栗駒の自然を守る会の佐藤光雄氏
栗駒山の自然を語る

 

カラースライドを映写しながら栗駒山の自然を語る佐藤光雄氏
(東京都江東区新木場2002年8月31日午後)

2002年8月31日、「栗駒の自然を守る会」の佐藤光雄氏が、東京都江東区新木場で、「自然の大切さを語る」と題して栗駒山の自然と花々についての講演を行った。講演は、財団法人「消費科学センター」(渋谷区桜丘17−9昭和ビル内電話3462−2601)の主催で、第113期「消費者大学」、「水」と「緑」と「自然」の講座として行われたものである。
 

31日の東京は、夏雲が、東京湾から次々と沸いては消える夏日だったが、それでも今朝の新幹線で上京したという氏は、疲れも見せず、集まったおよそ30名の聴衆に向かって栗駒山を渡る秋風さながら朴訥な東北弁で飄々と語りかけた。栗駒山の四季や花々が次々と映し出され、聴衆からはカラースライドの画面が変わる度にため息が漏れていた。栗駒山の春に現れる駒形の雪形。紅葉の衣を羽織った栗駒山。初冠雪に覆われる栗駒山。世界谷地に咲く花々等、集まった方々は、もうすっかり自然美溢れる栗駒山の四季に魅了されているようだった。

消費者科学センターでは、10月19、20日(土、日)、栗駒山での下草刈りボランティアを企画している。きっと今日佐藤光雄氏の話を聞いた人は、誰でも栗駒山に行ってみたいと思うに違いない。(レポートと歌七首は佐藤弘弥)
 


ふる里の山守る人は朴訥に東京人に自然を語り


いったいこの花は何だろう?

この花は何の花かとスライドに吸い寄せられし蝶々の我

栗駒山の山頂の紅葉にはひときわ大きなため息が漏れた


 
秋来ればふる里の山、はっとする紅葉の衣又着こなさむ


今では栗駒でも珍しくなったホンニョの彼方に冠雪の栗駒山が浮かぶ


 
懐かしき景色なるかな立ち並ぶ田んぼのホンニョに初雪の山


講演を終えて犬伏理事(消費科学センター)より言葉をいただき、佐藤光雄氏大いに照れる


 
伊達者は粋とは云ゑどおしょすがるところのありて光雄氏もまた


 

講演の行われた(株)中島工務店のモデルハウス

木場は元々東京の材木問屋の町である。この通りにも木場の旧市街から新木場(埋め立て地)へ移ってきたと思われる木材問屋が軒を並べていた。

コンクリの道路とビルに囲まれて木造の家オアシスの如し


 

新木場の駅前の喧噪

徒歩の人憚れるような喧噪の車両道路にトラックの群れ

目と鼻の先に羽田空港があるので飛行機は珍しいものではない。それにしても大型トラックがひっきりなしに行き交い栗駒の閑散としたたたずまいが恋しくなるような喧噪だ。


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2002.8.31 Hsato