ZEBRAHEAD.


2009年12月4日: 新木場コースト>

パンクの出自名所として名高い、米はカリフォルニア州・オレンジカウンティ出身の5人組、
「ZEBRAHEAD」のライブを見に、新木場はコーストまで行ってきました。
今回は対バンとして「MxPx」のマイクと「ATARIS」のクリス、でもって元「GoodCharlotte」
のドラマー(PS09時は「Summer Obsession」在籍)による「MxPx★ALL STARS」が付くという
ことで、そちらの方のプレイもかなり楽しみでしたね。


<MxPx★ALL STARS>



まずは「MxPx★ALL STARS」から。
"My Life Story"に"Secret Weapon"という新旧キラーソングを並べてきた躍動感溢れる
オープニング攻勢には、どう抵抗しても「アガる」以外の選択肢を見つけることが出来ませんでした。
中盤に演ったブルハのカヴァー"Linda Linda"も、客側の「よもや!?」感が見事にハマって
大盛り上がりだったし、"Broken Bones"・"Punk Rawk Show"を筆頭とする終盤のヒットパレードも
相変わらず最高だったしで、とても即席メンバーで組んだとは思えないほど見事なパフォーマンスを
見せてくれたんじゃないかと。あ、ただミー的には「ATARIS」のファンでもあるだけに、
"In This Diary"や"San Dimas High School…"辺りの盛り上がりがイマイチだったことが少し残念だったかも。

 01:My Life Story
 02:Secret Weapon
 03:Tomorrow's Another Day
 04:The Wonder Years
 05:Building Tumble
 06:Linda Linda
 07:Chick Magnet
 08:In This Diary
 09:The Broken Bones
 10:San Dimas High School Football Rules
 11:Responsibility
 12:Punk Rawk Show


<ZEBRAHEAD>



で、20分程のセットチェンジ後、メインアクトの「ZEBRAHEAD」登場。
が、新譜からのオープニングは音響的にハッキリ言ってグダグダでした。
シンディ・ローパのカヴァー曲辺りから各楽器のバランスが良くなってきて、
"Jag Off"での「スワッテー」から「ジャンプ!ジャンプ!」の煽りで、ようやく本来の
ゼブヘらしさが垣間見えてきた辺り、立ち上がりにもたついた感は否めませんでしたね。
まあその後に続いた"Falling Apart"に、ガールズ曲のカヴァーの代表格"Girlfriend"で
ガツンとかまして、すかさず場の熱量を引き上げた辺りはやっぱりライブ巧者だなと。
てか後者の演奏中、ステージにパンティが投げられまくってたのには笑いました、
その時間帯だけ場内のノリがさながら「KISS」か「Motley Crue」のようでしたね。
(まあデブのローディのアヴリル制服コスの仕込みは若干スベり気味でしたけど)

その後に続いた"Rescue Me"の原曲再現率の低さに若干テンション下がるも、
導入の素晴らしさにかけては「珠玉」の出来といってもいい"Postcards From Hell"から
疾走感抜群の"Hell Yeah!"で下がった分を取り戻して余りある「ヤバさ」を与えられてしまい、
更にはグレッグのトム・モレロばりのスクラッチ奏法にすっかり魅せられてしまい、
ミー的にはすっかり前のめりモードに。
抜群の良メロに合わせたラップの小気味良さがドンハマりした"Hello Tomorrow"から
ゼブヘ屈指のお祭りソング"Into You"(その時の映像がPV仕立てになってUpされてました)
へと繋げた怒涛の終盤ラストスパートも最高に盛り上がってました。

ほぼ単独公演とあって、賛否両論分かれるいつもの下品ネタも若干増量気味。
「チンコ大好き!」「オッパイ大好き!」「マンコ大好き!」「ジョウダンデース」の
四段活用はオスに向けてのものかメスに向けてのものか意味不明すぎる上に捻りまるでナシの
直球なもんで、正直苦笑するしかないというのが本音なんですが、何故か女性には好評なようなので、
まあアリ、なのかなー?
ちなみに"Playmate Of The Year"では、サビ前の「FUCK!!」の掛け声パートがよりにもよって
「マンコー!」になってました、しかもご丁寧に両手の親指と人差し指を組み合わせての
マンコサイン付き。ここまで徹底されたら負けですね。そのおバカ路線を今後とも徹頭徹尾、
どこまでも追求し尽くしちゃってほしいと思いましたマル。


<今日の一枚>

 「Broadcast to the World」 / ZEBRAHEAD

そこそこ人気を博し始め、さあこれから!という時に中心メンバーが抜けて、
周囲から一体どうなっちゃうの?的な空気が漂う中、06年にリリースされた4枚目。
パンクらしい爽涼感を残しつつ、もともと巧かったラップメタル色が更に強化された
その内容はタイトル曲を筆頭に"Anthem"・"Postcards From Hell"等、センスの良さが
光りまくる秀逸曲揃い。現代パンク好きならおさえておいて絶対損ナシの一枚かと。


<今日の無駄T>



#メタル勢とはまた赴きの異なるパンク系特有のアバンギャルド感。
 ライブに限らず、なにかと使えそうな一枚ではないかと思われ。…たぶん。



<セット・リスト>

01:Mental Health
02:Rated "U" For Ugly
03:Girls Just Want To Have Fun
04:Jag Off
05:Falling Apart
06:Back To Normal
07:Girlfriend
08:Rescue Me
09:Postcards From Hell
10:Hell Yeah!
11:Underneath It All
12:Two Wrongs Don't Make a Right, but Three Rights make a left
13:Hello Tomorrow
14:Into You
15:HMP

16:All I Want For Christmas Is You
17:Playmate Of The Year
18:Anthem


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