PUNK SPRING 12..


2012年3月31日: 幕張メッセ>

「Good Charlotte」「Hoobastank」「Andrew W.K.」「Dead Kennedys」「New York Dolls」
というなかなかの豪華メンツを揃えて、去年の3月末に開催予定だった「PUNKSPRING11」が、
例の大地震により中止となって早1年。幻になっていたパンクの祭典6回目の開催が今年こそ
決定いたしました。てことで今年の主要メンツの方はというと…

 ・10-FEET
 ・ONE OK ROCK
 ・DESCENDENTS
 ・SUICIDAL TENDENCIES
 ・ALL TIME LOW
 ・NEW FOUND GLORY
 ・SUM41
 ・THE OFFSPRING(トリ)

まあ中堅どころが若干ネーミング的に弱い感もあるけどその分レア感増しな印象あるし、
サムにオフスプとそこそこの大物2組を呼んでくれた時点で十分及第点でしょう。
てなわけで寄る年波に考慮しつつの微妙なやる気を醸しだしつつ、海浜幕張駅まで行ってきま…
…の筈が全然着かないってどゆこと? え?強風がヤバすぎて京葉線が運行中止?
仕方ないので地下鉄使って西船橋へと回り込んでそこから幕張本郷駅を目指すも、今度は
バス及びタクシー乗り場が大混雑で50分程の足止めくらう始末。結局会場に辿り着けたのは
16時を回った辺りでした。うう「ALL TIME LOW」見れなかった…


DESCENDENTS



ということで今パンスプのミー的オープニング・アクトは、今年のレジェンド枠と思われる
「DESCENDENTS」にケテーイ。08年のフジで関連バンドの「ALL」を見てるから、間接的には
4年ぶりの鑑賞ということになるんでしょうか。
で、生で聞いて改めて思った印象はソフトでメロディアスなハードコア。
えと文字にするとなんか矛盾した感じになっちゃうんですけど、パンクというよりは
「パンク前夜」的な荒削りイメージが強い上に、曲も現代パンクのそれからするとお世辞にも
キャッチーとは言えないようなものばかりなんで、あながち間違ってはいないんじゃないかと。
そして、その洗練されてない感が素晴らしいとしか言い様がないステージングでしたね。
全員揃いも揃ってアラフォー超えのオッサンなわりにゃ、若人より若人らしい弾けっぷり。
特に終盤、"Suburban Home"から"I'm Not A Loser"までの怒涛の一気押しがマジすげかったス。
その勢いが伝導したがごとく跳び…いや飛びまくるフロント付近の客も相当ヤバかったですね。

 01:Descendents
 02:Hope
 03:Rotting Out
 04:Pervert
 05:Clean Sheets
 06:My Dad Sucks
 07:Nothing With You
 08:I Wanna Be A Bear
 09:Bikeage
 10:Everything Sucks
 11:When I Get Old
 12:Myage
 13:Weinerschnitzel
 14:I'm The One
 15:I Don't Want To Grow Up
 16:Coffee Mug
 17:Talking
 18:Suburban Home
 19:Silly Girl
 20:I Like Food
 21:Coolidge
 22:I'm Not A Loser


SUICIDAL TENDENCIES



間を空けずにハードコア・パンクのベテラン勢「Suicidal Tendencies」を鑑賞。
2曲目にプレイされた"Institutionalized"にて、メロコア勢のそれとは完全に一線を画す
初期ハードコア勢特有の荒々しさが全面に押し出た激熱フィールを全身に感じつつ、
アメリカン・ハードコアの烈風が吹き荒れていた80年代初頭シーンに想いを馳せたりしてたら、
早々と代表曲の"War Inside My Head"が炸裂。このスラッシュ系のザクザク感ともろメタル系の
ソロワーク、鋼鉄畑出身のミーにはマジたまんねーなと。しかもこれだけ激しく動き回ってプレイ
してるわりにこのタイトさはもう凄いとしか。いや存分にアドれなりました。
ライブのその他ハイライトとしては、ラップ調の韻の踏み方がカッコいい"We Are Family"、
あとスローテンポのサバス系重リフがビートを刻む中、「エスーティ〜!」のシンガロングが
ホール内に高々と響き渡った"Pledge Your Allegiance"辺りが特に盛り上がっていたような。

 01:You Can't Bring Me Down
 02:Institutionalized
 03:War Inside My Head
 04:We Are Family
 05:Subliminal
 06:Possessed To Skate
 07:Cyco Vision
 08:Pledge Your Allegiance


NEW FOUND GLORY



のっけから休憩ナシの3連発で、次は米ポップパンクの中堅代表格「NFG」を鑑賞。
正直このバンドあまり好きじゃない筈なのにこれで見るの3度目ですよ。
オープニングの"Understatement"が好きすぎるというのがその筆頭動悸なんでしょうが、
せっかく見れるのにスルーするまでには流石に勿体ない的な貧乏根性がその裏に隠れた
理由なんじゃないかと思いましたマル。
で、今回のライブ内容も最初の方の盛り上がりを除けば、段々とテンションが下がっていく
ミー的にはもはや恒例となった展開。そこそこノリのいい佳曲はたくさん持ってるんだけど、
流れを一気に変えられる必殺系のキラーチューンがないのがその理由の一つなんでしょうが、
今回はその弱点を他バンドの名曲で補うという、どっちかっていうと凡策なこれがもろハマり。
特に"Basket Case"でのその効果は凄まじかったですね。つまり緑茶の威光に助けられての
好ステージと言えなくもないけど、たぶん今後もついつい見ちゃうんだろうなーって。
そういう不思議な引力を持つバンドが一つや二つはあってもいいのかなと。

 01:Understatement
 02:All Downhill From Here
 03:Radiosurgery
 04:Don't Let Her Pull You Down
 05:BlitzkriegBop(The Ramones)
 06:Anthem For the Unwanted
 07:Truth Of My Youth
 08:Hit Or Miss
 09:Hold My Hand
 10:Basket Case(Green Day)
 11:My Friends Over You


SUM41



で、いよいよトリ前。今や貫禄十分の「SUM41」が満を持して登場。
パンスプ的にはもはや恒例バンドと言ってもいいんじゃないでしょうか。
来日回数が多いんでやたらと見ているような気がしますが、幸運なことに「もう飽きた〜」的な
視聴倦怠期はまだミーには訪れていない模様。ところがオープニングの"Reason To Believe"で
いきなりマイク・トラブル。で、それをどうにか誤魔化し乗り切ったかと思いきや、今度は次曲
までの間をやたら長くとったりといまいち不自然な部分が目立つ序盤だったり。
最初はマイク調整の時間を稼いでいるのかなと思っていたんですが、次曲の"Hell Song"から
"Over My Head"の流れでメチャ盛り上がって、さあここから一気に畳み掛け…と思いきや、
そこでダラダラした間を挿入されるもんだから、いまいち弾ききれない空気がホール中に充満。
大物としての風格を匂わせつつの焦らしプレイ?とミーは解釈したんですが、ステージまで飲み物を
デリバリーしに来たバーのお姉ちゃんにいきなりキスかましてたところから察するに、なんか普通に
酔っ払っていたみたいですね。まあ演奏自体はそれなりに聞けてたんで泥酔してようがなんだろうが
その辺は割とどうでもいいんですが、度重なるインターバルのせいで"Still Waiting"がカットされた
のだけは頂けなかったかなと。

 01:Reason To Believe
 02:The Hell Song
 03:Over My Head(Better Of Dead)
 04:Screaming Bloody Murder
 05:We're All To Blame
 06:Walking Diseaster
 07:Skumfuk
 08:In Too Deep
 09:Fat Lip


THE OFFSPRING



さて、いよいよ今年のパンスプも大トリの時間がやってまいりました。
07年の単独にサマソニ10でのステージとしばしば見ているだけにあまり新鮮味はありませんが、
セトリ的にもパフォーマンス的にもまずハズれはないと言い切れる程の抜群な安定度を持つだけに、
非常に安心して見ていられるという強みがあるんですよね、このバンドは。
序盤の1〜2曲で前方の柵が半壊してステージ進行がしばし止まるというアクシデントについては
見なかった方向で。というかパンク系のイベントに関しては、年齢的にも体力的にも前に行っては
いけないということを如実に分からせてくれたという意味ではまあ勉強になったかも。
安定のテンション尻上がりソング"Staring at the Sun"や、出だしの咆哮「ヤーヤーヤー」一発で
ホール中が起爆する必殺曲"All I Want"が盛り上がるのはまあ当然として、その他のハイライトを
挙げるなら、ご陽気なアゲアゲお祭り感連発で畳み掛けてきた"Hit That"〜"One Fine Day"辺りが
かなりノリ的に良好だったかなと。とは言っても彼らのライブはメロディ的に曲ノリが良すぎるもの
ばかりなので、どこを切ってもわりと安定して盛り上がっちゃいるんですけどね。
今ライブの残念点をあえて探すなら、ここ最近のアルバム曲の中では一番好きな"Hammerhead"を
演ってくれなかったことぐらいかな? そのくらいベストで豪華なセトリだったと思います。

 01:Have You Ever
 02:Staring at the Sun
 03:Come Out and Play
 04:Walla Walla
 05:Future Is Now
 06:Original Prankster
 07:Hit That
 08:One Fine Day
 09:Kristy, Are You Doing Okay?
 10:Why Don't You Get a Job?
 11:All I Want
 12:You're Gonna Go Far, Kid
 13:(Can't Get My) Head Around You
 14:Pretty Fly (for a White Guy)
 15:Want You Bad
 16:The Kids Aren't Alright


<今日の無駄T>



#一見同じなようでいて、実は微妙に違う裏表デザイン。
 ライブ的にはわりと汎用性ききそうなので、気軽に利用していこうかなと。


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