Daryl Hall & John Oates.


2011年2月26日: 日本武道館>

「史上最高のポップ・デュオ、6年振りとなるジャパン・ツアーが決定!」
とのニュースを聞き、「ベストヒットUSA」直撃世代の懐メロ・マインドを刺激
されまくったミーは、これを年間に2〜3回程訪れる洋楽懐古リラクーゼーションの
貴重な機会と捉えて、九段下は日本武道館までその雄姿を拝謁しに行ってきました。
客入りの方は武道館2階席の一番上まで見事に埋まっていました、往年に比べると
多少衰えたとはいえ、ここ日本じゃまだまだ人気あるみたいです。

ライブの方は「Hall & Oates」のオリジナルの中じゃ一番好きな「H2O」から
"Maneater"に"Family Man"を連続でやってくれるという俺得な追い風もあって、
いきなりテンション急上昇。ただダリルの声がかなりトーン的に怪しくて次第に
冷めていっちゃいましたけど。(今回"One On One"やらなかったのは正解かも)
とはいえ"Say It Isn't So"などの年代的にドンピシャ曲を生で聴いちゃうと、
レンタル屋から借りてきた彼等のレコードをテープにダミングしまくった想いで
とかが甦ってきちゃって、やっぱしテンション上がってきちゃうんですけどね。

ライブ中の鳥肌ポイントは、"Las Vegas Turnaround"で看板の二人が
綺麗にハモったところと、"She's Gone"後半サビで思いっきりシャウトを
ひき伸ばしたところかな。あと"I Can't Go For That"の後半で原曲無視
してジャムりまくったところが、ソウル的な意味で滅法カッコ良かったすね、
このバンドに持っていた「スマート」なイメージがいい意味で吹き飛びました。
まさかここまでの荒々しさが内包されていたとは…いや、CDからは絶対
伺い知ることの出来ないこっちの側面こそが、むしろ彼等の本質なのかも。

アンコール以降においては、「日本に来るようになってもう30年になるけど、
その間、ずっと一番の恩人にあたる人に感謝の意を表したい」とダリルが言って
ミスターウドーにギターを渡したシーンとか、結構印象的でしたね。
正直、単なるプロモータが壇上に上がっても「別に…」て感じだけど、
「SMASHの帽子」こと日高さんと呼び屋界のドンこと、このウドーさんだけは
やっぱ別格だろって。

で、その後にプレイされた"Kiss On My List"〜"Private Eyes"の必殺コンボ、
この流れもヤバかったですね。既に聞き飽きてる筈なのに、生で聴くとやっぱし
ジーンときちゃう的な。特に後曲のサビの間に挟まるフロアからの合の手拍手、
当時のPVでも有名なシーンでしたけど、これに実際に参加出来たってことが、
ミーにとっての今ライブ一番のハイライトでしたね。
大箱のわりに背面ディスプレイなしのステージ構成は少し寂しかったですけど、
後でじわじわと余韻が響いてくるような、スルメ系のライブだったと思います。


<今日の一枚>

 「H2O」/ Daryl Hall & John Oates

1982年リリースの13作目、前作「Private Eyes」と並ぶ彼等の代表作。
"Maneater"・"One on One"・"Family Man"と80年代ポップス黄金期の
名曲が揃っている上に他の曲も佳作揃い。 ポップでソウルフルでダンサブルと
3拍子揃っている名作中の名作なので、後追いの80年代ファンは確実に
チェキっとくが吉。


<今日の無駄T>



#はい、久々に正当派な方向へキッツいのきましたね。
 アーティストの顔プリントと並んでよくある感じのメンバー・シルエット・デザイン。
 「ホール&オーツ」のライブにしか着ていけなさそげ感を醸し出すこの力技、実は嫌いじゃないぜフフ…



<セット・リスト>

01:Maneater
02:Family Man
03:Out of Touch
04:Method Of Modern Love
05:Say It Isn't So
06:It's a Laugh
07:Las Vegas Turnaround
08:She's Gone
09:Sara Smile
10:Do What You Want, Be What You Are
11:I Can't Go For That (No Can Do)

12:Rich Girl
13:You Make My Dreams

14:Kiss On My List
15:Private Eyes


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