[Win]デ・ジ・キャラットファンタジーのレビュー

【概要】

 でじこの無くした記憶を取り戻すということを目的に、ファンタジーな世界で奮闘するアドベンチャーゲームです。本編の記憶を無くしたでじこは、語尾に「にょ」を付けないどころか喋り方や性格まで違っていますが、このでじこが萌え対象になるぐらい可愛いです。あと、うさださんが素敵ですし、ぷちこやゲマもアクセントとして、いい味を出しています。

 ただ、記憶を無くしたでじこがメインになりますので、「これは私が望んだでじこげーとは違う」と思われる方も多いでしょうが、そういう場合は、ラストシナリオまできっちり遊んで下さい。きっと、ご満足いただけると、私は信じています。


【シナリオ】

 さて、シナリオ。素晴らしいの一言に尽きます。基本的な流れは同じなのですが、キャラの性格付けや背景設定がしっかりしている上で、そのキャラに見合ったシナリオを用意していますので、かなりバリエーションがあるように感じます。また、伏線の張り方と展開の仕方も見事で、良い意味で予測を裏切ってくれたりします。まあ、シナリオ間で矛盾が生じる部分はあるのですが、それが気にならないほど楽しませてくれますので、些細なことだと思います。全シナリオに共通する点は、前半は(笑いと萌えで)顔緩みっぱなしで、後半でしんみりするというところでしょうか。

【システム】

 システムも水準以上で、遊んでいて不満は感じません。どこでもセーブが欲しいというのはあるのですが、セーブ間隔が的確ですし、1 シナリオ 2 時間前後で最後まで一気に進めてしまうほど楽しめましたので、気になりませんでした。それと、メッセージウィンドウが画面外固定なのも良心的だと思います。あと、難易度ですが、普通に終わらせるだけなら激甘です。まあ、CG 埋めのために特殊 End を狙うとなると難儀するかもしれません。とある選択肢は、シナリオの流れからすると罠ですし。

【その他】

 でもって、波動(^^;。記憶を無くしたでじこの声、ごうさんに言われてからは、さくらさん(CC の方)に聞こえて仕方なかったです。それぐらい似てます。加えて、知世さまとイメージがかぶる娘もいます。あとは眼鏡の巫女さんがいたり、素敵なお姉さんがいたり、ボクキャラの健気な娘がいたり。全部書くと大変なので、この辺でやめておきますが、とにかく、声とキャラのイメージが合っていて魅力もあるので、音声スキップができなくてプレイ時間が引きのばされて困りました(^^;

【結論】

 キャラ物(原作付きゲーム)としては今年最高傑作だと思っています。昨年の私内キャラ物最高傑作の[DC]ラブひなが原作の雰囲気を壊さないようにして新しい舞台を用意しているのに対して、でじこげーは原作の設定を生かしつつ原作とは違った側面を見せてくれています(除くラストシナリオ)。この 2 つがシナリオ作りの姿勢もゲームシステムの作りも違っていたことは、私にとって幸運でした。同じタイプでしたら、どうしても比較してしまいますから。

 そうそう、でじこを知らない人でも楽しめるでしょう。私自身が、でじこに対する知識が低い(DVD Vol.1 しか見ていない)ので、保証できます。そういうわけで強くお薦めしたいのですが、要求するスペックが高いため、ゲームのプレイ環境が良い人でないと遊んでいてツライかもしれません。そういうわけで、必要スペックを下記に記しておきますので、参考にして下さい。


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