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源義経公

八百十年祭・イン・平泉

義経公御霊平泉御巡幸


義経公への献詩
趣旨
四十三日の御巡幸の軌跡
日程及び行事内容

 

高舘―中尊寺本殿―金色堂―高舘

平成十一年八月二十八日

主催 菅原次男を支援する会

 



 
 
 
 
 
 

  

1.趣旨

 源義経公は、文治五年四月二八日、奥州平泉高舘にて、三十一歳の若さで亡くなられた。きらめくような才能。無邪気で、情け深い人柄。「もしも義経公が生きていたなら…」そんな素朴な民衆の感情がさまざまな伝説を生み、そして育てた。いまでも百人のひとの心の中には、百通りの義経公が生きており、千人の人がいれば、千通りの義経公が生きている。その意味で義経公は、日本人の心に永遠に生き続ける不滅の華である。

 今回菅原次男氏は、不滅の華義経公の遺徳を偲び、無念の思いを持って旅立たれた英雄の御霊を鎮めるために、「八百十年の今こそ供養の行脚に行こう」と決意した。

2.四十三日の御巡幸の軌跡

 そして六月十三日、相州藤沢市の白旗神社を皮切りとして、約17キロの笈を背負って、「義経公ロマンの旅500キロ」の行脚は、始まった。

 初めは一人でも歩き通す決意で望んだ菅原氏だったが、日を追って菅原氏を支援する人の輪が出来、そしてその輪は池に投げた小石のように、各方面に広がっていった。まず六月十三日、藤沢市の白旗神社の氏子の人々が、菅原氏の決意を我が事のように喜び歓迎していただいた。次には六月二十日、埼玉県栗橋町の人々が、静御前の墓前に参拝するために立ち寄った菅原氏を心から労っていただいた。那須の与一の里である大田原市では、那須神社に詣で、義経公の伝説の数々を収集した。

 そして六月二十七日、大雨の中を白河の関を越えて、奥州入りを果たした。七月十一日、忠臣、佐藤継信、忠信兄弟の里である福島県飯坂町においては、地元の里人に大歓迎を受け、佐藤家菩提寺「医王寺」にて、「義経公ならびに継信、忠信兄弟を弔う大法要」を執り行った。

 国見の峠を越えて、宮城県入りした菅原氏は、七月十三日、白石田村神社の甲冑堂を訪ね、16日には仙台入りを果たした。二十三日には金成の金田八幡神社を訪れ、二十四日には栗駒町の栗原寺にて、僧兵姿の檀家の人々に暖かく迎えられ、そのまま山車祭りで賑わう岩ヶ崎の町を訪れ「義経公願成甲冑合体式」に参加した。

 七月二十五日、藤沢市の白旗神社を出発して四十三日目、ついに菅原氏の念願は叶った。その日の早朝、馬上の人となった菅原氏は、無事多くの里の支持者に守られながら、沼倉判官森に到着。すぐに義経公八百十年祭は、開催され義経公の御分霊は、ここにおいて見事合祀され、菅原氏の大願は成就したのであった。

* * * * * * * * *

 平泉は、義経公にとって、心のふる里であり、終焉の地である。また父とも慕う藤原秀衡公の御霊の眠る聖地でもある。菅原氏は、今回の旅の最後に、どうしても「平泉をもって旅の最後としたい」と語った。義経公のお気持ちを考えれば、それも当然であろう。したがって、八月二十八日、菅原氏及び菅原氏を支援する会は、義経公平泉御巡幸を計画、実行することとした次第である。

 
 
 
 
 
 

 
 


3.日程及び行事内容

平成十一年八月二十八日 

午後一時    判官森にて焼香、菅原氏所有のマイクロバスで、栗駒を出発。

午後一時一五分 尾松栗原浦の浅野一志様宅で栗原の有志を乗せて平泉へ

午後二時    平泉高舘到着、支度を整えて、

午後二時二十分 平泉御巡幸開始 一路中尊寺へ

午後三時    中尊寺本殿入殿 法要開始

午後三時半   金色堂参拝 後再び高舘に向け御巡幸開始

午後四時    高舘「義経公810年法要」開始

      1. 笈と義経公御霊安置
      2. 読経
      3. お焼香
      4. 祝辞(歓迎の言葉、平泉町長又は助役)
      5. 祝辞(お手紙、祝電、ファックス)披露
      6. 御礼の言葉(菅原次男)
午後五時    義経公を偲ぶ夕べ(義経堂前の広場にて)
      1. 神楽奉納(ひよどり越えの逆落し)
        栗原神楽社中 
         
      1. 「腰越の舞い」奉納
          朗読 岩下浩(劇団民芸俳優)
          舞踏 小松芳泉 (創作舞踏芳泉流家元)
          音楽 マイルス・デービス「イン・ナ・サイレント・ウェイ」より
 

午後六時    懇親会(直来)毛越寺レストハウス

以上

 
 
 
 
 
 
 
源義経公への献詩
  

不滅の華

 生き逝きて 

 人 生き逝きて 

 生き逝きて

 散り行きて

 花散り行きて

 散り行きて

 八百十年

 夏の夜の夢の如くに

 過ぎ行きて

 九郎判官義経が

 その散り際の見事なる

 桜花とともに 散り逝きて

 無念の涙 雲となり

 流れ流れて

 奥州の山河巡りて 雨と降り

 降りだし始め 又降りて

 陸奥かしこ そこかしこ

 降り 降り 降りて 降り濯ぎ

 不滅の華となりにける

 衣の館に桜花咲き

 人の心に桜華咲く