刊行にあたって

「栗駒町の文化財」第十四集は町内の風土記について集録いたしました。

この風土記は伊達藩の儒者田邊希元(良輔)と言う方が、父希文の遺志を継ぎ封内風土記の完成を図らんと調査項目を定めて各村の調査に乗り出し、安永二年より同九年に至るまでに郡奉行、大肝入、肝入、及び寺院等の助力を得て書き上げられたもので、「安永の風土記御用書上」と称され現在古きを識る為には貴重な文書であります。この度戦後各町村より資料提出編纂の宮城県史を基調とし、更に不足又は散逸しある資料を探し求めて刊行の運びに至ったもので永く後世に残したいものと思います。町民皆様からおよせ頂きました御協力に心から感謝申し上げ、多くの方々の御愛読を期待し刊行の言葉といたします。

平成元年三月

栗駒町文化財保護委員
 委員長 菅原 真治郎



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2003.3.27
2003.3.27  Hsato