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腰越状の朗読を担当していただいた

岩下 浩(いわした ひろし)の紹介

青山学院大学卒業後、水品演劇研究所、劇団青芸をへて、1968年劇団民藝に入団。

『セールスマンの死』伯父ベン、『炎の人』ゴーギャン、『どん底』サーチン、『おはなはん』金山太郎、など民藝を代表する舞台の大役を次々とこなしている。

最近の舞台は、小幡欣治『熊楠の家』毛利清雅、山本周五郎原作『研師源六』清次(95)、定村忠士作『グラバーの息子』石葉陽山、バリー作『あっぱれクライトン』クライトン(97)、ミラー 作『るつぼ』、砂田量爾作『勤皇やくざ瓦版』鉢割(98)などがある。

また木下順二『子午線の祀り』(山本安英の会)で弁慶を演じるなど外部でも活躍している。

現在は山本周五郎原作『研師源六』清次役で九州地方を巡演中。

今回、岩下氏に、「義経公の810年祭」の趣旨と菅原次男氏の話をしながら、腰越状朗読のお願いをすると、「私も義経公の芝居には、不思議な縁があり、弁慶役や常陸坊海尊役(NHKの大河ドラマで市川吉右衛門が弁慶役をこなした)などでもこなしてきました。今回の菅原さんの趣旨も大いに興味があり、お引き受けします」と快諾いただいた次第である。

7月16日、深夜、岩下氏の世田谷の自宅に録音機材を持ち込み、熱の入った朗読をしていただいた。その際、岩下氏は、自分で台本を手書きにされ、分解し、拍子や、演出意図など、細かい書き込みをされていて、プロの役者魂のすごさを、見せつけられる思いがした。是非岩下氏の熱をしっかりと感じて欲しいと思う。