パソコンはあなたの仕事のそばにいる
従来、大型コンピュータを使って構築された情報システムでは集中処理といって1台のコンピュータの上に仕事に必要な情報と手続きが全て搭載されていた。
利用者の前に端末と呼ばれるコンピュータが設置されているが、そこから出来ることは入力作業とあらかじめ定められた照会業務だけである。
そして出力のほとんどはこれまたあらかじめ定められた様式にしたがって紙に打ち出された帳票なのである。
利用者が利用できるのは情報システムが設計される段階で確定された固定の機能だけであり、そうした機能をコンピュータ上に実現するためにはプログラム言語を扱える専門家に頼むしかなく、またその開発には長くて数年かかるという自由度の少ないものだった。
しかし、ここでコンピュータ側の道理でものを考えるのではなくて、本来そうあるべきであろう人の業務の在り方から考えてみることにしよう。
人の持つ仕事にはその人個人の部分と、課員や店員あるいは社員としての部分とがあるはずである。
また、同じ店員であっても店ごとにオリジナルな部分もあるだろう。
従来の情報システムではこうした点について考慮せずに、全ての情報を一元管理し業務の一律化を行ってきた。
情報の一元管理と業務の一律化は決して悪いものではなく、むしろ情報の共有化と業務の標準化を推進することによって企業全体としての組織力を向上させる前向きの考えといえる。
ここで問題となるのは、情報の一元管理と業務の一律化といった作業が後ろ向きに行われる場合である。
つまり、情報を一元管理するために利用頻度の少ない情報が切り捨てられ、業務の一律化を果たすために独自性の強い業務を切り捨てるということが行われている場合である。
このことは一台のコンピュータで何もかも管理しようとする、あるいはしなければならなかった時代の悲しい選択だったといえるだろう。
今、あなたはこのような悲しい選択をする必要はない。なぜならば、あなたにはパソコンがあるからだ。
パソコンでは前向きの情報の一元管理と業務の一律化が可能である。その人だけの情報や業務と、課や店あるいは会社全体として管理されている情報や業務を統合することができるのである。
たとえば、商品情報として全社で管理している商品マスタの持つ内容に、その店独自の商品情報としてオリジナル特価情報や付加サービス情報などを統合して管理することも可能である。
あるいはスケジュール管理として個人のスケジュールとグループスケジュールとを統合するといったことも考えられるだろう。このように、パソコンを使えば一元管理すべき情報と個々に管理したい情報とを組み合わせて利用することができる。
では、業務の一律化についてはどうだろうか。
人の立場から情報の共有のしくみについて考えてみると、全員がまったく同じものを共有するのではなく、あるものは全員で共有しあるものはあるグループで共有し、またあるものは個人個人で管理するということになるはずである。
業務の一律化も同じであり、標準化すべき部分とそうでない部分が必ず存在するはずなのだ。
パソコンでは専門家がプログラム言語を用いて情報システムを構築する他に、一般の利用者がプログラム言語を用いなくても様々なしくみを実現できるようなソフトウェアが数多くある。
表計算ソフトもその一つであり、データベースソフトではより高度な業務までこなすことができる。
パソコンの利用者は自分達でできることは自分達で解決し、必要なときだけ専門家の力を借りるという方法がとれるのである。
パソコンは仕事をする人、一人一人に対して必要な情報と業務を提供することができるといえるだろう。
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