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題なんてつけようがない

猫がつながれている。会社のちかくにある、いつも通る道だ。判子屋さんだと思うわれる店鋪の店先。スタンプつうのかしら。ネコだとかクマちゃんだとか、そういうファンシーでキャワイーみたいなやつの、ワゴンセールのワゴンの足に、いつもつながれている。本当に、いっつも。きれいな毛並みをしている、不思議な毛色の猫。大人しくて、きれいで、優雅。そんな猫を、このあいだ男の子が写真に撮っていた。近所のコンビニで買ったらしきオニギリを頬ばりながら、デジカメをかまえ、なにやら微笑みながら猫に話し掛けていた。猫に話し掛けている人は本当におおい。正気を疑うけれども、ま、いい。なんか、そういう気持ちになっちゃう時ってのは誰にでもあるってもの。私もヘビに話し掛けてるからそれは良い。別に良い。つながれている割にはまったく肥満体になっていない猫をみていると、おそらくは判子屋さんなのであろう飼い主がいかに可愛がっているのかがわかる。食事とかに気をつかっているのだろうな、というのがよくわかる。大人しい、きれいな、その道を通る人たちの間では、ちょっとしたアイドルになっている、猫。でも、わたし、その猫のこと、きれいだと思えない。だって猫なのに。というわけで、書き出しだけ何を書くのか決めて始めてみました。いま開始から7分経過。22時17分です。7分でこれだけか、と思うなかれ。これに朝鮮するのは実は3度目なのです。朝鮮て。挑戦。一度目は、数日前の夜中で、なんだかわからない強迫観念というやつの力で通常のタイピング速度の3倍(当社比)でキーボードをたたき続けた結果、開始10分で右手がつりそうに痛くなったのでリタイア。2度目は、会社で。昨日。そもそも会社で挑戦するっていうのが間違いってもんだとか思わなくもないのですが、思い立ったが吉日と昔の人も言っていた通り。ですので、ちょっとした仕事のスキをぬって始めてみたのですが、ちょっと狙ってみたスキが一時間も続くわけがなく、あえなく得意先からかかってきた電話によって2秒どころか20分くらいのブランクを余儀無くされてしまったのでした。えーと、3度もやっているベテランとして書かせてもらいますと、てか、他の多くの人も書いていることですけれども、この書き方の最大の弱点(?)は、自分の文章を読み返せない、ということです。いま自分の文章を読み返せない、って書いていて思い出しだのですけれども、小学生の頃、私は国語の時間に教科書を読むのが好きなコでした。唐突になにを言い出すか。まあいいから読め。えーと、ですね。小学生の頃って、出席番号順だとか、席順だとかで、順番に国語の教科書の本文を音読させられませんでしたか?させられたでしょ?んでもって、それが得意なコってのがクラスに一人かふ二人はいたはずなのです。それが、私。私は実はその昔の若かった頃は舞台に立ってお金を貰ったりしておりまして、ですね。その才能はもう小学生の頃には開花していたのだなあ、という感じにそりゃあもう上手に教科書を読むことができたのですよ。んでもって、そういうコって、たまーに、いつもはみんなが1パラグラフづつ読んだりするのに、一人で全文読むように、と言われたりするのですよ。していたのですよ。私は。もちろんそれは自意識過剰病の私にとっては、誉れなことでしたので、「えーやだー」みたいな顔をしながら内心得意になって読んでいたのでありまして。で。その私を誉めて先生いわく「彼女が音読うまいのは、常に、いま声に出して読んでいる行の2、3行先を目で先に読んでいるからです!」って。うそーん、て思いました。そんなこと、無理。声に出して読んでいるとこを読んでいるに決まっているじゃないですか。んでも、当時の先生は絶対正義神様ですから、反論なんかするわけもなく。ただただ「わー私、そんなことできてないよー他の上手に読める人はみんなそうやっているのかしら」って、不安に思っているばかりだったのでした。まる。あれ?なんだっけ。何を書きたかったんだったっけ?そうそう。これをやっていると、やっぱり読むことと目の位置とは同じでしかありえない、ということを改めて認識した、と。そういうことなのですよ。今書いているココは読めるけれども、その前の文が何をどういう文脈でどう表現していたのかを確認することはできない。下手をすると1文の中の整合性すら保てない。これは私の脳みその容量とかの問題もあるのかもしれないけれども、とにかく、2、3行前には何を書いていたのか、みたいなことは読み返せない。そんなことしていたら手が止まる。手が止まったらこの文章はオシマイ。えーと、なので、それでどうした的なこの文章を続けます。ああ、いま、一緒に住んでいる人に「耳カキ取って」と言われてしまった。無理です。うん、ちょっと待ってーってにこやかに答えてしまった。ちょっとて。今、22時30分ですよ。えーと、だから、20分経過。あと40分待て、と。それをちょっと、と表現した、と。あーもー説明したいのです。耳カキを取ってあげるまでにあと40分を要するってことを、説明したいのですけれども、そのためには今わたしが何をしているかを説明しなくてはいけなくて、私の頭はシングルタスクなので、それを口で説明しながら手はこちらで関係ない文章を打つ、だなんて真似はできないのです。ごめん。待ってて。わたし、いま、なにか新しい扉をあけようとしているの!でも、放置はあまりにもひどいので、今「一時間は打ち続けるから何もできない」と聞き取れないくらいの早口で告げました。「はぁ?」とか言っていたけど、これ以上のことは説明できません。という実況でけっこう時間稼げて思わぬ収穫。棚からボタモチ。ラッキー千万。なんだそれ。えーと、止まっちゃいけないっていうのはつまり、こういうことを招く、ということなのですね。煙草すいてー!!!煙草を箱から一本だけ取り出して、火をつけて加えたり、灰を落としたりってことを2秒というルールの中でできるものかしら。試してみてジ・エンドを迎えたらと思うとこわくてできません。でも煙草すいてーよー。しかし、ですね。こんな私もその昔、私がその昔って書く時はたいがい大学生の頃のことなのですけれども、ですから、ぶっちゃけて大学生の頃なのですけれども、その頃は「聖徳太子」なんて言われていたのですよ。授業を聞いてノートを取りながら授業中に手紙をまわしつつイラロジとかやりつつ、相談事を聞いたりしていたから。イラロジて。相談事て。ま、そんな自慢にならない自慢にみちみちたナンダコレな自分語りが続いていてごめんなさいなわけですが。あー。ただいまの時間は22時36分です。書くことに困ったら時間経過をしるすと良い。てか、ですね、これは考えてはいけない。考えて立ち止まることをしないでみる、ということなのだから、書くことがなくなった、とかそういうことを考えるべきではないのですよ。書き出しには猫、つながれた、なんとも悲劇的な美しい猫が美しくないのです、みたいな、なんつーのかしら。叙情感じさせちゃるゼ的感じ悪いこと書いてやろう、とか決めていたわけですけれども、それがもたなくなることはわかりきっておりまして。そうなった時に訪れる一種のトランスめいたものを私は待っているのです。って、もうその領域にきたっぽい。自分語り以外に書きようがない、とか思っていたのですけれども、それは「何かを書こう」という卑しいような自意識が存在しているって意味であるわけで、それではいけないのです。碇シンジ的に言えば「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」なわけです。エヴァかよ!っていう、ね。「動け動け動け動けー!」ですよ。そうそう、ガイナね。ガイナックスね。こないだ、会社でピロウズかけていたら、なんか知らないけどセールスに来た東京電話のオニイチャンが「あ。ピロウズ好きなんでうか」なんつってきて、「はあ、まあ。フリクリっつーアニメ観ていいなーなんて思ったんですよ」って言ってみたらば「そうですよね?やっぱ、これ、フリクリのですよね?」とか、なんだろう、最初はアニオタって思われたくないからピロウズ好きなんですか?みたいなうまくいけばサブカルッコっぽく受け止められるようなことを言って探りをいれてみたんだけども、あ?え?なに?フリクリってストレートに言っちゃう?あ、いや、ボクチンそれ避けてみたいんだけどなあ、あ、この音楽、やっぱりフリクリですよね?という、自分を守る気マンマンなんだけども、頭が悪いおかげさまでサッパリ守れてませんよ、っていうトークを展開してくれていて、もう本当にウンザリしま した。って、なにが頭が悪いおかげさまで、だ、こら、私。私が頭悪い。絶対に今かいた文章、文章としての意味が通らない。つまり、えー、そのオニイサンは「ピロウズ!フリクリ!」って頭に浮かんだにもかかわらず、それを隠そうと、真意のある「フリクリ」の部分ではなくて「ピロウズ」のほうに触れてみたんだけれどもコチラが直球でフリクリっつったもんだから、ちょっと慌てちゃって「やっぱりそうですよね?」とかいう、ピロウズ先にありきだったらそういう反応にはならないでしょ?っていうアホウなことを口走っていましたよ、てなことを書きたかったわけなのです。って、これも説明として成立していないような気がしてならない。45分。経過時間は、えーと、えーと、暗算できません!40分にちょい足りない!んーこれ、あれですね。書こうと思う内容があるうちはトランスにならないから意味がない。それが尽きる時というものがそのうちに訪れるんだろうとは思うのだけれども、なかなか来ない。すくなくとも、いまは、まだ。って、えーと、すくなくとも、という言い回しは書くことがないので適当に書いてみたこと丸バレなのでかっこわるいですね。んでもさ、ほら、これ、誰も読まないだろうから。私もログ全部は読めなかったし。苦行。これは苦行なのかもしれないって気が唐突にしてきた。なんか、考えることができなくなってきた。まだ20分も残っているのに。これ読み返してしまったら恥ずかしくて送れないんじゃないかしらん?って何人もの人が似たようなことを書いていたことだなあ、とか思ってみました。みんな考えることなんて似たようなことなのですよ。アイデンティティなんてないなーい。ポポポーイ!なんだ、ポポポーイて。いい加減だなあ、本当に。んだからね。あの猫をみて、誰もが可愛い、とは思わないわけですよ。それは当たり前のことなのです。でもってそれをわかっていてなおあの男の子はカメラを構えたのです。カメラ!カメラ!カメラ!やっぱり猫が好きっていうのは、そういうことだ、と私はいま唐突に知りました。そうだー!そうなんだー!みんな思っているんだ。猫をつなぐな、そう思っているんだ。でも、そう思ったからと言って猫を可愛がらない、ということにはならない。私が可愛い猫に話し掛けないのと同じ様に。いや、同じなの?なんか文章としての流れがかっこよさげだから「同じように」とか書いてみたけれども。んー読み返せないのでわからないなあ。同じなんじゃないかなあ。認識は同じにあって、結果としての行為は別である、と。でもその行為から読み取られるものは、えーと、もー、どうでもいーや。何書いているのか自分でもわかってないことを掘り下げているようなフリだけするのはもうやめます!もうあと2年で30なんだしネ!アハハ!子どもがいたっておかしくない年令なのにねえ、って言われた!友達のお母さんに言われた!そんな素敵な毎日!毎日が日曜日ならいいのにナ。いや、曜日はあってくれてかまわない。宝クジによって、働かずして日々をすごせるように、毎日を日曜日のように過ごせるようにさえなってくれればかわまなーいーあああああおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああ煙草を取り出して火をつけてみました。片手でできた。ひとりでできるもん。一緒に住んでいる人は、なんだか私のこの無言の苦行に呆れたのかコチラをチラリとも見ずに雑誌を読んでおりますよ。私は煙草を吸うことができたので満足です。満足?なんだそりゃ。満足とかてきとうなことを書いてしまった。自動書記みたいになってくるなあ、これ。適当な言葉が勝手にでてくる。いつも書いている、耳にさわりのよさそうな文章がダラダラと出てくる。そうそう。1文の中の整合性を保つためには、1文を短くする、という究極の解決法があるのですけれども、1文を長く書くのが私のクセなので、そのスーパー解決法は使えないのでした。まる。まる。って書くの、2度目だ。たぶん。こんなことをこの短い文章の中で2度も使うなんて頭わるいな。ていうことも皆書いている。うううううん。っっっっっっっっっっっっっっっっs「あ」と間違って「s」を連打してしまいました。煙草の火がちゃんとついていなかった!ああ!しかし!ちゃんとつくと灰がでる!灰がでると、それを落とす動作が必要になる!煙草!中毒!なしではいられない!あのですねー、わたしね、いまね、1ミリ吸っているのですよ。そしたら「1ミリ吸うくらいなら煙草やめちまえ」って言われましたよ、今日。私もそう思ってた。でも、どうせ吸うなら1ミリでもいいんじゃないの?って思うようになってきたのですよ。っっっっっっっっっっk灰落としました。またしても「k」とか押してしまった。せめて人間らしく、まちがい。せめて母音を。なにが間違った、だ。せめて人間らしく、って書こう!って思って書いたくせにーくせにー。あー、あれですね。自分が書いている文の次の文くらいを考えることは可能だ。頭の中の速度で、Aということを考えて、Aをタイピングしている間にBを考えはじめる。そして最後はC。Cしちゃったの。なんつって。なんですかCって。そういう小説ありました。ピンクの背表紙。Cて。なあ。Hってのもどうなのよ?だけど。C。じゅうううううううううううううううううううあぶないところだった。灰が落ちるところだった。って、これ、2秒あいちゃいけないだから、もっとゆっくりタイプすればいいんだ。あああああくらいで灰なんて落とせる。よゆうだ。んでも、なんか、この「あああ」とかそういうのは反則っぽいような気もするなあ、なんでだろう。なんでだろうじゃないよ。こうやって書いていると、いかに惰性で文章なんて書けてしまうのかがわかる。反省だ。これ、自己啓発だ。本当だ。自分の文章を見直してしまう。こわいこわい。というところで、残り時間5分となってまいりました。よくもまあ一時間放置しておいてくれるなあ。この人、理解あるなあ。って、一緒に住んでいる彼のことです。彼。ダーリン。恋人。非モテの皆様を尻目にラブラブなバレンタインデイを終えたわたしたち。ほほほほほ。友達2人きて一晩中「桃鉄」やってた。そんなバレンタインの夜。実際にあったこととかを書くのはラクだなあ。これ、でも、どうやって終らせよう。時間をみながらうまいこと終らせるのって無理な気がする。だって言いたいこととかあっちゃいけないのよ、これ。言いたいことなんていつもなーい。ぽぽーい。えーと、なんだか残り数分となってきたら、数分とわかったら、頭の中身がカランとからっぽになってきました。もう終るんだから話題を探さなくていいんだ、とかそういう方向だと思います。自己分析だいすき!自己分析?もーほんと、いい加減。私ってばいい加減なこと書いてる。というところで、キッチリいちじかーん!


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