CASIO のエラー・リセット・プログラム情報はこの節の最後に。
ERROR メッセージには、"FATAL ERROR" (致命的エラー)と、"MEMORY ERROR" の 2 種類あり、いづれもフラッシュ・メモリ関連のエラーのようです。 MEMORY ERROR の場合は、下記の方法で復旧し、修理に出さずに済んだという報告があ ります。
山岸永幸(にゃんこ)さん( → 6-2 )からの情報を総合すると:
MEMORY ERROR CONTACT SUPPORTMr. Wherry が MEMORY ERRORで QV-10 を修理に出したときは、店員から、この 修復方法は、単にソフトウェアでシリアル・ポートへリセット命令を送るだけ だと教えてくれたそうです(詳しくはホームページ→ 6-1 )。ああこのソフト さえあれば → 7-1 おっ?!と液晶画面に表示され、本体のボタン操作を一切受け付けなくなった。 *リンクソフトを接続してみると* ... あら不思議!ちゃんと通信できた。 最後の写真が真っ黒で、エラーの原因のようだ。リンクソフトの操作で 生きている CAM ファイルを全て転送してから、エラー写真を削除した。 電源を再投入した。復活!バンザイ!
ついに、 QV-10 FATAL ERROR リセット関連コマンドがユーザの手によって解 明されました。解析結果は Yuzuru さんのホームページにて。さらに qvplay を開発した林さんが、プログラム化してくれました → 6-1
FATAL ERROR は電圧が低下したときにエラーが発生する可能性は高まりますが、 AC アダプタ使用時でも発病した人もいます(ワシじゃ)。 DC 入力ジャックに 変に力が加わると電気が瞬断することがあるからです。気を付けましょう。電 源についての詳細は → 2-3
QV-10A ( QV-30 も?)では、ERROR 番号によっては、本体のボタン操作だけ で復旧が可能なことを CASIO サービスセンターが明らかにしました。
MEMORY ERROR #1 ... リセット可能。写真の順番は変になるかも。 MEMORY ERROR #2 ... リセット可能。ただし写真は全て消える。 MEMORY ERROR #3 ... リセット不可能。修理に出しましょう。リセットはエラー発生時のみ有効なボタン操作で行います。エラー発生時に、 [ZOOM] と [DEL] を押しながら電源を入れると、液晶画面にメッセージが表示 されるので、その指示に従い簡単なボタン操作をするだけです。詳細は、この 情報を CASIO から引き出した(偉い!) YoccY さんのページで → 6-1
注意: リセットの際は、電力を必要とするので、必ず AC アダプタを使ってく ださい。
その後... 1997 年 9 月の NIFTY SERVE での情報ですが、CASIO が、修理の終わっ た本体に、エラー・リセット・プログラムを添付してきたとのことです。う〜ん、 今頃になってなぜ。しかもこっそりと。
まず、付属の "始めに読んで下さい" ファイルを読みましょう。
- AppleTalk は切っていますか? - スクリーン・セーバは使ってはダメです。 - 他のソフトウェアがバックグラウンドで動いていませんか? - ノイズ源がケーブルやマシンの近くにありませんか? - 機能拡張、コントロールパネルは極力減らしましょう。 - PowerBook ExpressModem 内蔵の場合、外部ポートに切り替える。どうしてもダメな場合、「通信速度」の設定を「MID」に落とすといいかも しれません。
筆者の場合、Apple PowerBook520 を PowerPC 化してから、転送中に接続が切 れやすくなりましたが、機能拡張を削りに削り、やっと高速モードでも安定し て転送できるようになりました。最近は、転送時だけ、拡張機能管理ツールで 拡張機能を少なくすることにしました。再起動が面倒なんですけど。
PowerBook 2400/3400 の場合は、深刻な問題があります → 5-4
まあ、パニックというほどではないですが、「 5. パニック編」がさびしいの で、ここに入れます。さて、
焼肉を焼いているところ、ガラス細工の作成現場、ストーブ、ガスレンジ等を QV-10 で撮影すると、オレンジ色に輝いている灼熱の部分が、緑色に写ってし まうことは、かなり昔から知られています。これは、温度の高い部分から放射 される「赤外線」(肉眼では見えません)が QV-10 のカラー・フィルタをする りと通過して、緑色用 CCD に達してしまうのが原因だそうです。詳しくは荻窪 さんの Web ページにて → 6-1
このことは、デジタル・カメラに一般的な現象なんでしょうか。いいえ! その後、 digi-cam mailing list (→ 6-1 )に寄せられた報告によると、 少なくとも Cyber-shot、DS-7、DC-2 では、灼熱のオレンジ色は肉眼と同じよ うにオレンジ色に写ることが判明しました。つまり QV-10 だけ、赤外線対策 が甘いということのようです。
テレビ等のリモコンは、目にみえない赤外線を利用しています。これも QV-10 で見ることができます。リモコンの任意のボタンを押しっぱなしにして、REC モードの QV-10 の液晶モニタを見ると、赤外線ランプ(?)が「緑色」にホタ ルの光のように点滅するのが見えます。ただし、SF アニメの光線銃のような、 1 本の光の筋が見えるわけではございません。あしからずご了承下さい。
リモコンの「光」は、Cyber-shot でも見ることができました。ただし緑色では なく、オレンジっぽい白い光です。Cyber-shot の方が、液晶モニタの画像更新 速度が速いせいか、光は激しく点滅してみえました。
Apple Macintosh PowerBook 2400 および 3400 は、QV シリーズと専用シリア ル・ケーブルで接続しても、データ転送ができません。リンクソフトでカメラ と接続しようとすると、カメラ側はハングアップ(液晶画面がフリーズ)し、 ソフト側は、タイム・アウト後に「カメラが応答しません」のメッセージを 出します。多数のユーザから同様のレポートが寄せられました。
その後、「号外」でもお知らせした通り、CASIO がすばやい動きを示し、 PowerBook 2400/3400 にも対応したシリアル・ケーブルを開発し、「お客様相 談窓口」を介して、希望者に配り始めました。で、でも、このケーブル、一部 のマックでは通信ができないという現象を起こすそうで、まだ全面解決には到っ ていません。
下記は、この件に関する関連情報の記録です。
(旧ケーブルでの)あらゆるアプローチは失敗に終わりました。
- 機能拡張をギリギリまで削る。 - 汎用の MacOS 7.6.1 日本語版を用いてみる。 - SoftWindows 3.0 上で Windows 版リンクソフトを用いる。 - PC Card のシリアル・カードを経由した Windows 版リンク・ケーブルと SoftWindows 3.0 上で Windows 版リンクソフトを用いる。 (マック版リンクソフトは、PC Card のシリアル・ポートを選べないの で。この“仕様”もなんとかしてほしいのだけど。)どうやら、PowerBook シリーズにありがちな、シリアル・ポートへの供給電力 のトラブルのようです。
電源供給型のシリアル・インターフェース( → 6-1 「ハードウェア」参照) を自作するのも、ひとつの手だと思います。
と、そんなところに、(当時、)唯一の成功例が飛び込んできました!
Connectix 社製の、かの有名な目玉カメラ Q-CAM は、マックのシリアル・ポー トから電源を取る仕様でしたが、 PowerBook 5x0 シリーズでは動作しません でした。そこで Connectix 社は電源を(マウス、キーボード等に使われる) ADB ポートから取るためのケーブルを用意しました。それは ADB ポートと シリアル・ポートの延長コネクタを短いケーブルで結んだものです。このケー ブルを ADB ポートとシリアル・ポートに挿し込み、さらにシリアル機器をシ リアル延長ポート側に接続すると ADB ポートからシリアル・ポートに電力が 供給されるというしくみです。
PowerBook 本体 ---ADB--------シリアル--- II===========II ←これが、そのケーブル ↑ ここにリンク・ケーブルを接続そう、これを使って PB2400 と QV-10 が接続できた!とのレポートが届いた のです。しかし、もともと Q-CAM & PB5x0 ユーザのみのために限定販売され たものですし、現在では、ほとんど入手不可能といっていいでしょう。
自作レポートも含め、引き続き情報を求めます。
QV-10 FAQ Version: 2.26 (1999-04-29)