オブジェクトクラス | 必須属性 | 任意属性 |
top | objectClass | なし |
organization | objectClass,o | streetAddress,telephoneNumber,userPassword |
Private company | objectClass,o,住所 | streetAddress,telephoneNumber,userPassword,
全社職員数 |
項番 | 作業項目 | 作業概要 | 最終成果物 | 備考 |
1 | データ項目整理 | 既存の項目に新規業務要件も含めて、不要項目、重複項目、追加項目等を洗い出す。 | 特になし
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最終成果物は必要ないが、一時的に次
工程のために何らかのドキュメントを残 したほうがよい |
2 | DIT設計 | データ項目の整理結果をDITにマッピングしてみる。 | DIT定義書
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2から5までの作業を繰り返す。
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3 | エントリ設計 | エントリの内容を設計する。 | エントリ設計書
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一つのモデル(ポンチ絵等)を基に叩いて
いく方法を用いると作業が進めやすい。ただし、業務要件がすべて網羅されているかについてのチェックを最後に必ず実施する必要がある。 |
3-1 | 属性抽出 | 各エントリに必要な属性項目の洗い出し、属性型の決定。 | オブジェクトクラス定義書 | |
3-2 | オブジェクトクラス定義 | 各エントリに必須/任意の属性を抽出し、オブジェクトクラスを
定義する。 |
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4 | アクセスパターン調査 | 上記結果に基づいて、アクセスパターンを検証する。 | ||
5 | ディレクトリ精査作業 | アクセスパターンや性能要件、メンテナンス性を考慮して
ディレクトリの精査作業を行う。 |
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6 | INDEX設計 | アクセスパターンによりINDEX定義が必要な項目の抽出を行う。 | サーバ側で
INDEX定義書 |
作業結果は、ディレクトリサーバ構築担当者に伝達する必要有り。 |
参考までに、ER図で記述した内容は、基本的に以下の様にマッピングできると考えられる。
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エンティティ | エントリの検討要素となる。 |
アトリビュート | 属性名の検討要素となる。 |
アトリビュートのデータ型 | 属性型の検討要素となる。ただし、RDBとディレクトリとで利用できるデータ型の違いに注意が必要。 |
リレーション | エントリの分割、DIT階層の検討要素となる。 |
カーディナリティ | オブジェクトクラスを決定する検討要素となる。 |
主キー | エントリのDNを決定する検討要素となり、DNの一部を構成する可能性がある。 |
外部キー | エントリ間の関連を決定する検討要素となり、他エントリを参照する属性として定義される可能性がある。ただし、整合参照性制約はディレクトリサーバには存在しない。 |
1.の整理結果をツリー構造で表現してみる。また、ディレクトリ構成を作る上では、下記の考え方で作業を進めるとよいと思われる。
1.2.の作業によって、ある程度の情報の固まりが、階層的に配置されるので、各エントリに属性をマッピングしてみる。
上記作業から、各エントリに必要な属性が抽出される。その中で、エントリが生成される際に必須/任意である属性を分別する。必要な属性が含まれている既存のオブジェクトクラス(ディレクトリサーバのマニュアル参照)を継承して、サブクラスを定義する(既存のクラスを変更することなく使用できる場合はそのまま利用してもよい)。導出されたサブクラスは、スーパクラスの必須/任意属性を引き継ぐ。
1.〜3.までの結果に基づいて、業務APからのアクセスパターンを作成する。
1.〜3.の結果と4.の調査結果に性能要件、メンテナンス性等の物理的な要件を加味して、検討する。
5.で精査されたモデルに対して、性能要件上INDEX付与が必要な属性の洗い出しを行う。
尚、この作業結果は、ディレクトリサーバ環境構築の担当者に提供されるべき情報である。
××.○○○エントリ設計書
DN:cn=職員番号,ou=経理課,o=○×会社
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オブジェクトクラス定義書
オブジェクトクラス定義書
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