阿部定【あべさだ】

事例1  路上にあって電柱を代表とする柱状の物体が、根元から切断されて除去され、わずかに残されたその根元物件を指す。むかし阿部定事件として有名な男根切断事件があり、生成過程が近似しているところからその名を冠する。多くは木造電柱のコンクリート製の電柱への切り替えによるもの。水平面での原爆タイプといえなくもないが、存在の影というにしては残された凸起に物体感が強く、長く見ていると痛ましいものである。(赤瀬川原平「トマソン大図鑑」ちくま文庫)
事例2・3
▲戻る

Designed by Shinobu Yoshino and Yukiko Miyashita

©Tokyo Fuku-bukuro