THRASH DOMINATION 09.


2009年9月19日: 川崎クラブチッタ>

えーと、開催初年度の04を除けば、これで5年連続になるんでしょうか?
もはや「行かない」という選択肢の方がなくなってきた、チッタ名物「スラドミ」を観に
今年も川崎まで行ってきました。

ちなみに過去メンツ&今メンツはこちら。
 ・04年:「FLOTSAM & JETSAM」「DEATH ANGEL」「OVERKILL」
 ・05年:「KREATOR」「LAAZ ROCKIT」「DESTRACTION」「TESTAMENT」
 ・06年:「DRAGONLORD」「ONSLAUGHT]」「SODOM」「DEATH ANGEL」
 ・07年:「NEVERMORE」「ANNIHILATOR」「DESTRUCTION」「NUCLER ASSAULT」
 ・08年:「FORBIDDEN」「VOIVOD」「TESTAMENT」
 ・09年:「HEATHEN」「KREATOR」「EXODUS」「TESTAMENT」← 今年

ただ寄る年波のせいか、参加における気合が年を追うごとに薄れてきているのもまた事実
だったりしてまして、今年はトップバッターの「HEATHEN」を遅刻して見逃すという失態を
やらかしましT。てか開演に10分遅れただけなんだけど、既に入り口に人が溢れるくらい
場内パンパンになってて、外からチラ見 or 漏れ音を聞くらいしか出来なかったんですよね。
それでも途中でプレイされた「Rainbow」の"Kill The King"にゃ、かなりグっときたり。


KREATOR



で、ここからがミーにとってのスラドミ本番。
ジャーマンスラッシュ三羽烏の一角を担う「KREATOR」の登場。ちなみにこれ「クリーター」と
読むのか、それとも「クリエイター」なのか長年の疑問だったのですが、今回ミレのMCに
よってその解がわかりました。正解は後者。後で更に調べたところによるとバンド名の由来は
「Creator=創造主」からきているみたいです。
2番手という位置にもかかわらず、バックドロップにスクリーン、ちょっとした装飾ありと
ステージプロダクションは一番凝ってましたね。で、音の方もギチギチにタイトだわ、音圧
響きまくるわで、ベテランスラッシャーの風格たっぷりなプレイを聞かせてくれていました。
特に"Voices Of The Dead"のカッコ良さ爆裂なリフ、そこから超スピードで押しまくりの
"Enemy Of God"へと繋げた展開、でもって"Violent Revolution"後半における美旋律と、
メロディックで分かりやすいスラッシュをやらせたら右に出るものナシ的な王道展開の流れは
本当に最高でしたね。またハードコア要素を多く含むスラッシュ黎明期の原始的・根源的な
エネルギーがあますことなく炸裂しまくった"Flag Of HateTormentor"には体の芯を
エグられまくり。でもって最後にVを両手で抱えあげたミレの仁王立ちシルエットがこれまた
絵になりまくってるというね。5年前同様、ハズれ要素一切なし、充実しまくりのステージ
だったと思います。

 01:Choir Of The Dammed
 02:Hordes Of Chaos
 03:Phobia
 04:Terrible Certainty
 05:Betrayer
 06:Voices Of The Dead
 07:Enemy Of God
 08:Destroy What Destroys You
 09:Plesure To Kill
 10:The Patriarch 〜 Violent Revolution
 11:Extreme Aggressions
 12:〜Drum Solo〜
 13:Warcurse
 14:Flag Of Hate
 15:Tormentor


EXODUS



で、二番手(実際には三番手)に出てきたるは「EXODUS」。
「KREATOR」の次はベイエリアの覇王が見れちゃうって、いやホント豪華ですわこのイベ。
そんでもってこれがまたもの凄い突貫リフに加えて、圧倒的な爆音をもってして、のっけから
ゴリゴリ押しまくってくれるわけですわ。その勢いたるやまさに暴走機関車のごとし、感覚的に
例えるなら先程の「KREATOR」をカミソリとするなら、これはハンマーで力任せにブン殴られる
イメージ?ってなわけで音的にも肉体的にも開始5分でミーはすっかりフルボッコ。
盛り上がりすぎたあまり、前列の柵を引っこ抜きついでに範囲制限なしのサークルモッシュを
始めやがったスラッシュ狂人達の乱行に巻き込まれた末、名盤「Bonded By Blood」の完全再現が
始まった頃には既に息絶え絶えとなってる始末。なので後半は後方に退避してじっくり観戦。
ロブの野獣フィールなはっちゃけテンションも面白かったけど、ものすごい超絶技巧なソロで
もってたっぷり魅せたかと思えば、アームを支点にギターをブラ下げて「ビヨヨ〜ン」みたいな
ドラフォばりのお茶目プレイも見せるゲイリーのギターワークに眼を奪われまくりでしたね。
後は"And Then There Were None"の途中でドサクサにまぎれて飛び出してきて1コーラス
だけがなってすかさず姿を消したチャックの賑やかしっぷりっとか、"Strike Of The Beast"
出だしで炸裂した「Wall Of Death」に無理やり巻き込まれた日和み組(ミー含む)のムンク顔
だとか、"War Is My Shepherd"におけるロブの百貫ダイブを受け止めてる最前組のドヤ顔だとか、
ところどころにオモロなシーンがあって、最後までまったくダレることはありませんでした。
過去のスラドミを振り返って見ても05の「Destruction」と並ぶくらいの最高パフォーマンス
だったと思います。

 01:Iconoclasm
 02:Fabulous Disaster
 03:Blacklist
 04:Bonded By Blood
 05:Exodus
 06:And Then There Were None
 07:A Lesson In Violence
 08:Metal Command
 09:Piranha
 10:No Love
 11:Delivered To Evil
 12:Strike Of The Beast
 13:War Is My Shepherd
 14:Toxic Waltz


TESTAMENT



でもってトリを飾るはテスタ、えーと今回で3回目になるのかな。
"The Preacher"に"Over The Wall"という持ち曲の中でもトップ5に入るであろう
キラーソングをいきなり繰り出して、歌パートのみならずなんとソロパートにまで合唱を
発生せしめるという圧倒的なスタートダッシュで場を牽引したところまでは良かったものの、
正直さっきのエクソでみんな体力使い果たしていたこともあって、去年同様のジリ貧展開に。
07の「NUCLER ASSAULT」の時もそうだったけど、メンツが豪華すぎるが故のよもやの弊害
って奴がこのスラドミには残念ながらありえちゃうんですよね。まったくバンドのせいじゃ
ないだけにちょっと可哀相だったかも。ついでにどこぞのアホがステージの上に飛び乗って
チャックのマイクを横から奪ってシャウトという前代未聞のクソ不祥事を起こしたせいで
かなり場の空気を寒々しくさせられる羽目に。
まあそれでも百戦錬磨のベテランなだけあり、この手のジャンルにゃちょっと珍しいメロウ系の
名曲"The Legacy"から、完全無欠のモッシュ専用ソング"Into The Pit"へと繋げて、
そこから抜群の美ソロを誇る"Alone In The Dark"へともっていって、再び熱気の主導権を
握り返した辺りの展開は、ポールのドラムにアレックスのギターワークも含めて、流石!としか
いいようがない見事な流れでした。
ただスラドミじゃそろそろテスタは見飽きてきた感が否めなかったのもまた事実、なので次回は
ハナから体力満タンで視聴できる単独か、いっそラウパー辺りでよろしくお願いしたいかも。

 01:The Preacher
 02:Over The Wall
 03:The New Order
 04:Electric Crown
 05:Practice What You Preach
 06:More Than Meets The Eye
 07:The Persecuted Won't Forget
 08:Souls Of Black
 09:The Legacy
 10:Into The Pit
 11:Alone In The Dark
 12:Disciples Of The Watch
 13:D.N.R. (Do Not Resuscitate)
 14:3 Days In Darkness
 15:The Formation Of Damnation


<今日の無駄T>



#今年から場内でバンドTシャツ売らなくなったみたいで途方に暮れました。
 仕方ないので出店していたメタルTショップで「Endless Pain」バージョンのクリエイターTを購入。
 来年のスラドミ用かな。


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