どうなる拉致問題の行方 横田夫妻・真実の叫びを聞く −08
年6月21日 世田谷での講演会の記録−
横
田滋・早紀江夫妻近影
(08年6月19日 自宅にて佐藤弘弥撮影)
はじめに 08年6月21日、世田谷区に拉致問題の横田滋・早紀江ご夫妻をお呼びし、率直な意見を聞いた。 この企画は、今年の一月に決定したものだった。その開催の趣旨は、日朝交渉も、六者協議も一向に進まず、またアメリカが自国の国益を考 えたとしか思 えないような北朝鮮との2カ国協議が進むにつれて、「拉致問題の解決なくして北朝鮮への経済制裁の解除はあり得ない」と強弁していた大方の国会議員たちの 発言も、どこかよそよそしいものに変わった。それではというので、「第7回世田谷フォーラム」を「めぐみちゃんお元気ですか?! 2008年 横田夫妻の 夏」として開催したものである。 1 拉致という悲劇に見舞われた横田家を支えたもの このフォーラムでは、特に日本において、家族の崩壊を象徴するような考えられない事件が頻発する中で、最愛の13歳の愛娘めぐみさん を、自国内で、 北朝鮮の工作員によって拉致されるという考えられない悲劇に見舞われながらも、事件発生(1977)からこれまで三十一年間の長きに渡って、愛娘「「横田 めぐみ」さんの救出活動に全力を尽くす原動力なってきたと思われる横田家の夫婦の絆、家族の絆に焦点を当てて、その角度から拉致事件を考えてみたものであ る。 夫滋さんは、事件発生後、日本銀行に勤めながら、娘のことを忘れた日々は一度たりともなかったと語る。また妻早紀江さんは、思い詰めて 「自殺も考え た」ほどの絶望的な心境になりながら、キリスト教への入信や塞ぎがちな気持ちを短歌を詠むなどして、心のバランスを何とか保って三十一年間を過ごして来ら れた。 2 父親 滋さんの決断 何しろ、この事件は、事件発生(1977年11月15日新潟港夕方)から、事件の真相が明らかになるまで、丸20年(1977年1月 23日国会に西 村真悟衆院議員政府に質問書提出)の歳月を要している。そしてこの事件が、北朝鮮の工作員によって、引きおこされた国家的なテロであることが明確になっ た。その驚愕のニュースに、横田家では、ひとつ間違えば家族が崩壊しかねない大論争が巻き起こった。 この時、横田家は、めぐみさんの二人の弟さんも立派に成人し、自分の意見を持っていた。拉致されためぐみさんも、この時33歳になって いた。この間の横田家の20年の歳月は、まさに拉致というものに翻弄された20年の歳月だった。 父滋さんは、このように言った。 早紀江さんは、びっくりして言った。 この母の意見に、二人の息子さんたちも同調した。長い消耗な論争が続いた。でも父の決意は変わらなかった。結局、早紀江さんと二人の息 子さんは、最終的に父親の正義感に賭けたのである。 早紀江さんは、この時のことを、「わが家では、何かあると、いつも三対一になるんです」と言って微笑まれた。結局、この時の父滋さんの 決断が、日本 中の世論を喚起し、拉致問題という極めて特殊な事件が明るみに出され、日本中の人々が、めぐみちゃんを救出するために、全力を尽くして闘っている横田さん ご夫妻を通して、日本人拉致事件の全容を知ることになったのである。この滋さんの決断は正しかった。 その1997年から早くも十一年が経過した。拉致に翻弄された生活は、既に三十一年に及んでいることになる。 二人の髪には、白いものが目立つようになった。滋さんは何度か病院にも入院された。お二人とも体調が万全なわけではない。でも二人の周 囲には、清冽 な清水を思わせる清々しさが漂う。世田谷集会室のひな壇に並んで座られたお二人を見て、誰かが一対のおひな様というよりも、道祖神か菩薩のようだと、言っ た。確かに一理ある。お二人には、何の欲もない。ただただ愛するめぐみさんというわが子を救出したいだけなのだ。それが日本人の世論を動かし、ブッシュ大 統領も、大統領就任以来こんなに心を動かされたことはない、と語ったのだ。そしてこのママのために北朝鮮は、今すぐに、拉致しためぐみさんを返してあげな さいと記者会見をしたのである。そのアメリカが変節したと、きっとご夫妻は思いたくないと思う。以下に、ご夫妻の真実の声を伝えることにする。 3 滋さん最近の拉致問題について大いに語る さて、滋さんは、最近の拉致問題の動向について、次のように語った。◆読売新聞の誤報騒動など ただ今ご紹介いただいた横田でございます。最近気になることがありますので、いくつかご紹介いたします。5月9日の読売新聞の朝刊に、中山総理補佐官が 4月に訪韓し韓国の政府の方にキム・へギョンさんと我々を韓国で対面するように取りはからって欲しい、その見返りとして、めぐみの遺骨ということで骨が提 供されていますが、これを北朝鮮に返すということにするという話をしたということが掲載されました。 それで急いで、中山補佐官の方へ電話を掛けて見たのです。ところが「そんな事実はない」ということでした。それについて、町村官房長官も「事実無根であ る」と記者会見を行っています。一般の方から見れば、1面に大きく出たので、そんなことがあったんじゃないかと、思われたと思います。 それから数日後、安倍総理の秘書官になられた井上さんという方が、その時は内閣府の事務官だったわけですが、北朝鮮に行った時に、(拉致された人の中 で)何人か生きている人がいるという話を聞いてきたという話が報道されました。しかし何故今の時期にそういう話が出てきたのかという風に思いました。 ◆山崎拓さんらの「日朝国交正常化議連」について 次は、最近になって、「日朝国交正常化推進議員連盟」(2008年5月22日設立総会)が作られることになりました。山崎拓さんが会長で、岩国哲人さん らが副会長です。最近安倍さんは山崎さんのことを、「政府でもない者が、政府より甘い条件をつけて、北朝鮮と接触しようとすることは、百害あって一利な し」、いやもっと、「百害あって利権あり」というようなことで、テレビなどでも、何回も報道されてました。 やはり我々は、従来から、権限のない者が行って、我々に対しても、訪朝しないかと、打診もありましたけど、そういったことをして、政府とあまり違ったこと をした議員活動というものは解決のためには、マイナスになるのではないかと、思っております。 それから日朝協議というものは、昨年の5月に開かれて、昨年の9月にウランバートルで開かれてから、9ヶ月くらい交渉が行われておりません。それが今月 (08年6月)の11日と12日に突然開かれました。通常なら、その時すぐ家族会に連絡がありますが、その時はまったくありませんでした。 総理に相談をしてから、後で説明をするということだったんです。それで13日に説明がありました。それによりますと、第1に北朝鮮側が拉致被害者の再調 査をすることを約束したということ。第2によど号犯でまだ残っている人がおりますけど、その人を帰国させることに協力するということでした。それに対して 日本側は、経済制裁の一部を解除するということを表明したということが説明されたわけなんです。 従来から政府は、拉致問題に「進展」があればという前提で、例えばエネルギー支援をするとか、制裁の一部を緩めるということは、我々は説明を受けており ます。その「進展」とは何かということは、例えば「北朝鮮が再調査を約束した」というだけでは、それは進展とは言えないし、よど号犯が帰ってきたところ で、それは拉致問題とは直接関係ないことだから、それも進展ではないと思います。 しかし、北がどんなことをするか、約束をしても、また実行をするかどうかも分からないのに、一方的に(制裁を)解除するのは、おかしいということです。 この流れに不安を感じて、政府に対し、救う会、家族会、それから各党の拉致問題対策本部などから反対(表明)が出たわけです。 それに対して政府は、何もしないうちに解除するんではなくて、行動対行動だから、相手の行動を見てから、解除するということも言っています。けれども、 相手がちょっとでも動き出したら、(譲歩を)引き出すために解除をやる、というようなことも言っていまして、どうもあまりはっきりしたことが、分からない わけなんです。 これはやっぱり国民みんなが、政府がどのようにするかということを、監視というのは、言い方が悪いですけども、良く見守って、単に北朝鮮が、約束をして も、期限を設けているわけではありませんから、いつまで経っても、約束を実行しないにもかかわらず、日本が万景峰号(まんぎょんぼんごう)の入港を認める というようなことは、やらないように、国民がみんなで政府の動きを見守る必要があるんではないかと思います。 ◆気になるアメリカかのスタンス それからこれとほぼ同時に、米国のライス国務長官が、北朝鮮をテロ支援国家の指定から解除するということが発表されました。そしてブッシュ大統領が議会 に対して、解除を通告するということが発表されました。米国も従来から、「これは米国の国内法のことだから、日本人の拉致問題が解決するかしないかに関わ らず、法律的には、解決できる」と言っておりましたが、まあしかし、北朝鮮を利するために、「日本人の拉致が解決しなくても、解除するということはありえ ない」ということを、ずっと言ってきたんですが、このところ、まだ北朝鮮は、核(放棄の)申告もしてませんが、すぐに解除に動きそうだという動きが感じら れます。 そしてこれが解除されるとどういう利点があるかというと、やっぱり北は世界銀行などから、金融と言いますか、お金を借りる権利が今はないわけですが、そ れを取得するわけなんです。ですから経済的に困った場合、借りることが可能になってくるわけです。しかし、借りるということは返すという条件がいりますか ら、無制限に借りられるわけではありませんけど、やっぱり少しは有利になって、日本人の拉致は置いといても、何とか生き延びられるということになる可能性 がありますので、これは政府は、是非解除しないように(アメリカに)働きかけていただきたいと思います。 まあ、新聞なんかで学者の方は、色んな事を書いております。例えば日本が6者協議から脱退すれば良いとかおっしゃる方もいます。やはりこのケースについて は、日本がもう少しアメリカを説得するように努力していただきたいと思います。 ◆安易な経済制裁の緩和はして欲しくありません 最近は、拉致問題に動きがなく、北朝鮮側は、17人の政府が認定しています被害者のうち、5人はすでに帰国していますが、そのうち8人は死亡。4人は未 入国を主張しているわけです。(北朝鮮政府は)「これで子供さんもすべて返したから、拉致問題は解決済み」と言い続けています。 しかしその後、(日朝交渉も)まったく動きがありませんで、9ヶ月振りに交渉が行われたことで、日本政府としては交渉によって解決するという方針をとっ ていますから、ちょっとは良い方に動いたとは思いますけど、これもどの程度の調査結果を出してくるか、前の時なんかにも、小泉総理の2度目の訪朝の時に は、めぐみのものとして遺骨を提供してきたんですが、それはDNA鑑定の結果、まったく別人だったわけです。それ以外の方についても、新しいものは何もで ていません。ですから今度は、生きている人はすべて返すという形で、捜査することを、期待しております。安易な経済制裁の緩和ということはして欲しくない と思っております。以上が最近の拉致問題に関係する動きでございます。(採録編集佐藤)
4 政権末期のブッシュ政権の外交シナリオにすり寄った日本外交 この6月21日の横田夫妻を招いての講演の直前、拉致問題に関して、大きな動きがあった。 それは、日本政府が、13日夕方、北京で開催された日朝公式実務者協議の席で、北朝鮮側が、拉致問題に関して「再調査」と、よど号犯4 名とその妻 2名の引き渡しに協力するとの約束をしたとして、昨年度から行っている万景峰号の入港禁止などの「対北朝鮮制裁措置」の一部を解除・緩和することを決定し たことだ。 この動きは、米朝会談の進展を横目で睨みながら、日本政府がアメリカの北朝鮮への妥協的な政策に歩調を合わせたことで、実現したものと いえる。だ が、これには各方面から強い政府批判が起きた。慌てた政府は、日本の外交姿勢が変わらないことを躍起となって説明した。もちろん与党自民党内からも猛反発 が巻き起こった。その反発の趣旨は、日本政府の基本的なスタンスは、ブッシュ大統領との首脳会談の時に、小泉首相が明言した「拉致問題の解決なしに、日朝 国交正常化交渉の妥結はあり得ない」ということのはずだ。しかし政府は、この「拉致問題を前提」という看板を降ろすのかというものだ。 誰が見ても、13日の政府発表は、日本政府の北朝鮮への妥協的態度とも受け取れる態度だ。しかしそれも冷静に考えてみれば、アメリカの ブッシュ政権の北朝鮮に妥協した形の外交スタンスの変化に、日本政府がすり寄ったことで起きたものである。 別の言い方をすれば、丁度政権交代期にあるアメリカブッシュ政権の腹のうちを読んだ北朝鮮外交に、日米政府が揺さぶられたということに なる。拉致 問題の解決を棚上げにしても、成果としてブッシュ政権は「北朝鮮の核施設を破壊した」とでもアメリカ外交史に書き加えたかったのだろうか。 そして6月26日、アメリカは、北朝鮮の「テロ支援国家解除」の発表を電撃的に行った。こうしてみると、結局、13日の日本政府の北朝 鮮への「対 北朝鮮制裁措置」の一部を解除するという発表も、アメリカと北朝鮮の2カ国協議の中で合意された「テロ支援国家指定解除」のシナリオの前奏曲に過ぎなかっ たことになる。 5 横田早紀江さん31年の思いを語る 6月26日のアメリカによる北朝鮮の「テロ支援国家解除」の発表を見透かしたように、6月21日、横田早紀江さんは、世田谷市民の前で 次のように静かながら思いの丈を込めて語った。 ◆31年間北朝鮮に翻弄され続ける拉致家族 日朝協議に行ってくださった斉木大洋州局長は、本当に長い間、私たちの拉致問題を共に、背負ってくださって、本当に強いメッセージを出 してくださって、あちらの人と対しても、机を叩いて、いい加減にしないか、と言ってくださる珍しい方なんです。 私たち家族会は、みんな信頼しておりますし、今回の時も、信頼して頑張ってきますから、と言って行ってくださったので、非常に信頼して いたところが、あんな風に、どうして簡単に、万景峰号の一部入港を解除するということになったんだろう、と思っています。 これは今も分からないんですが、私たちは斉木さんを信じていますけども、本当にこれは総理の最終的な判断でなさったのか、それとも外務 省のもっと 上の方達との話の中で、こういう風になっていったものか。斉木さんご自身も、こんなつもりではなかったと思っているかも知れません。何か私たちには言えな いような北朝鮮との制裁を解除できるような良いメッセージを北朝鮮から、貰ったからこういう風になったのかということなのでしょうか。それならよろしいの ですが、私たちには今も分からないです。そこに何があったんだろうと。 ◆万景峰号は悪の船 それなのに、平壌の中の一部の指導者の人たちは、全部それを自分たちのものにして、やっている国であるということを、脱北してくる多く の人たちと か、そのことを証明していらっしゃいますけど、(その中には)「戦争をしてでも、この国は変わって欲しい。変えて欲しい」と言っている人がたくさんいるん です。 ◆北朝鮮で行われている人権侵害 その人たちは、がりがりに痩せて、お粥をやっと一杯、朝いただくぐらいが精一杯で、後はもの凄い労役で、骨が出て、バラバラと皮膚が垂 れ下がって いるような人たちです。棒で叩かれ、労役で死んでしまえば、もうそんなものは人間ではないと、どっかに放り投げられてしまうような人が、累々といらっしゃ るわけですね。そういうような国と今外交をしているわけなんです。そういうことが日本は分かっていない。私たちも分からなかったんです。 こんなことがなければ。そんな国がもうご存じなように、核を作っていたんです。あれは軽水炉とかいうのを、アメリカとかみんなで支援を したわけで すけれど、それでも核は絶対にしないと、約束していたにもかかわらず、それを裏切って、核を作っていたということが分かったわけです。それ以外にも拉致も していますし、偽ドル、それから麻薬、麻薬をあちこちの国に渡していると聞いています。 ◆娘めぐみのニセの骨について DNA鑑定をしてくださったお陰で、これがめぐみの骨ではなくて、ふたりのまったく違う人の遺骨だったということが、発表されました。 それで、や はりめぐみは、そんなにまでしても、隠さなければならない。そして後、残された人は、死亡と言われた人は、どういうことになっているのか、分かりませんけ れども、死亡として、洪水で骨が流されたから分からない。まったく分からない。見つからないとして、そういう形で向こうは言ってきて、これで拉致問題は、 終わりですと、言っているんです。 これは違う骨だと言ったら、北朝鮮は日本の鑑定が間違っていると主張しだしました。そしてその骨を返しなさいとか、言っています。勝手 によその国 に土足で入り込んできて、何の罪もない子供たちを、無理矢理目隠しをして、猿ぐつわをして、ぐるぐる巻きにして、袋を被せて、曽我さんも、蓮池さんも、地 村さんも、みんなそうですけども、船に二回も乗せられて、母船に移されて、そして日本海を運ばれて行ったんですね。本当にどんなに怖ろしい思いをした分か りません。 ◆拉致された事実が分かっていても救出できない国日本 ようやく安倍首相の時代になって、やっとあの船が止められた。それで随分圧力になったのに、向こうは日本の美味しいメロンだとか、そう いうもの を、向こうの指導者が喜んで食べるものが、まったく入って来なくなったという、大変な圧力がかかっているのです。ですから、これだけは、最後のカードとし て、解除しないということを、私たちは言い続けてきました。それなのに、今回何も分からない中で、一部人間は入れないけれども、物品だけは、自由にしても いいというような形で、一部解除されたわけです。その物品というものがクセ物で、それをどれだけ、監視できるかということですね。今まで見ていても、ホン トにルーズなままで、何十年きたわけですね。 で、今度、それをするのも人間です。監視するのも人間です。その監視する人が北朝鮮に買収されれば、利権を入れれば、見過ごしていくわ けですね。 そうすると、何が入っているか分からない。何がくるか分からないという状況が、起きるんではないかと、私たちは非常に懸念しています。こんなに大変な問題 だけは、どんな思いで私たちが、国民の皆様と一緒に、阻止できた圧力となるものを、(放棄して)「これだけは解除しないでください」と、この間、町村さん にお会いした時も、私は申し上げてきました。これから先、向こうがどういう形で、行動を起こしてくるのか、どういう風な形で、調査ということをはっきりし てくるか、分かりませんけれども、今まで、調査しますと、言っては、そのような拉致した人は、国内にはいませんと、言うことでした。 ◆拉致された子供たちの父母としての意地 人間として当たり前のことなんです。日本の子供がそうなっていて、六者協議の場に赴かれたとしたら、絶対に何かおっしゃるはずなんで
す。誰もが親
でありますから、親の心を持っていれば、「私たちの子供をすぐに返しなさい」と強いメッセージは言えるはずだと、みなさんにお願いしているのです。ブッ
シュ大統領にもそのように申し上げました。そのようなことで、これからも、この後の北朝鮮の動き行動というものを見て、日本も色々動きます、ということで
すので、皆様と共に、日本が騙されないないように、足下を掬われないように、しっかりと見守っていただき、これからも応援していただきますように、お願い
致します。(採録佐藤) 第二部 第一部に続いて、第二部では、早紀江さんの短歌の創作のこと、キリスト教への入信の話が語られ
た。短歌については
特別に短歌を勉強したわけではなく、失踪しためぐみちゃんのことを思っているうちに、自然と言葉が沸いてきたと語った。キリスト教への入信については、さ
まざまな新興宗教が来たなかで、聖書を読み解く中でしっくり来て、それ以来、教会に欠かさず通い続けていることを明かされた。ここでは、この箇所について
は省略させていただく。興味のある方は、最後に資料「2008年横田夫妻の夏 講演録」として全文テキストを添付しているので、参照していただきたい。 6 ブッシュ大統領と
の懇談 7 核廃絶と拉致問題
は表裏一体の問題 ◆ニューズウィーク最
新号の見解 |