在庫引当・発注指示管理のポイント
商品の在庫があるかどうかの確認は、店の棚をみたり、倉庫の中を調べたり、あるいは商品管理簿など帳簿をみることになるだろう。
商品に対する注文があった場合、その商品は受注済みとなって倉庫内にまだあっても他の注文には使えない。
しかし、出荷前に受注がキャンセルされるかもしれない。
受注のキャンセルに対応するためには、在庫の引当時に本当に在庫数量から引き落とすのではなく、仮に引き落としておくことが必要である。
また、在庫数量の引落は本当に出荷された時点で行なわないと、実地棚卸の在庫結果とコンピュータ上の在庫とが一致しないということが起こる。
受注のタイミングと出荷のタイミングにタイムラグがあるからだ。
在庫引当された商品を出荷時に正式に在庫数量から減じるためには、在庫引当の印を商品レコードに付けておくなどのしくみが必要だ。
在庫管理システムの開発を委託したり、パッケージソフトを購入する場合には在庫引当のしくみがどのようになっているのかしっかりと確認しておく必要があるだろう。
商品の在庫は常に自分の店舗にあるとはかぎらない。
支店だけで扱う商品と本社だけで扱う商品の両方を支店が販売するケースや、同じ商品を別の支店でも販売している場合、その支店の在庫分を借りるケースがある。
在庫に対する照会を複数のところに行う必要があるのだ。
この場合でも最新のデータベースソフトでは、自分自身のパソコン上で管理されているデータと、別のパソコン上で管理されているデータとを全く同じものとして扱うことができる。
店独自の商品については店ごとに管理し、標準の商品については一元的に管理するということが可能になる。
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