Incubus.
<2012年1月24日: 新木場コースト>
前回の「Simple Plan」に続いて、「フジロックの『ホワイト』トリであったがゆえ、
バスの時間の都合上、つい見逃してしまったバンドをリベンジ観戦」のシリーズ、
米はカリフォルニア出身のオルタナティブ・ロック・バンド「Incubus」のライブを見に
新木場はコーストまで行ってきました。
ライブの序盤は兎に角ベースのブリブリ音が目立ちまくりで、グルーヴ的にはかなり良好、
ただギターの音が若干小さくてメロディの輪郭がよく掴めないのは少し不具合だったかも。
まあそんな不満も2曲目の"Pardon Me"、サビ部分の音圧タイフーンによって一気に霧散して
しまったわけですが。
その勢いは中盤の"A Crow Left of the Murder"辺りで更に加速、ここから"Anna
Molly"、
"Circles"と畳み掛けた流れは、楽曲のクール感も手伝って、今ライブ最高の盛り上がりどころ。
レディヘの独創メロにレッチリの跳ねるグルーヴを混ぜたようなコイツらの楽曲はいちいち
オサレで大変よろしいということを逐一実感させられた時間帯でしたね。
終盤付近のハイライトとしては、ブランドンが上半身裸になって若かりし頃のイギーばりな
肉体美を思う存分見せつけたシーン、もろレッチリのりなファンク感を叩きつけてホール中を
一大ダンスホールに変えてしまった"Switchblade"、それからサビの大合唱によってライブに
参加することの楽しさを存分に感じさせてくれた"Drive"と、それを経たことにより高まった
一体感を一気に爆発・開放してくれた本編最後"Megalomaniac"の「もうどうにでもな〜れ〜」
なお祭り感、あたりが挙げられるかなと。
あ、ライブ中、最前付近に陣取っていた外人軍団の声援?がサル山ばりにやかましくて
結構辟易していた場面もあったんですが、ブランドンの裸を見ての「乳首が美しい!」と
それに対する彼の「こんなに乳首を褒められたのは初めて!」な返しが何気に面白かったので
とりあえず許容としておきます。
<今日の一枚>
「A
Crow Left Of The Murder」/ Incubus
前作「Morning View」の成功により世界的なロックバンドとなった彼らが
満を持して放った5作目。サイケデリックなニュアンスが色濃く加わったことで、
その独創的なリズム感がますます尖った方向へと傾いたが故、多少分かりにくい
部分もあれど、確実に「オリジナル」といわしめるだけのパワーを内包した
複雑な魅力がある一枚なんじゃないかと。
<今日の無駄T>
#バラなんだか森なんだか、はたまた臓器なんだか、どうも訳の分からないデザイン。
だけどこの意味不明感、わりとキライじゃないス。