Machine Head、Hatebreed、Bleeding
Through.
<2010年3月16日: 渋谷O−EAST>
「The Blackening」の大成功により、今や格的には4大スラッシュバンドとほぼ肩を
並べる位置まで上がってきたと思われるあのマシーン"ファッキン"ヘッドが主体となった
「THE BLACK PROCESSION」なるミニフェスを見に渋谷はO−EASTまで行ってきました。
ラウパー07の電撃来日以降は08単独・ラウパー08と全部見てるんでここ3年間じゃ
これで4回目になりますかね。正直単独ならスルーだったんですが「HATEBREED」は久々に
見てみたかったんでつい…
<BLEEDING THROUGH>
パンク系の間じゃ有名バンド輩出地として名高いオレンジカウンティ出身の6人組の
新世代メタルコアバンド「BLEEDING THROUGH」に関しちゃ、独立レーベル系の新進気鋭組
ばかりを集めたコンベンション「Independence-D 2007」で来日した折、単独を見にいこうと
思ったくらい興味持ってたんで結構楽しみにしていたんですが、ギターとキーボードの音が
ドラムとベースの圧に潰されちゃってたせいで、ゴリゴリのデスラッシュに絡むメロラインの
繊細美という持ち味の一つがまるで堪能できなかったのはかなり痛かったですね。
ギターの人が元「No Use For a Name」の人だったらしいんで、かなり期待してたんだけど、
初期の米ハードコア系かと思うしかないくらい勢い押しのみの内容になっちゃてたんで、
鍵盤を叩く度にくねるキーボード担当お姉さんの腰下ラインにひたすら見入ってました。
01:Love Lost In A Hail Of Gunfire
02:For Love And Failing
03:Declaration
04:Orange County Blonde And Blue
05:Revenge I Seek
06:Kill To Believe
<HATEBREED>
今や「Lamb Of God」と並んで世界一モッシュピットが似合う音といっても過言ではない
新生代ハードコアの雄「HATEBREED」を見るのはラウパー06以来だから5年ぶり?
まあノリ押し一本槍の音楽性は相変わらずといった感じでしたが、何せステージ上の動きが
圧倒的に多い上に、VOをとるジェレミーのアクションがよりカッコよく(特に裏拳みたいな
動きがメチャ映えてました)なってるもんだから、見ていて全然飽きないんですよね。
特にラスト付近の"Defeatist"、「なぜならお前はお前自身が嫌いで、この世界が嫌いで、
あらゆる瞬間が嫌いであるというその事実が嫌いだからだ」というヘイトブリード節全開の
サビの韻を踏むタイミングがフロア側の客のシンガロングとハモって、ドえらく鳥肌もんな
ことになってました。やー、頭ン中空っぽにして暴れるにゃやっぱ最適ですねこのバンド。
まあそのせいでまだトリ前だというのに体力残量は既にゼロになってしまったわけですが、
こればっかは致し方なし。
01:Hands Of A Dying Man
02:In Ashes They Shall Reap
03:Everyone Bleeds Now
04:To The Threshold
05:Live For This
06:Before Dishonor
07:As Diehard As They Come
08:Tear It Down
09:This Is Now
10:Last Breath
11:Smash Your Enemies
12:Defeatist
13:Destroy Everything
<MACHINE HEAD>
30分近くあったセットチェンジの間に隣接バーでメシ食ってとりあえず体力をベホイミ。
で、いざファッキン・マシンヘッドのステージへと臨んだわけですが、出だしでいきなり
フロアを区切る柵が引っこ抜かれて運動会の大玉よろしく前方へ流されていくのを見てメチャ
笑いました。でもって障害物のなくなったフロア中央を"Clenching The Fists Of…"の
強烈無比たるクランチにあわせてまあ人が回る回る。マシヘのライブじゃ今やお馴染みと
なった光景ですが、この渦に巻きこまれたらタダじゃすまないことは既に何回も経験済みな
だけに今回は輪の外から高みの見物と洒落こむ筈が、何故かチビデブ外人に頭を鷲掴まれて
そのままサークルの中へ叩きこまれるというあまりに理解不能なプレイを強要されてしまい、
その結果として開始僅か20分でほぼ抜け殻と相成る羽目に。せめて今回はラムコーク爆弾
の餌食にならなかっただけでも良しとするしか。
そんなこんなで中盤は後方の壁際へ引っこんでビール飲みつつ大人しく視聴してましたが、
それでも"Halo"だけは… 導入を飾るハードリフといい、ソロにおける叙情パートといい、
曲表現における喜怒哀楽全てを兼ね備えた完璧なメタルソングたるこの曲だけは最前線で
聞かなければ、というわけでイントロ開始と同時に再びピット内へ突入してフル堪能。
メロのみじゃない深さのある名曲は聴けば聴くほど味わいが出ると言うけどこの曲もその
例に漏れず、相変わらず最高でしたね。
そいや今回はフェス形式だからセットも短縮バージョンかと思ってたんですが、おもいきり
フルセットでやってくれて至極ラッキー。まあセットの内容そのものはほぼ3年前と同じく
「The Blackening」中心だったんであんま変わり映えしなかったですが、でも未だにその
資産でやってけるってのはやっぱしそんだけ凄いアルバムだったんだなと、妙なところで
感心させられたり。
01:Clenching The Fists Of Dissent
02:Imperium
03:Take My Scars
04:Bite The Bullet
05:Ten Ton Hammer
06:Now I Lay Thee Down
07:Beautiful Mourning
08:Aesthetics Of Hate
09:Old
10:The Burning Red
11:Exhale The Vale
12:Bulldozer
13:Block
14:Halo
15:Davidian
<今日の無駄T>
#今回の「THE BLACK PROCESSION」専用に作成されたヘイトブリードT。
メッチャ派手でもないけど自己主張はしっかり、ハードコア系のライブで活躍しそう。