FUJI ROCK FESTIVAL 10.


2010年7月30日〜8月1日: 苗場スキー場>

2006年の初参加以来、もはや毎年の恒例行事となった感のあるこのフジロック。
どんなにメンツがショボい言われても結局来ちゃってる自分をふと顧みれば、
既に宗教レベルの域にまで到達しちゃってるような気もしますが、修正する気は
まったくありません。そろそろ年齢的に湯沢からのバス待ちがキツくなってきたので、
浅貝エリアにフジロック専用として中古マンション購入を本気検討してる今日この頃です。
じゃ、恒例の過去メンツおさらいをば。

 <97> ■RED HOT CHILI PEPPERS ■GREEN DAY
 <98> ■Bjork ■PRODIGY
 <99> ■TODOS TUS MUERTOS ■BLUR ■ZZ TOP
 <00> ■BLANKEY JET CITY ■THEE MICHELLE GUN ELEPHANT ■PRIMAL SCREAM
 <01> ■Oasis ■Neil Young Crazy Horse ■EMINEM
 <02> ■PRODIGY ■The Chemical Brothers ■RED HOT CHILI PEPPERS
 <03> ■UNDERWORLD ■Bjork ■MASSIVE ATTACK
 <04> ■LOU REED ■The Chemical Brothers ■THE WHITE STRIPES
 <05> ■Foo Fighters ■Fatboy Slim ■New Order
 <06> ■FRANZ FERDINAND ■RED HOT CHILI PEPPERS ■THE STROKES
 <07> ■THE CURE ■BEASTIE BOYS ■The Chemical Brothers
 <08> ■My Bloody Valentine ■UNDERWORLD ■PRIMAL SCREAM
 <09> ■OASIS ■FRANZ FERDINAND ■WEEZER
 <10> ■MUSE ■ROXY MUSIC ■MASSIVE ATTACK <---- New!!
   
えー、トリだけを観れば、初日を除いて今年は正直微妙といった感も否めませんが、
まあメッチャ渋いとこ突いてきた!という見方も出来なくはないので、ギリで「可」
といったところでしょうか。 ってことで今年も早速レポりんぐ。

 



30日(1日目).

<11:00>
 まさか入場段階でここまでハマるとは…!というくらい今年の入場待ち行列は酷かった。
 主な理由はスタッフの手際の悪さ。あまりに列が動かないので、引き換えゲートの横で
 煮付けカツ丼を食して、多少混雑が緩和されるのを待つことに。

<12:30〜>
 ゲートをくぐると同時に『グリーン』ピット前へ。「
ASH」にギリギリ間に合う。
 ノリが滅法いいわりにとにかく音質が軽いので、相変わらず気楽に聴ける。
 新譜出したばっかのわりには惜しげなく過去のヒット曲を突っ込んでくる思い切りの
 良さもグッド。特に"Orpheus"のサビ合唱でひとしきり盛り上がった後に演奏された
 "Kung Fu"は、演奏を突然切る「溜め」効果も手伝って馬鹿アガる。
 "Girl From Mars"も安定してウケてたし、新譜からの"Return Of White Rabbit"も
 少しウエスタン調はいってて面白かったし、その流れを切らず"Burn Baby Burn"へと
 一気に雪崩れ込んでの〆かたも良かったし、てかノリよくてキレてるライトポップ
 やらせたらもはや世界一じゃないだろうか実際。

 01:A Life Less Ordinary
 02:Goldfinger
 03:Shining Light
 04:Joy Kicks Darkness
 05:Orpheus
 06:Kung Fu
 07:Arcadia
 08:Girl From Mars
 09:Return Of White Rabbit
 10:Burn Baby Burn

<14:00〜>
 そのまま『グリーン』中腹に寝転がって、「
THE CRIBS」をユルユル観戦。
 音的にもルックス的にもとにかく地味さが先行しがちなバンドだけど、
 シャボン玉のような繊細な音作りと、時に荒々しく弾ける縦ノリが予想以上に小気味良い。
 特に"Men's Needs"から"City Of Bugs"への鉄板すぎる流れは見事としか。
 ラスト、アンプにギターとベースをこすりつけるという、らしくない演出を、退出しかかってた
 マー先生が微笑しながら観てたのが印象的だったかも。

 01:We Were Aborted
 02:Hey Scenesters!
 03:We Share The Same Skies
 04:Cheat On Me
 05:Another Number
 06:Mirror Kissers
 07:Be Safe / Save Your Secrets
 08:Ignore The Ignorant
 09:Our Bovine Public
 10:I'm A Realist
 11:Men's Needs
 12:City Of Bugs

<15:45〜>
 
 
 ザッパ御大の息子のライブを観るため、最深部の『オレンジ』に向かうも、
 あまりの通路混雑っぷりに心が折れかける。ボードウォーク途中の「木道亭」を過ぎた
 辺りから多少混雑が緩和してきて、ようやく周囲のオブジェを見回す余裕が出てきた。

 

 今年のそれは随分と凝ってるような気がする。とりあえず『オレンジ』到着後、
 クスクスと台湾ソーセジで燃料補給、\900也。

<16:10〜>
 「ザッパがザッパをプレイする!」がキャッチの「
Dweezil Zappa Plays Zappa」鑑賞。
 サウンドチェックの段階から当人が出てきて「Van Halen」の"Panama"ソロをプレイするなど、
 そのフリーダムさの片鱗を披露。これが本編ともなるとラップにジャズにネオクラ調のソロ、
 加えてそれらの組み合わせに、脈絡なく素人が飛び入りして突如笛を吹き始めるという、
 もはや自由を超えた変態の域の世界観をこれでもかというくらい見せつけまくってくれた。
 最大の盛り上がりはおそらく"Peaches en Regalia"かな?
 あまりに多様かつ多彩にして多才、相当惹きこまれたが故、途中から降ってきた雨もほとんど
 気にならなかった。麒麟児は息子もまたしかりということを証明してくれた1時間だったと思う。

 01:Purple Lagoon
 02:Florentine Pogen
 03:Cosmik Debris
 04:Inca Roads
 05:Big Swifty
 06:Montana
 07:Easy Meat
 08:Latex Solar Beef〜Willie The Pimp〜Drum solo
 09:Apostrophe
 10:Keep It Greasey
 11:Peaches En Regalia
 12:Echidna's Arf - END of Show 
 13:I'm The Slime

<17:30〜>
 ザッパ終了後、直ちに隣の『ヘブン』へ移動して、「Foo Fighters」ドラマーのバンド、
 「
Taylor Hawkins & The Coattail Riders」を聴きつつ、雨で冷えた体を回復させる為、
 豚汁をかっこんだり、食後に周囲の小物屋を冷やかしてみたりする。
 音を聴きつつ「ながら」モードで他のことを楽しめたりするのもフジの長所の一つ。
 後半は真面目に視聴。しかしまあドラム叩きながらこの野太いシャウトって、よくも息を
 切らさないもんだと感心しきり。"Cold Day In The Sun"で親分のデイブさんが飛び入り
 参加するというサプライズもあり、ほぼ時間潰しの代わりに見たわりには相当エンジョイ
 出来たんじゃないかと思う。

 01:Not Bad Luck
 02:Louise
 03:Hole In My Shoe
 04:Drive Me Insane
 05:Running In Place
 06:Get Up I Wanna Get Down
 07:Sunshine
 08:Way Down
 09:Cold Day In The Sun
 10:It's Over

<19:10〜>
 今フジに出演する即席スーパグループの一つ「
Them Crooked Vultures」を観るべく、
 シトシト雨の中を移動。『グリーン』中腹のモニター前にて、雨合羽はおってガン寝という
 ベトコンモード全開で視聴する。キレにキレてるジョシュのギターやジョンジーのベースの
 凄さは言うに及ばず、むしろそのアクの強さをものともしないデイヴのドラミングがあまりに
 強烈すぎた。あと正直、曲は地味なんだけど、アルバムとは違って所々に即興性のある演奏が
 入るので、常にスリル感があるとでもいうか。ハイライトは強烈無比極まる入りのリフだけで
 その場の全てを支配してしまった"Scumbag Blues"、いやあマジ格好良かった。

 01:No One Loves Me & Neither Do I
 02:Dead End Friends
 03:Scumbag Blues
 04:Elephants
 05:Gunman
 06:Bandoliers
 07:Caligulove
 08:Mind Eraser, No Chaser
 09:Spinning In Daffodils

<21:30〜>
 めちゃくちゃ田んぼ状態と化した『グリーン』ピット後方の泥濘地帯で「
MUSE」視聴。
 今やライブ興行収入における世界ランキングでトップ30入りを果たすまでに成長した
 こともあってか、ステージプロダクションがとにかく豪華。ステージ上をアラベスク模様
 みたいな照明が立体的に埋め尽くしたかと思えば、レーザー効果はメッチャ派手だわ、
 巨大風船はポンポン飛び交うわで、元から内包していた楽曲のスケール感にようやく
 ステージの効果が追いついてきたといった感あり。実際ますますスタジアムが似合う
 バンドになってきたと思う。新譜からの曲はメロが若干分かりにくいけど、耽美色溢れる
 色気というか、妙にムーディな雰囲気にさせられることもあってか、そこらでカップルが
 サカりかけてた。故にもう彼等のライブにはミーのような一人者は行けないかもしれない、
 なので今の内にその勇姿を目に焼き付けておこうとひたすら凝視しまくった80分。
 あ、ドラムの人が全身銀色タイツでアピってたけど、正直そこだけは滑ってたと思う。

 01:Exogenesis: Symphony Part I (Overture)
 02:Uprising
 03:Supermassive Black Hole
 04:Map of the Problematique
 05:New Born
 06:Interlude + Hysteria
 07:Nishe
 08:United States of Eurasia
 09:Undisclosed Desires
 10:Resistance
 11:Time Is Running Out
 12:Starlight
 13:Stockholm Syndrome
 14:Plug in Baby
 15:Man with a Harmonica 〜 Knights of Cydonia

<今日の無駄T>

 

 #ちょっとマニアックだと思わしきザッパの息子Tを購入。
  素材はペラペラ気味だけど、楽譜をあしらったフロント・デザインは結構オキニー




31日(2日目).

<13:15〜>
 少し寝坊したので、タクシーという力技を使って、会場へと向かう。
 ちなみに湯沢からだと大体5千円也。少々値は張るが炎天下でのバス待ちという
 拷問にかけられることと天秤にかけたら、3日間のうち一日くらいはやむをえまい。
 で『ヘヴン』へと向かいつつ、丁度『グリーン』で演奏中だった「
John Butler Trio」を
 歩きながら横目で眺める。エコ的な何を感じさせるバンドなだけにフジにはハマるんじゃ
 ないかと思っていたが案の定、大盛り上がり。
 その変態的なギター技術のみならず、ドラムや太鼓を自由奔放に乱れ打つその様に触発
 されるかのように、前から後ろまで大きくうねるウェーブが巻き起こっていた。
 もうちょっとちゃんと見ても良かったかもしれない、単独あったら行ってみようかな。

 01:Don't Wanna See Your Face
 02:Better Than
 03:One Way Road
 04:Ocean
 05:Zebra
 06:Revolution
 07:Close To You
 08:Funky Tonight

<14:00〜>
 

 昨日と同じくボードウォーク内で大渋滞にハマる。
 原因は、「木道亭」のアクトを眺める為、ドヤ顔ならぬエコ面さげて、思いっきり
 導線をふさいでるアホ共。木道亭オーディエンスのマナー悪化は毎年問題視されているが、
 今年はとくに酷いような気がする。てか、せめて人1人が通れるくらいのスペースは
 開けるよう自主的に努力してくれよ、ここ通路だろ本来は。

<14:30〜>
 『ヘヴン』で「
THEATRE BROOK」を視聴。
 70年代後半、それも「ZEP」系のエモーショナル要素たっぷりなギターソロをフル満喫。
 歌パートがおまけ扱いに感じる程のこのクドクドしいまでのソロ、このレスポールが本当に
 似合う音造り、今の時代においては逆に新鮮なんじゃなかろうか。
 ソロ以外では"夢とトラウマ"という曲の、胸に染み入る優しげメロがマジ秀逸だった。
 ただアニオタであるミーのお目当て曲、「デュラララ」OPの"裏切りの夕焼け"はやって
 くれなかった。まあ自らのライブじゃ商業的要素を感じる曲はハズしたかったんだろうが、
 ちょっと残念ではあるね。

 01:ツァラトゥストラはかく語りき
 02:snakeboots
 03:イカロスの大地
 04:お尻をひっぱたけ
 05:未来を今
 06:夢とトラウマ
 07:まばたき

<15:20〜>
 『ストーンサークル』にビールを飲みに行く途中、竹馬らしきものに乗ったエイリアン
 っぽい軍団と遭遇。異様にキモカッコいい。股間に赤ちゃんのヌイグルミをブラ下げてるのには
 マジびびった、どうやら彼等が今年の賑やかしゲストらしい。

 

 その後『ストーンサークル』にて枝豆とビールで一休みした後、道端でやっていた綱渡りショーを見物。
 合間のショーだから大したことないだろと高をくくっていたら、これがどうしてどうして、
 舞台・道具等メッチャ本格的な上に、プロじゃなければ不可能な技のオンパレードだった。
 こんな思わぬところで出会うちょっとした楽しみ、なんてのもフジならではの魅力の一つ。

 

<18:20〜>
 一気に下山して『グリーン』のフロント付近にて「
John Fogerty」視聴。
 スローなグルーブのツボを絶妙におさえたギターの渋さは言うに及ばず、御年66歳という
 高齢のわりに飛んだり跳ねたりと若々しさ溢れるパフォーマンスの数々を披露。
 その上、演る曲が"Have You Ever Seen the Rain"に"Pretty Woman"ときた日にゃ、
 プレスリー世代の親父ならずとも熱くさせられること必至。ミー的にはソロ時代の
 「Centerfield」辺りはかなり聞き込んでいるだけに、タイトル曲や"Old Man Down…"
 には相当胸にグっときた。あとメタル畑出身の身としては「Hanoi Rocks」で知った
 "Up Around the Band"も最高、よもや本家本元の演奏が聴ける日が来るとはね。
 泥臭くて心の芯にズンと響く「ホンモノ」のオールドロックの素晴らしさを心底堪能
 できた1時間、今フジでミーが見た中じゃおそらくベストアクトだったと思う。

 01:Hey Tonight
 02:Green River
 03:Who'll Stop the Rain
 04:Lookin' out My Back Door
 05:Wrote A Song for Everyone
 06:Born on the Bayou
 07:Ramble Tamble
 08:Midnight Special
 09:Have You Ever Seen the Rain
 10:Pretty Woman (Roy Orbison)
 11:Hot Rod Heart
 12:Big Train from Memphis
 13:Keep on Chooglin'
 14:Down on the Corner
 15:Centerfield
 16:The Old Man Down the Road
 17:Bad Moon Rising
 18:Fortunate Son
 19:Good Golly Miss Molly
 20:Up Around the Band
 21:Proud Mary

<20:20〜>
 「John Fogerty」が終わるやいなや「
One Day As a Lion」を観に『ホワイト』へダッシュ。
 そこへ至る2kmあまりの導線の大渋滞をくぐり抜けて、更にはほぼ規制状態の大混雑の中を
 やっとの思いで見たわりには、その苦労の対価に見合う興奮が得られたとはあまり思えない
 内容のパフォーマンスとなってしまっていた。いや音圧は期待通りヘヴィなのだが、それを
 支える楽曲群のメロがいささか単調すぎて、どうしても「飽き」が来てしまうのだ。
 盛り上がりという意味じゃ、出だしはともかく中盤以降はちょっと苦しかったかも。
 つまりザックのフロントマンとしての際立った個性をもってしてギリ成立しうるバンドだと
 いうことは良く理解できた。

 01:Ocean View
 02:Rockers
 03:If You Fear Dying
 04:Swampy
 05:Last Letter
 06:Lion Dance
 07:Wild International
 08:Pert Plus
 09:One Day As a Lion

<21:30〜>
 帰り道も当然のごとく大渋滞。疲れ果てたので今日はもう上がろうとバス停へ向かう最中、
 優しく耳を包む"Jealous Guy"の音色にすっかりやられて、しばしその場に立ちすくむ。
 『グリーン』全域を柔らかく包む小雨にステージからの照明が乱反射して、視界が微妙に
 滲むという自然の舞台効果も手伝って、パブロックにサイケポップを絡めた「
Roxy Music」の
 音色がドンはまり。てかメチャいいんですけど!しかも布袋がサプライズ参加しちゃってるし。
 で、ふと気付けば結局終わりまで視聴してしまうことに。そのツケとして地獄のバス待ちに
 ハマる羽目となったが、それと十分見合うを超えてお釣りがくるくらいのパフォーマンスを
 見せてもらったのでわりと満足。てか始めからこっちをフルで観ればよかったと少しズレた
 部分で後悔することに。毎度のことながらお目当てバンドが時間カブりした場合の最終選択は
 本当に難しいと殊更に実感。

 01:Re-make/Re-model
 02:Out Of The Blue
 03:If There Is Something
 04:While My Heart Is Still Beating
 05:More Than This
 06:Ladytron
 07:Tara
 08:Song For Europe
 09:My Only Love
 10:In Every Dream Home A Heartache
 11:Jealous Guy
 12:Virginia Plain
 13:Love Is The Drug
 14:Editions Of You
 15:Let's Stick Together
 16:Do The Strand

<今日の無駄T>

 

 #パフォーマンスの良さに惚れて、フォガティTをチョイス。
  だけどあまりにベタなデザインに少し躊躇、こりゃー着る機会なさそうだわー




01日(3日目).

<11:20〜>
 
毎年寝坊しがちな3日目、疲れがピークに達してる体に渇を入れて、
 まずは『レッド』で「
Stevie Salas and Bernard Fowler Present the I.M.F's」見物。
 プレイのみならずそのキャラまで濃すぎるサラス先生の無双っぷりは相変らず。
 そしてその超絶プレイに勝るとも劣らない「Jara Slapbak」のチョッパー奏法が死ぬほどパない。
 この二人が紡ぎだすグルーヴがいかに極上であるかということを、
 ほぼ曲は知らなくても余裕でノってる観客達が証明していたように思う。
 特に「Steve Wonder」のカヴァー"I Don't Know Why I Love You"、
 これの最後の「Say!Yeah〜!」のところのコール&レスポンスは、思いきっり前にせりだしての
 サラス渾身の超絶ソロと、それ対して皆が下から一斉に手を伸ばす崇め奉りシーンとの
 相乗効果もあってか、とことんアガりきって完全燃焼できた。
 あ、最後にギターを投げてくれてたけど、前に出すぎてたカメラクルーに引っ掛かって、
 こちらまで届かないというお寒いことに。ホント少しは空気読んでほしいわー

 01:Sweet Thang
 02:I'm Only Happy When It Rains
 03:Dope Fiend
 04:Are The Gods Smiling On Me
 05:Turning The Other Way
 06:Love Song
 07:Your Future Ain't What It Used To Be
 08:The Grooveline
 09:I Don't Know Why I Love You(but I live you)

<12:30〜>
 ジャマイカ料理のあまりの辛さに辟易しつつ、『グリーン』中腹に寝そべりながら
 「
Ocean Colour Scene」を鑑賞。少々地味ながらも要所をきっちり押さえた美メロに、
 時折そよそよと吹く微風の相乗効果が相まって、意図せぬマジ寝をキメこんだせいで、
 前半パートをほぼ見逃す羽目に。その不謹慎な視聴スタイルを少し反省することに
 なるくらい、"Get Blown Away"の幽玄メロ、"Hundred Mile…"の秀逸グルーヴを
 筆頭とする終盤のパフォーマンスは素晴らしかった。でもまあやっぱりどこか地味
 なのは否めないんだけどねww。地味だけど極上メロ、この辺りのバンド色はどこか
 「Teenage Fanclub」と似ているような気がする。

 01:The Riverboat Song
 02:The Circle
 03:Magic Carpet Days
 04:Profit In Peace
 05:This Day Should Last Forever
 06:Go To Sea
 07:Saturday
 08:Get Blown Away
 09:Travellers Tune
 10:One For The Road
 11:Hundred Mile High City
 12:The Day We Caught The Train

<15:40〜>
 そのまま『グリーン』中腹に陣取り、本日は最後までこの場所に根を生やし続ける
 ことを決める。となればまずはエネルギー補給とばかり『オアシス』に買出し隊を
 出して、汁焼きそばとビールで小腹を軽く満たす。
 ステージでは「
Vampire Weekend」が演奏開始。音の遊び方が上手いという印象。
 こういったライトな楽しさを追求したサブカル的でリリカルなポップは、女子受け
 抜群なんじゃないだろうか。流し見でなんとなく聴く分には結構楽しめたと思う。

 01:Holiday
 02:White Sky
 03:Cape Cod Kwassa Kwassa
 04:I Stand Corrected
 05:M79
 06:California English
 07:Cousins
 08:Run
 09:A-Punk
 10:One (Blake's Got a New Face)
 11:Giving Up the Gun
 12:Campus 〜 Oxford Comma
 13:Horchata
 14:Mansard Roof
 15:Walcott

 ■オアシス食堂の奥で見かけたUFO。
  

<17:20〜>
 トイレで用を済ませついでに、サイコロステーキ丼を購入して、陣地へと戻ったら
 「
BOOM BOOM SATELLITES」のステージが既に始まっていた。シンプルなリフ構成を
 壮大かつ華美なサウンドに変えてしまう彼等ならではの魔法はこの日も健在。
 音造りから言ったらどこか小細工気味な手法に感じないでもないが、フライングVを
 左右に2本揃えた視覚効果も手伝って、どう見ても聞いてもカッコいいことは確か。
 そして更にやっかいなことに、このサウンドは結構な濃度の中毒性をも有している。
 「忘却のザムド」OP"Back On My Feet"で知って以来、気に入って結構聴いているが、
 このままだと単独にまで赴いてしまいそうだ。

 01:Easy Action
 02:Back On My Feet
 03:Morning After
 04:Undertaker
 05:Stay
 06:Fogbound
 07:Kick It Out
 08:Dress Like An Angel

<19:10〜>
 で、実質上、本日の…いや今フジ3日間を通しての大トリと言っても過言ではない
 「
Atom For Prace」が、トム・ヨークの「コンバンハ、イラッシャイマセー」という、
 若干気の抜けた挨拶とともに登場。彼よりむしろフリー目当のミーは右翼側で鑑賞。
 実のところトムさんの声はどんな曲でも荘厳かつ壮大にしてしまうので、正直フリーの
 ファンク感とマッチするのか少し懸念していたが、さにあらず、問題ないどころか、
 むしろトムさんの普段見れない可愛い仕草を引き出しまくる程、呼吸合いまくっていた。
 トムとフリーが二人でクネクネしまくる絵なんてそうそうお目にかかれるもんじゃない、
 正直これ見れただけでも十分に価値あったかも。
 楽曲的な見所を挙げるならベース音が凄まじくクールだった"Harrowdown Hill"かな。
 皆が期待していた「Radiohead」曲、特に"Videotape"時は曲そのものが持つ幽玄感に
 煽られて、喉を鳴らすことすら躊躇われるほどに『グリーン』一体の空気がちょっと
 異様なことになっていた。ソロでこの波動だもの、バンドとしてプレイされたら一体
 どうなってしまうのだろうか?まあ今日のところはいつもより肩の力を抜いて純粋に
 楽しんでいた風だったトムさんと、こちらはいつも通りはっちゃけまくりなフリーが
 たくさん見れたので、これはこれで結構満足。

 01:The Eraser
 02:Analyse
 03:The Clock
 04:Black Swan
 05:Skip Divided
 06:Atoms For Peace
 07:And It Rained All Night
 08:Harrowdown Hill
 09:Cymbal Rush
 10:I Might Be Wrong
 11:Give Up The Ghost
 12:Videotape
 13:Paperbag Writer
 14:Judge, Jury and Executioner
 15:Hollow Earth
 16:Feeling Pulled Apart By Horses

 ■オアシス、多国籍レストラン・エリア付近のローソク・デコレーション。
  


<21:30〜>
 今フジのラスト飯として、シシカバブにプロバンス風チキンソテーをかっこんだ後、
 再度『グリーン』中腹に戻って「
Massive Attack」見物。
 欝デジロックとして名高い、重くて暗くて陰鬱な浮遊感をも伴った独特のサウンドが
 丘陵一体にマッシブ・ワールドを造りあげる。正直いいメロディかと問われると首を
 傾げたくなるような、いわばアートよりの音ばっかしなのだが、その場を立ち去り難い
 系統の、得体の知れない引力に溢れていることだけは確か。
 加えて背後のスクリーンに流れるメタワード群、

 「民主主義は血に染まる必要がある」
 「市民権は幾度となく勝ち取る必要がある」
 「中居クン腰痛」
 「社民党消滅寸前」
 「死」
 「るさい音楽」
 「むかんじょう」
 「ネカフェでパソコン盗まれる」

 などのカオス極まりないプロパガンダが、雰囲気的により意味不明な怪しさを煽って、
 ますますそのステージから目が離せなくなってしまうというこのマジック。
 結論から言うと完全に面白かった。実際のところ意味はよく分からないが、もう1回
 味わいたいかと問われたなら答えはまずイエス、それほどの強烈なインパクトを受けて
 しまった以上、これは単独希望するしか。

 01:United Snakes
 02:Babel
 03:Rising Son
 04:Girl I Love You
 05:Future Proof
 06:Invade Me
 07:Teardrop
 08:Mezzanine
 09:Angel
 10:Safe From Harm
 11:Inertia Creeps
 12:Splitting The Atom
 13:Unfinished
 14:Atlas Air

<今日の無駄T>

 

 #汚れやすいがゆえ、バンドTにおいては割とNG色な白採用のマッシブT。
  部屋着として思う存分使い倒すつもりです。


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