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小心者

ぼくは小心者でして、どのくらい小心者というかといえば、ええと、例えば歯医者をサボったとしますね。そうすると、その日一日はその歯医者の前を歩けない、というくらいなんですよ。あと、例えば、ああと、駅で切符買うとするじゃないですか。そしてやたら並んでる、と。そしてやっと自分の番が回ってきたと。で、いざ切符を買おうと財布を出したらバラバラと小銭がこぼれる。こぼれるわけですよ。するってえと行列の長さでイライラしてる人たちは尚一層イライラが募るわけです。中には「チッ」とか舌打ちする人も出てくる。こうなるといけない。もうひたすら恐縮する。恐縮して萎縮する。おかげで手が震えちゃって小銭を拾うのにますます時間がかかり、どんどんあせる。こんな感じです。小心者というより臆病者。うん、そう、臆病。臆病だ。え。まだ5分しか経ってないの。あんまりだ。ジーザス。ジーザスといえば、ええと。なんだっけ。無理やりつなげようとしたけど無理だった。無理です。ええと、あの、ぼくは昨日の夜から24時間、性格には26時間連続更新なんかしてまして、ねたの一環としてこのテキストを書いてるわけなんですけど、どうなんでしょう。何がですか。ああ、困った。手の動きに思考がついてこない。とかかくとすごくキータイプが速いひとみたいにおもわれてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。ないのです。あのですね。腕が痒くなってきたんですけど掻いちゃダメですか。だめなんだ。そうだよなあ。2秒で掻けるわけが無い。ああ。痒い。意識すると益々痒くなる。おおおおおぬあああああ。痒いヨ痒い。痒いのかゆいの飛んで来い。間違えた。飛んで着ちゃいけない。どっかいってください。ああ、首も痒くなってきました。ええと。次のネタは。いや。こんなのネタなんて呼べない。困った。ああ困惑だ。違う。困ったといえば、中学のときの先生が、困ったという漢字は口に木が入って困ったと覚えろと教えてくれました。クソ生意気だったぼくを含めたクラスメイトたちは馬鹿にしたんですが、今でもその方法で漢字を思い出してます。吉田先生ごめんなさい。吉田といえばうちの隣の課長は吉田っていうんで・ああ痒い。吉田って言うんですけど、酷いヤツでね。もう自分勝手で。部下の言うこと聞かない。ハゲの癖に。ふざけるな。ああ話が広がらない。ええと、あの。うわあ、まだ15分か。これつらいなあ。30分くらいなんとかなるかなあと思ってたけど甘かった。しかしこれ読み直してみたら酷い文章になってるんだろうなあ。まあいつも酷いから取り立てて落ち込むことは無いんだろうけど。だから痒いよ。よし、今1秒以内で掻いた。おれ偉い。偉いけど一往復しかかけなかったからかゆみが収まらない。かゆみーーーーーっていう陣内孝則のCMがありましたね。今お笑い芸人で陣内なんとか則って人が出てるんですね。あの人面白い。エンタのなんとかって番組、土曜にやってるでしょ。アレ好きなんですよね。もう最高。才能ある人って多いよね。テキストサイト見てても思うけどさ。なんていうの、なんでそんな言い回しが思いつくんだろうって感心すると同時に格差というものを否応無く感じてしまうんですよ。人間道場とかぺてんしとか。魚屋さんのニセモノもすごいよね。ああ、俺はまだまだだなあ、なんて。ははは。はははは。まだ20分かヨ。なんだよ。たすけてくれよ。ヘルプミー。神様。神様といえば宗教なんですけど、宗教ってのはね、あれですよ。信じてる人間が幸せと感じて、信じてない人間に迷惑というか悪影響が無ければいちいち口出すようなことじゃないと思うんですよ。いわく「宗教なんて気持ち悪い」とか、「弱い人間がすがりつくものだ」とか、余計なお世話です。それは逆にもいえることで、何かを信仰している人間が相でない人間に執拗に勧めたりするのもこれまた良くない。良くないよ。だからぼくに勧誘するのは止めなさい。小心者だから断るの大変なんだよ。おっ!すごい!最初の話とうまく繋がった!おれすごい。おれ偉い。でも悲しいことに30分経ってないよ。ここで締めれば最高のテキストなのに。いやゴメン言い過ぎたよ。謝るからその拳をしまいなさい。拳といえばあしたのジョーです。あしたのジョー大好きでねえ。特にね。のりちゃんにね、あの、のちのちマンモス西の嫁さんになるのりちゃん。だったと思う。それがさ、ジョーに言うんですよ。あなたは噛ませ犬じゃないの。同年代の若者は青春を謳歌しているのに、汗とワセリンの匂いがする薄暗い場所で毎日毎日ぼくらは鉄板の。違った。毎日毎日ボクシングに明け暮れて。みたいなことをね。そうするとジョーはね。会話の流れはわすれてしまいましたけど、真っ赤に燃えるんだ、と。まぶしいくらいに真っ赤に燃え尽きて、燃えカスなんかのコリャしないんだと。あとに残るのは真っ白な灰だけだ。と言うんですよ。その口ぶりがかっこよくてねえ。ほれましたよ。ほれた。それから、チャンピオンの、なんだけえ。カーロスリベラじゃなくて、あ、そうそう、ホセメンドーサ。そいつと戦う直前、控え室にいるジョーに白木葉子が言うんですよね。あなたはパンチドランカーだから行くべきじゃないと、するとジョーはそれがどうした。と返すんですよ。かっちょえー!でね、あああっと、葉子は止められなくてね、で、つい想いを打ち明けちゃうんですよ。矢吹君!好きなの!あなたが!と。そしたらジョーはその言葉には答えずに「リングで世界一の男が俺を待ってる。だから・・・行かなきゃな」って言い残してリングに向かうんです尾y。しびれる!しびれまくるよ!そしてこの後はみなさんご存知の展開が待ってるわけですけどね。真っ白な灰になるんです。ぼくも真っ白な灰になりそうです。何分経ったんだ。ああ、ちょうど30分だ。助かった。


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