ANGRA.
<2005年3月17日: 渋谷AX>
故(ふる)きを温(たず)ね新しきを知る、それが温故知新。
だけど古きに寄りすぎて新旧の循環を止めてしまった挙句ガチガチの音楽脳になっちゃっても
それはそれで今後の人生楽しくなかろうということで、HR・HM分の新沈代謝促進に加え、
新しきを積極的に取り入れ界隈における音楽的濃度をさらに深めてしまおうってな目的のもと、
新世代パワーメタルの雄アングラと、ゴシックメタルの旗手ナイトウィッシュのライブを観に
渋谷はAXまで行ってまいりました。
でも、そもそも自分、ナイトウィッシュ聞いたことない上に、それが属するゴシックメタル
なるジャンルが何なのかいまいち分かっていなかったので、ちょっと事前に予習してみた。
<ゴシックメタル定義>
・ドゥーム・メタルに様式美を持ち込んだもの。
・スローテンポかつシンフォニック。甘く毒々しいダークな音楽性が特徴。
ドゥームに様式美をプラスした音? 要はサバス+ジューダスみたいなノリってか?
重くて遅くて暗くてコウモリ食って鋼鉄で超絶で超音波?……………うーん、なんかますます
わかんなくなってきちゃいましたが、とりあえず聴いたら人間が至極ダメになりそうなことだけ
は凄まじくよく分かりました。
じゃ、実際ナイトウイッシュを体感したアフター後のゴシック印象は?というと、
<ゴシックメタル定義>
・おぱーい、ドーン
・ターヤ(vo)のおぱいドーン
・おっぱい!おっぱい!
・音の方はやかましいオペラって感じ?わりかし好きになれるかも。
・でも、そんなことどうでもよくなるくらい、おっぱいボーン
・おぱーいぱいぱいおぱーいぱーい
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
( ⊂彡
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し ⌒J
というわけで、音とはまったく別の分野で至極満足と相成りました、ぱーいぱーい。
で、開場から3時間以上を経て、ようやくお目当てのアングラ登場となったわけですが、
既におっぱいショーを1時間以上延々とお楽しんで身も心もお腹一杯になってたせいも
あったのでしょうか?そのパワーみなぎりまくりのステージング見てもいまいちノリきれず
僕はただただその場に腕組みして屹立してるのみの、パルテノン神殿の石柱もどうかという
棒立ちっぷりを披露する有り様。
おまけについうっかり革靴で来てしまったそのツケがこの辺りになって猛烈に足を襲いはじめ、
このぺったし扁平な靴底で70キロ超という多大なる負荷を延々3時間以上支え続けてきた
その責め苦にいよいよ耐えきれなくなってしまった御御足様が、主人の意に反して脳に勝手に
指令まで出す始末。やー足が痛いだけならまだしもその余波でまさか頭まで痛くなってくるとは。
というわけで生まれて始めてのライブ途中離脱、いや、帰ったわけじゃないんだけどあまりの
辛さに耐えかねて前方の列をエスケープ(ちなみにライブ途中の進軍は、前進・撤退に関係なく
周囲から白い目で見られた挙句、肘であちこち小突かれるという屈辱プレイをくらいます)、
一番後ろの壁際まで後退して、そこで足さすりつつ残りのライブ見てましたよ、駄目すぎる。
<アングラ・ライブ:覚え書き>
・ノリは確かにメロスピ系。が、いわゆるソレ系のバンドより頭一つ抜きんでて力強い。
・楽曲自体それ程飛び抜けているとは思わないけど、とにかく演奏に「張り」がある。
・キコの超絶テクが凄すぎるのはともかく、それを脇から支えるラファエルのプレイもなかなか。
・ぶっちゃけメンバー全員、各々のプレイに走りすぎ。だけどそこが妙にハマってる部分も多し。
・こういうの、カオスの中にある統一感、とでも言うのだろうか。
ついでに今回の反省を踏まえて、ライブの際に必ず守るべきマイお約束ごとを制定。
#ライブ五ヶ条
・手ブラは絶対条件!
・買ったTシャツはその場で着ろ
・ペットボトルを必ず携帯せよ(脱水症状を避ける為)
・ステージ正中線上のポジションは極力避けよ(左右からの圧力に挟まれて地獄みる)
・革靴は何が何でも避けるべし。
<今日の一枚>
No Gravity / Kiko
Loureiro
アングラのリードギタリスト、キコ・ルーレイロ初のソロ・アルバム。
アングラ直系のハードチューン疾走曲は意外に少なめ、そのかわりサンバ仕込みの民謡調あり、
スクウェアのようなフュージョン調ありとかなりやりたい放題、ってかこれ癒し系だよな、
どっちかって言うと。その分キコお得意の超絶テクを期待して聴くと肩透かしをくらうかも。
だけど楽曲の出来は本当ピカイチ、なまじ技術があるあまりそっちのみに傾倒しすぎてソロ
なのにワンパターンの罠にはまるプレイヤーも多い中、(主にインペリテリとか)、自分が
表現したいことを音を通してきっちり伝えられるその才能は素晴らしいなと思いました。
マジこいつリッチー級のとんでもない大物になるかも。
<今日の無駄T>
#これまたド派手な色遣いとデザイン。
演奏そのものに加え、そのTシャツまで、サンバのリズムを知ってるかい?的ブラジル仕込みの肉感ノリ。
ちょっと日本人にはハードルが高すぎる。
<セット・リスト>
01:Spread Your Fire
02:Waiting Silence
03:Acid Rain
04:Nothing To Say
05:Carolina IV
06:No Pain For The Dead
07:Angels And Demons
08:Never Understand
09:Wishing Well
10:〜Drum Solo〜
11:The Temple Of Hate
12:〜Guitar Solo〜
13:Heroes Of Sand
14:Rebirth
15:The Shadow Hunter
16:Angels Cry
17:Carry On
18:Nova Era