私はベタ惚れなのですが、色々な意味で広くお薦めすることができません。そうですね、
上記の項目に少しでも思い当たる節がある人は、真の意味で、このゲームを楽しむことはできないと思います。あと、パロディネタの内容からして、30 推臭いです(^^;
ここからはゲーム構造の話を。このゲームは、一見、選択肢選択による一本道なストーリーのアドベンチャーゲームに見えます。ですが、特定のフラグが設置されている選択肢があり、それを選択することにより、追加エピソードを見ることができたり、追加選択肢が発生したりします。これらによって、後の話で登場する人物に、あらかじめ会っていることから、途中のシーンが微妙に変化したり、本来出ないはずの選択肢が出現したりします。これらを、シナリオ制御を一切使わずに行っているため、プレイ方針によって、そのプレイで見ることのできる内容がだいぶ異なってきます。
このことから、回数を積んでいる人が見れてないシーンを、一回目でサクッと見れてしまったりする可能性が高いため、ネタバレを意識するのであれば、納得行くまでプレイするまでは、進捗以外の他の人の記述を一切見ない方が良いかもしれません。また、全てのシーンを見るのは、非常に困難でしょう。
最後に、このシナリオ構造をして、シナリオ不整合を見受けられない作りになっていることに感服します。本筋のストーリーはおいといて、シナリオ構造とそれを影で操るフラグ管理の周到さや複雑さを考慮すると、今年下半期ベストの 18 禁ゲームに確定したように感じています。
追記。バグについてですが、今のところ発見しているのは以下のものです。
まあ、バグといってもゲーム進行上致命的なものがない(おまけを全部埋められる)というのは、ライアーとしては奇跡に近いです(マテ)。作りの複雑さから考えると、プログラム的にも、かなり進化したんじゃないでしょうか。
システムについて触れるのを忘れてました。良くできているというか、プレイヤーのことを考えて作られていると思います。実装されているのは、
というところです。選択肢の状態でバックログを見ることができませんが、その場合、Return で直前の選択肢に戻ったあと、Ctrl スキップで飛ばしつつ読み直せばいいだけなので、さほど問題には感じませんでした。少々、既読管理が怪しいところはありますが、ここまでやってくれれば十分なレベルだと思います。個人的に、あまり色々実装されすぎると、逆に余剰だと感るようになりますし。
ただ、残念なのは、セーブ箇所が 10 箇所しかないこと。最初からやり直すと、スキップしまくりでもネゴバトルが欝陶しいので、セーブ箇所を増やすか、エッチシーン以外のシーン回想やエンディング回想が欲しかったところです。この辺は、残念ながら、サフィズムの舷窓よりは劣ってますね。
あちこちのレビューを読んだ末、たどり着いた独断と偏見によるまとめです。箇条書の形になりますが、以下のような感じですかね。
要約すると、ライアーというメーカを良く知らない人にはウケにくいということになってしまうんですよね。まあ、私は、ライアーには、今後もこの方針(自ら提唱したテーマを崩してバカゲーにする)で、ゲームを作り続けて欲しいと思ってます。