LINKIN PARK.
<2003年10月27日: 日本武道館>
そんなわけで月曜はリンキン・パークでした。
ただでさえ風邪をひいているところに加えて、前座バンド演奏時間分を考慮してわざわざ遅れていったのに、
着いたらその前座すらまだ演奏していないという悲惨すぎる現実を見た時点で今日はもう駄目だと思いました。
仕方ないので、そのHYとかいうポップ指向なのかヘヴィラップをやりたいのかそれとも只の優柔不断君なのか
とにかく目指している方向性がまったく読めないウンコのようなバンドを腐った魚の目で見つめつつリンキンの
出番をひたすら待っているその間に、入場前わざわざ3000円という大枚をはたいて買ったTシャツがリンキン
のじゃなくてよりにもよってコイツ等のだったという驚愕的事実が判明してしまいまして僕の頭は本当にどうにか
なってしまいそうになりました。(HYの頭文字をハイブリッドセオリーと勘違い、ぐわー)
そんなひどすぎる仕打ちにもめげず、ここはもう帰るしか!とのゴーストの囁きもなんとか抑えて
けなげにリンキンの登場を待っていましたら、それから30分ほどしてようやく主役が登場。
オープニングから体を車エビのごとく「くの字」に曲げてシャウトしつつ、そこら中をヒョンヒョン
飛び跳ねまくっているその姿を見て、僕は思わずカマドウマを思いだしてしまいました。
そんな僕の哀しい妄想をよそにライヴはサクサク進みまくり、曲間のMCもそこそこに曲調変化に
乏しいラウド系の曲を次から次へと鬼神のごとく演奏しまくり、その雪崩のようなパワーに負けじと
周囲のオーディエンスもヒートしまくり、僕はそれに圧倒されまくり。うーむ、これが若さか…!
重いドラムと太いベースでヘヴィラインを構成しつつ、メイン要素の一つでもある筈のギターソロを完全
排除した代わりに曲間をラップ・スクラッチ・シンセ音源等のいわゆるミックス要素で埋め、溜めに溜めた
そのパワーをサビで一気に爆発させて徹底的にシャウトしまくり。もうとにかく叫ぶ叫ぶ叫ぶ!それにノセ
られて観客も叫びまくり。曲そのもののサビメロがオーディエンスと一緒に歌うことを前提に考えてつくら
れているんじゃないかと思うぐらい分かりやすい上に、そのメロディの出来自体も極めて秀逸ときた日にゃ、
そら盛り上がらない方がおかしいってもんでI CAN,T FEEL!! THE WAY I DID BEFORE!
ちょっと中盤だれたところで、ふと前を見たらリオンを80万回ぶん殴ったようなツラしたヤツがまんま
蟷螂拳の演舞に興じていたので、すわ一体何事かと思いきや、よくよく観察してみたらどうやらそれはDJ
シノダの真似だったらしく、ほら、ラップの人が良くやってる腕をあげつつ手の平の先を下に向けてのYOYO!
みたいなの?とりあえず道端で見かけた誰しもが持ってる小銭を全部投げつけるか大急ぎで救急車を呼ぶか
どちらかの行動を迫られるしかないだろうと思うぐらい面白いリアクションをカマしている方々を発見して
しまいまして、そんなリオンの出来損ないがよりにもよって3人並んで演舞やってる光景を目撃してしまった
日にゃ、そいつらの後頭部に背後から迷うことなくダブルジョインドバッドを叩きこむが正しきバ−チャ道と
いうものでございまして、つまりは→PKからPPPKでノックアウト、おまけのK+Gで空にキリキリ舞い
やがれゴラァとかそんな感じで猛り狂っていた僕自身の意識がハッと気づけば脳そのものからリングアウト
していたという悲しい現実。
つまりは風邪をこじらせて、次の日、とんでもなく寝込む羽目となりました。うーん、うーん。
<今日の一枚>
「メテオラ
」/ リンキン・パーク
を紹介しようと思ったけど、こういうカッコよさを前面に押し出しすぎた音楽が受けている
今の現状において、ますます様式美系ハードロックの今後の未来が危うくなることを危惧した
僕としては、カッコいいの対極にあるダサ・カッコいいを究極的までに極め尽くした最終兵器
を投入せざるを得ませんでした。
「鋼鉄の処女」/ アイアン・メイデン
吐き捨てるようなヴォーカル、うなる鋼鉄のベース・リフ、ハイテンションで疾走しまくるギター、
どれをとっても一級品。加えて言うなら良い悪いを別にして、己自身が何をカッコいいと思うかの
リトマス試験紙にも使えちゃう超名盤。これをダサいと感じるか、めさカッコいいと感じるかが
運命の分かれ道。ちなみに後者を選んだ方は、僕と絶対に仲良くなれること間違いなし!
そんな僕が愛してやまない一番大好きな曲はロックマン2のテーマです。
<今日の無駄Tシャツ>
#とんでもなく恥ずかしい代物な上に、しかも間違えて買ったというダブルインパクトがそこに。
凄まじくショッキング。現在は寝巻きとして使用してます(首ンとこ早くもダルダル)