7月3日の日記


1997. 7. 3 出発
いよいよ出発の日です。前の晩は、早めに用意をして、10時過ぎには寝ました。
起床は5時半。6時に家を出るという予定でした。

予定通りに家を出たまでは良かったのですが、ミストラルくんにガスがありません。
途中で補給しようにも川崎方面にあるガソリンスタンドは、7時前はまだ閉まってい
る状態でした。
このまま高速に乗ったのでは、途中でガス欠なんていう事態にならないとも限りませ
ん。
途中、反対車線側にあったガソリンスタンドまで戻って、補給することに決めました。
約30分のロスでした。

その後は、首都高速や東関東自動車道なども渋滞に巻き込まれることなく、全て順調
に行きました。
予定より1時間以上も早く、予約していた駐車場に着いてしまいました。

しかし、その駐車場からは渋滞していて、結局予定通りの時間に成田空港に到着する
ことができました。


空港カウンターに着くと、荷物を預けて、チケットをもらうのですが、買ったばかり
のカヌーのパドルを手荷物で持っていきたいと主張した結果、手荷物チェックに引っ
かかりました。
これがケチの付きはじめだったとは、誰が思ったでしょうか?

パドルはやむなく、セキュリティチェック対象の荷物として持って行かれましたが、
その時荷札(タグ)に行き先を「CMB」と書かれてしまいました。
空港係官が言うには、成田空港では手荷物としては持って行けないが、コロンボに着
いたら話して見ろということでした。


エアランカの飛行機の中では、最初にまあさんが窓際に座りました。
すごく天気の良い日だったので、ずっと地上を見ていることができました。飛行機か
らは、様々なゴルフ場や、羽田空港、新横浜のプリンスホテル、富士山の頂上などを
見ることができました。
飛行機って早いですよね。成田空港から新横浜まであっという間でした。6時に出て
9時半ごろ着くクルマとは全然違いますよね。


途中、福岡空港を経由しました。
まあさんもよっしいも、九州に来たのは生まれて初めて。空港の横のドーム状の建物
も何だかわかりませんでした。

エアランカで出る食事は、スパイスが利いていて美味しい。カレーが出たときが一番
美味しかったな。
映画も「マイケル」という天使だけど、煙草を吸ったり普通と変わらない、ちょっと
前に劇場でやっていたものを放映してくれました。

また、旅行会社にはハネムーン(本当は二回目のハネムーン)と言ってあったので、
エアランカからハネムーンケーキをプレゼントされました。
ハネムーンケーキは6号くらいの円形のとても大きなケーキでした。
これから暑い国に行くのに、ケーキはもつかなって心配になりました。


コロンボ空港には、現地時間で9時ごろ到着しました。日本との時差は約3時間遅れ
る形になりますので、日本は夜の12時ですね。
コロンボ空港は、とても暑くて、もう南国に来たんだなって感じました。コロンボに
到着するのは最後だったらしく、お店も閉まっていました。

成田空港でセキュリティチェック対象となったパドルの事が気にかかったので、待合
室にいたスチュワーデスさんに聞いてみることにしました。
すると、荷物は見つかったから、少し待っていれば持ってきてくれるとの話だったの
で待ちましたが、20分くらい待っても来ません。
どうしたのかと再度スチュワーデスさんに聞くと、無線電話でやり取りした後、後に
付いてくるよう言われて、カーゴルームまで行きました。
カーゴルームの係官と何度か話をしましたが、そんな荷物はしらないと言われてしま
いました。

荷物が見つかったという話はどこにいったの?なぜ、今度は無いなんて言うの?と、
だんだん不安になってきました。
そのうち、飛行機に乗る時間になって、タラップの方へバスに乗って行くと、荷物の
確認をさせられましたが、ありません。一緒のバスに乗った外国の女性も荷物が無か
ったようです。
カーゴルームの係官がやってきて、荷物の話をしたら、飛行機の中で見たから大丈夫
だと言いました。一応心配だから、荷物の確認をさせてくれと言いましたが、セキュ
リティの関係上それはできないと言われました。
結局、この時は係官に何を言っても、荷物は見たから大丈夫だという事しか言わない
ので、あきらめて飛行機に乗ることにしました。


コロンボからマーレに向かう途中、まあさんとよっしいはパドルの事が心配でした。
まあさんは心配症で、飛行機が離陸する時も、落ちないか心配で神様にお祈りするく
らいなのですが、この時はパドルが行方不明だったので、そっちの方の心配事が大き
く、離陸のときは平気でした。

こんな事になるのだったら、成田空港で手荷物だと主張せずに、カーゴルームに最初
から預けるのだったとか、係官が「CMB」なんて書かずに、どうせなら「MRL」
と最初から書いてくれたら良かったのにとか、二人で言い合っていました。
まあ、パドルが無くなっても、カヌーができないだけで、スノーケルはできるし、な
んとかなるなと、最後には諦めていました。


マーレ空港には、現地時間で11時半ごろ到着しました。日本との時差は約4時間遅
れる形になりますので、日本の夜3時ですね。
荷物を待っていると、カヌーは出てきたのですが、スーツケースがなかなか出てきま
せん。パドルはやっぱり駄目だったねと諦めていたのですが。
そうこうするうちに、フィニッシュだと係官が伝えてきました。
そんな!パドルだけでなく、スーツケースもどっかに行ってしまったの?なぜ?
同じような人達は他にも何人かいました。他の日本人旅行者もいました。

手荷物とカヌーだけを持って、セキュリティチェックを抜け、クレームタグを持って
空港係官のところへ行きました。
ちょうど旅行会社のガイドさんが来てくれたので、心強くなりました。
スーツケースとパドルの荷物の特徴を説明して、書類にサインして、その日はホテル
に泊ることになりました。

ガイドさんによると、コロンボを経由する時に荷物が無くなることが多いとの話。
でも、大抵は荷物が出てくるとも説明してくれました。
今日みたいに沢山の荷物が出てこないなんていうのは珍しいので、きっとまとめてど
ことかに置き去りにされていると思うとのことでした。

まあさんとよっしいにとっては、いろいろ慰めの言葉をかけてくれても、まさかのス
ーツケース行方不明事件は、ダメージがとても大きかった。
パドルが行方不明だけでなく、スーツケースまでなんて。
着替えもみんなその中だし。スノーケル3点セットもその中だもの。
よっしいは悲しい気分になりました。まあさんは、もう二度とエアランカなど使うも
のかと怒り爆発状態でした。


もう一組みの旅行者の手続きをしてから、ガイドさんとマーレへ向かうことになりま
した。
モルディブの空港と首都マーレは、別の島の上にあります。空港のある島には、空港
だけがあります。当然、空港からマーレ市内へは、船を使って移動するしかありませ
ん。
空港からマーレまでは、ドーニという昔ながらの船に乗って行きました。
ドーニは、だいたい10人〜15人くらいの乗客を乗せて、大抵3人(一人は船長)
が船を岸に付けたり、荷物を降ろす時に働いてくれます。
そのドーニに乗って、10分くらいでマーレに到着しました。

マーレの船付き場に到着すると、すぐ目の前がナサンドラパレスホテルでした。
ナサンドラパレスホテルは、マーレ市内の中では一番良いビジネスホテルらしいです。
部屋へ入ると、日本のビジネスホテルと同じ感じがしました。部屋の大きさもだいた
い同じと考えて良いでしょう。
ガイドブックには、真水のみのシャワーと書いてありましたが、温水も使えました。
だだ、シャワーの勢いが無く、ちょろちょろという感じでした。真水が貴重なモルデ
ィブだからなのかと、その場は理解しました。


もう現地時間で2時。スーツケースやパドルの事が心配だけど、寝ないといけないと
思って、まあさんは寝てしまいました。疲れてたしね。
でも、よっしいは荷物の事が心配で、よく眠れなかったみたい。

7月4日の日記(その1)へ続く

 マーレ空港の夜景です。  出発口のちょうど目の前に、この  風景が見れます。  奥に見えるのが、ドーニの船付き  場です。  写真には写ってませんが、この左  側に大統領専用桟橋があります。  明日は、バスに乗って右奥へ行き  水上飛行機に乗る予定です。  水上飛行機の滑走路は、やっぱり  海でした。あたりまえか。(^^;  <本文に戻る>

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