ギャルズパニックSSのレビュー


[SS]GALS PANIC SS/パズル/カネコ

クイックスって知ってます?

このゲームの解説をする際、クイックスとの比較の部分が多く出てきます。
そこで、クイックスを知ってるか否かが重要になってくるんですが、知らない人 の方が多かったりするんでしょうか。

一応、簡単に説明すると、タイトーから発売された陣取りゲームです。
自機は、シールドラインと呼ばれるラインに乗っていて、そこにいる間は、ほぼ 無敵です。以降、簡潔のため、初期のシールドラインを外周と呼びます。

ところが、このゲームの目的は、シールドライン内にある陣地を、80%以上、 奪うことになっています。陣地を奪う方法は、一つ。シールドラインから出て、 新しい線を引き、またシールドラインに戻ってくることです。この線で囲まれた 場所が陣地となり、自分が引き終えたラインは、新たなシールドラインとなります。

もちろん、シールドラインから出て線を引いている間は、自機は無防備な状態に さらされます。陣地内には、敵がいて、それに触れただけで倒されてしまいます。

また、線を引き陣地を奪ったときに、自分の陣地になるのは、

のいずれかです。
優先順位は上の方が高いので、ボスを狭い方に追い詰めた方が有利に働くことが 多いです。

とまあ、こういうゲームなんですが、アクション性の高さとシンプルさで、当時は 結構人気がありました。


GALS PANIC SSの場合

では、GALS PANIC SSの方の説明をします。
GALS PANIC SSとは、アーケードのGALS PANICシリーズの最新作GALS PANIC 4 for 遊 のサターン移植版です。同ゲームは、GALS PANICシリーズの中の初めてのエッチじゃ ないゲームです(^^;

さて、ゲームの方なんですが、クイックスと幾つかの相違点があります。

といったところが大きいところでしょうか。順に説明していきます。

外周も引かないといけない

クイックスでは、シールドラインから始まり別のシールドラインに戻ってくれば、 陣地が取れました。GALS PANICでも、基本は同じなのですが、少々、余分な処理 をしなければなりません。それは、外周を引くということです。

GALS PANICでは、初期のシールドラインが画面中央辺りに、ランダムで選ばれます。 よって、外周は、最初はシールドラインではないのです。
クイックスを遊んでいた人は、ちょっと戸惑うかもしれません。
しかし、この外周がシールドラインになっていないという要素は、GALS PANICでは、 ゲームシステムの一つにもなっており、これなくして、ゲーム自体が成立しなかった りするんです。

その理由に関しては「百聞は一見にしかず」的なところがありますので、敢えて 説明を省きます。


ボムという要素が追加された

クイックスでは、陣地内に出てくるアイテムのみを利用して敵を撃退してましたが、 GALS PANICでは、ボムという有難いものが追加されました。
ボムは、1回の囲みで一定値以上の陣地を取るか、ザコを一匹囲んで倒すことに より、増えます。

ボムの効用は、一度に使用したボムの数によって決まります。一度に使えるボムの 数は、5までで、使った数に応じて、

  1. 自機からボスへの直線上の敵を倒す
  2. もう少し広範囲に敵を倒す
  3. 全ての敵の動きを遅くする
  4. ボス以外のザコを全て倒す
  5. ボスの動きを一定時間止める
という効果があります。私は、大抵、5個一気に使いますけどね(^^;

陣地占有率は、画面の全体ではない

GALS PANICでの目的は、画面内の女の子のシルエットを全て囲むことです。
よって、画面全体を囲んでいなくても、100%となり得ます。
これにより、ボスを狭いところに追い詰めるというよりは、シルエットのない ところへ追い出すという感じでゲームを進めて行くことになります。

ポイント

ポイントはどこか、と言われますと、月並ですが、「シルエットになっている 女の子の絵が可愛い」というのが大きいでしょう。
あと、もう一つ。欠かせないのが、声でしょう。

「大きく囲んだ時」「やられた時」「時間切れが近い時」「ボムを焚いた時 (ボムレベルによって異なり、それが一つのセリフとして継っている^^;)」などと あちこちで喋ってくれるということもありますが、それだけでなく、声の素人っぽさ がいいのです。
「この声好きだなあ」という楽しみ方ではなく、「ぐを、そこでその喋り方は、 やみちくり」という楽しみ方をして、延々とハマってました。

それと、もう一つは、ゲームのシステムが挑戦的だったということもあります。
最初は、10人の女の子を攻略していくわけですが、全員クリアすると、1人増え ます。その女の子をクリアすると、もう一人増えます。
そして、12人クリアすると、オールクリアの画面で、ちょっと気になることを 発見します。

この子だけポーズを取っているけど、どうして?
そうなんです。1人当たり5面あるのですが、全ての面を100%クリアすると、 オールクリアおめでとうの画面で、デフォルメキャラがポーズを取り、アルバム にサービスグラフィックが加わるのです。
私は、全面を100%クリアすることを、完全クリアと呼んで、暫く目指してました。

あとは、1回のプレイは5面なので、時間的にお手軽だというのも大きいです。


総評

クイックスが好きだった人なら買って損はしません。
これが私の評価です。かなり楽しませていただきました。満足してます。

もどる
E-mail: shoda@st.rim.or.jp