOKYO Calling
掲載号 1990年12月号
備考 創刊1周年記念号の特集「東京 暴走する怪物都市 RAVING CITY - TOKYO」の一環として、文豪が通った酒場で有名人のグラビアを撮影する企画。カラー2ページ、見開き。文のクレジットは松本 新。
和嶋氏は探偵、鈴木氏はコート(露出狂?)、上館氏は東京見物(?)の格好。
なお、その他の有名人は以下の通り。
  • 永井荷風 − 後藤久美子
  • 三島由紀夫 − 維新力
  • 池波正太郎 − 久間十義
タイトル 伝授 プレイのコツ
絶対タメになるゾ
Guitar
和嶋慎治■人間椅子
「楽譜があるからコピーしない」というのは大間違い!!
掲載誌 GiGS(月刊ギグス)
掲載号 1990年12月号(No.015)
発行 株式会社シンコー・ミュージック
備考 バンドの各パート別にミュージシャンが演奏テクニックを教授するコーナー。
白黒1ページ。和嶋氏の顔写真1枚。タイトルページにも写真あり。
衝撃的なタイトルの通り、自分の耳でコピーすることの大切さを説く。LED ZEPPELINから始まり、BLACK SABBATH、SOFT MACHINE、GONG、KING CRIMSONなどのコピー歴を経て、ブルース・ロックに行き付いた経験から、楽譜に書けない微妙なニュアンスを自分の耳でコピーしてほしい、「音楽って形のないものだから、結局は耳で聞くしかないんじゃないかな。」とのこと。「付録」に「■コピー譜はこう使え!」という漫画形式の説明(イラストは和嶋氏ではない)あり。

タイトル GUITARIST CLOSE UP INTERVIEW
プロのギタリストはコレを使っているのダ!!
掲載誌 決定版!ギター選び 完全保存版 最新ギターオールカタログ1991 (辰巳出版株式会社)
掲載号 1990年
備考 国内プロ・ギタリスト7人へのインタビューに和嶋氏が答えている。質問は使用機材や影響を受けたギタリストなど。インタビュアーの記名はなし。アンケートに近い感じ。
ギタリストについての企画だが、「ふッふッふッ、ネズミ男の使っているベースも紹介しやう!」というサブタイトルで鈴木氏も質問に答えている。
カラー2ページ。写真は、和嶋氏、鈴木氏の2ショットライブ写真2枚(1枚は和嶋氏メイン)、和嶋氏のエフェクター(クライベイビー)、床に立てたギブソンSGを左手で支えて立つ和嶋氏、椅子に座り右膝にリッケンバッカー4001、左膝にギブソンEB-IIIを乗せて満面の笑みを浮かべる鈴木氏。
和嶋氏が現在使用しているギターとしてSGの他に「エピフォンのリリットギター(昔、ジョニー・ウィンターとMC5のギタリストが使っていた)、ゴミ捨て場で拾ったモーリスのアコースティックギター。」と答えている。また「ひと頃、エフェクターを足元にズラリと並べるのが流行っていたが、あれはいかん。足は2本しかないのだから、エフェクターはひとつでいい。」と言っている。

1991年の記事へ

1989年の記事へ


(作成者注)
情報提供のクレジットは1989年の記事にまとめました。


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