情報化相談室
オフコンからパソコンへの切り替え
Q
現在オフコンを使って販売管理などの業務システムを運用していますが、営業活動の強化のためにパソコンを使って実績情報をより迅速かつ多角的に分析したいと考えています。
オフコンのリース期間も終わりに近づいており、この際オフコンをより高性能なものにリプレースすべきなのでしょうか。
A
リース期間の終わりが近づいているオフコンは今から5年程度以前に導入されたものと思われます。
5年ほど前のオフコンというと、現在普及している数十万円のパソコンと比べるとその性能ははるかに小さいものだといえます。
従来のコンピュータでは記録できる情報量も少なく処理速度も遅いため、入力されたデータは日次単位、週単位、月単位などの締め処理によって集約されており、出力帳票もあらかじめプログラムが用意された固定的なものしか提供できませんでした。
従来のオフコンが16ビットのCPUと1メガ程度のメモリ、数十メガバイトのハードディスクを持っていたのに対して、現在のWindows95パソコンの場合、32ビットのCPUと数十から数百メガのメモリ、数ギガバイトのハードディスクを持つのが普通になっています。
またデータベースソフトを使えば数十万から数百万件の実績データを瞬時に並べ替えたり、検索することが可能ですし、表計算ソフトを使えばランク付けやグラフ化はもちろんのこと多次元解析や推定・検定、予測シュミレーションまでやってのけるのです。
では、オフコンの方はどうなっているのでしょうか。
実は現在のオフコンは高性能なパソコンとしての色合いを強めています。中にはパソコンソフトすら動かすことができるオフコンも登場してきています。
パソコンと同じような高性能を実現しながら、過去のオフコン上のソフトウェアやデータなどの資産もそのまま利用できる点をセールスポイントに最近になって販売数を盛り返しているようです。
しかし、費用対効果の観点からみた場合、新しくコンピュータを導入するならばパソコンを購入した方が得策です。
パソコンをパソコンLANで接続し、サーバと呼ばれる高性能パソコン上に共有すべき実績データなどをデータベース化すればパソコンLANに接続しているどのパソコンからも表計算ソフトなどを使ってデータ分析が可能となります。
パソコンではオフコンと違って数多くある市販のパッケージソフトを利用できます。また、開発業者の選定においてもオフコンメーカーに依存せずに広く探すことが可能です。
パソコンサーバ上であれば、データベースソフトならばオラクル社のOracleやマイクロソフト社のAccess、SQLServerなど、世界中に利用者がいるために低価格高品質の製品を利用できるのです。
ではオフコン上で動作している販売管理などの業務システムもパソコン上で再度開発し直すべきでしょうか。
まったく同じ機能のものをパソコン上で作り直すのはナンセンスです。
たとえ古いコンピュータであっても必要な機能を果たしている限り買い換える必要はありません。
古いコンピュータでは実現できない高度なデータ分析などの機能をパソコンサーバによって補助してやればよいのです。
オフコン上の実績データはオフコンとパソコンサーバとをLANケーブルなどで接続することによって移送可能(古いオフコンの場合にはフロッピィディスクなどによる移送方法しかないかもしれませんが。)です。
その場合問題となるのはオフコン側の実績データの持ち方です。
前述したようにオフコン上では通常、実績データは日や月単位で集約されてしまっているため(一般的には出力される固定帳票の形式。)、そのままパソコンサーバ側に持ってきても利用価値のないデータしか集められない可能性があるのです。
オフコンに打ち込んだ伝票データそのままの情報がどの時点であればパソコンサーバ側に移送可能かなどの分析が重要となります。
オフコン上の実績データをパソコンサーバに移送できれば、オフコンではできなかった様々な実績分析に機能を構築していくことが可能になります。
オフコン上で動作している販売管理などの業務システムについては業務内容を経営戦略の観点から見直して必要機能をリニューアルした新システムとしてパソコンサーバ上に再構築する長期的な方向で考えるべきでしょう。
単にオフコン上のシステムをパソコンに移行しても大きな効果はあがりません。優れた情報システムはしっかりとした業務分析と情報化戦略によって導き出されるのです。
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