人間の寿命が大幅に伸びる?!

 
 
 
どうやら人間の寿命が、あと10年もすれば、飛躍的に伸びそうだ。何故そのような途方もないことを言うかと言えば、本日の朝日新聞(2000年9月1日号)に、「寿命を1.5倍の薬発見?」という記事があったからだ。

それによれば、アメリカのサイモン・バック博士らのグループ(バック研究所:カリフォルニア州)が、1日付けの米科学雑誌「サイエンス」に次のような要旨の論文を発表したようである。

人間の寿命は、通常もっと長いはず。現在人間の老化の大きな原因と見なされているのは活性酸素という体内で発生する悪玉物質によると思われている。通常人間には、この物質を抑制、除去する酵素(スーパー・オキシド・ジスターゼ=略称SOD)が働いている。この酵素と同じ働きをする薬物を人工的に生成し、c・エレガンスという線虫に与えたところ、通常の寿命が約21日間であるのに、27日から32日間に伸びた。平均では44%とほど寿命が伸びた」(この趣旨は、佐藤が朝日の記事から類推して勝手にまとめたもので、サイエンスの要旨とは必ずしも一致しないので注意)

最近「活性酸素」という言葉が盛んに聞かれるようになった。要するに、この活性酸素が、人間の体内で作られることによって、人間の本来持っている寿命が、阻まれているらしいのだ。もちろん老化の原因は、これひとつではない。人間の体内には、寿命をコントロールする時計の役割をする遺伝子も存在すると言われる。現在は、様々な分野の老化研究が進み、老化の原因が突き止められつつある。だから人間の寿命を薬でコントロール出来る時代が来るのは、まさに時間の問題と言えるのである。

確かに聖書でも、日本の古事記や日本書紀の記述でも、人間の祖先たちは、大いに長生きだった。それは人間の夢としての不死への憧れが、反映しているのであろうか。

そこで知り合いの女性たちに、「あと10年もすれば、人間の寿命が、1.5倍ほどに長くなる薬が発売されるけど、飲むかね」、と聞いたところ、口々に「いやあんまり、よぼよぼになってまで生きたくない。」(ホンネかな?)という答えが返ってきた。まったく人間というものは天の邪鬼(あまのじゃく)である。長生きになる、といえば、そんなの嫌だ、という人間が必ず現れる。さて佐藤であるが、憎まれっ子世に憚(はばか)る、で百歳でも二百歳でも、生きれるだけ生きて、毒を吐きまくってやる、と思うのだが…。どうであろう。佐藤
 


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2000.8.31