高いものが必ずしもいいともかぎらない

 システムを開発している業者では、さまざまな開発ツールを用いている。
 その場合に生産性の高いツールを使用している場合と、使用していない場合では開発期間と手間に大きな差が出てくるのだ。

 パッケージソフトの場合にはどの程度売れるかを予測して価格が決定されるが、システム開発を請け負う業者ではその開発にかかるコストを価格算定の主たる要素としている。
 使っている開発ツールによっては、ある業者で8ケ月かかるソフトウェアの開発が、別の業者では3ケ月でできる可能性もある。

 システム価値としては同じ機能を提供するのであれば後者の方が早く提供できる分、優れているはずである。
 しかし、現実には開発コストが多くかかる前者の方が高価となることが多いのだ。

 また、パッケージソフトを購入する場合、そのパッケージソフトが持っている機能のどれだけを利用するのか考えておく必要がある。
 たとえば、社員管理を手作業で行っている場合に人事管理パッケージソフトの機能は多すぎて持て余すことがよくある。
 道具は必要なときに使えばよいのであって、不要な道具に投資することほどばかげているはなしはない。
 まずは社員名簿のデータベース管理からはじめてもよいのではないだろうか。
 買ったけれども使わないパソコンやソフトウェアがあると、すぐに陳腐化してしまう。最新のパソコンは数か月で古い機種になり、ソフトウェアもまた毎月新しい製品が登場している。
 買うならばとことん使いきり、業務上必要になったときにその都度、新しい機器やソフトウェアを追加していけばよいのである。

 パソコンの償却期間を5年と考えてはいけない。
 1年でポンコツになるくらいこき使う必要がある。
 パソコンはハードウェアもソフトウェアもあなたの会社の業務改善のスピードとともに拡張、買い替えしていくべきものなのだ。
 逆にいえば、業務改善の計画、実現なしにパソコンの導入の意味は1台たりともないのである。

 ワープロソフトは清書のために使ってはいけない。
 表計算ソフトはそろばん、電卓のかわりに使ってはいけない。
 速い筆記もきれいな清書も、人がやる方がすぐれている。
 買上金額の計算もレジや電卓をたたけばよい。
 暗算すらやってのける人もいる。

 パソコンにはパソコンとしての道具効用があるのであり、単なる清書や計算ならばペンやそろばん、電卓の方が道具価値があるのだ。
 ワープロソフトを使うのであれば文書を社内外で共有し(その一つがインターネットのホームページと考えればよい。)、表計算ソフトを使うのであれば計画と実績を連動させ、統計解析、シミュレーションまで行わなければ意味がないのである。


本文に戻る本文に戻る

ホームページに戻るホームページに戻る