Simon & Gerfunkel.
<2009年7月10日: 東京ドーム>
アラサー、アラフォーどころか推奨年齢設定がアラウンド60の伝説デュオ、
「Simon & Garfunkel」のライブを観に、水道橋は東京ドームまで行ってきました。
なにせ両名の御年合わせると136歳、ホント今回こそ観ておかないと次はないかも
しれないアーティスト・ランキング、ダントツでナンバーワンの両名ですからね。
しかもポール、「サイモン&ガーファンクルとしてツアーするのはこれが最後」って
言っちゃってますからね。そりゃ洋楽好きとしては、一つのジャンルのルーツを
知っておくという意味でも、今回のラストツアーは観に行くだろと。
まあ当然のごとく、当日に周囲をうろつく年齢層、メチャ高でしたけどね。
そんな中、前方の席にて「Dragon Force」Tに身を包み、今か今かと彼等の登場を
待ち受けている一人の少年を発見。
「Simon & Garfunkel」と「Dragon Force」、あまりのジャンル落差にクラっと
きましたが、同時にその懐の広さをも垣間見せられ、日本の未来は明るいなァとも
思わされてしまいましたね、うむ!
で、ライブ。開演間際の映像演出(ライブ史含む彼等の生い立ちヒストリー)と、
ショウ立ち上がりの"Hazy Shade of Winter"の軽快ストリングにて、割とすぐに
アガらされるも、このドーム音響における反響しまくり度合にて、徐々にそのテンションを
下げていく羽目に。うん、アコス中心の繊細な音作りとドーム音響はいくら何でも
愛称悪すぎますね、特に"Be Bop A Lula"辺りが酷かったかも。
まあその後に演ったメロ・詞ともに名曲中の名曲である"Scarborough Fair"や、
"Homeward Bound"とともに被さる映像演出、そしてこれまた名曲"Mrs
Robinson"
などのラッシュにより、わりと早々テンションは戻ってきてくれたんですけどね。
その後の両者別々のソロ・タイムが正直退屈で再びクールダウンという、どうも
集中してライブに入り込んでいけない展開に。
だから"Bridge Over Troubled Water"の神がかったプレイ&盛り上がりがなければ
正直行って損したと思ってしまったところだったかも。というくらいこの曲における
両者のハイトーンの伸びは素晴らしかったです。ちょっとポールが危ないところが
あったけど、そこをすかさずカバーしたアーティのフォローも実に良かった、一時期
かなり仲が険悪だったとの噂もあったけど、今はすっかり払拭されてるようで何より。
てか60後半だものね、そりゃいがみあってられるほど時間残されてないっつーか。
でもって曲の終わり際ね、二人のハモりに重なって、照明がゆっくりと観客側の方を
向くという演出だったんですが、その様があたかも二人から後光が射してるみたいで
とにかく感動的でした。ここ本当に良かったです。
その他のハイライトとしては"Sound of Silence"終了後、観客からの拍手が鳴り
止まなさすぎて少し困ってる、てかモジモジしてるお爺ちゃん二人に萌えたりとか、
そこから畳み掛けるようにプレイした"The Boxer"の哀愁メロを前に、本来なら
しんみりしちゃう筈なのに何故か漲ってくる程の熱気を感じさせられたりだとか、
まあ若干不満もあった前半・中盤に比べて、アンコールをも含めた後半は大満足の内容、
とりあえずチケ代は無駄にならなかったみたいです。
<今日の一枚>
「Parsley
Sage Rosemary Thyme」/ Simon & Garfunkel
1966年10月に発表されたサードにして、初めて全米チャートのトップ10入りを
果たした彼等の準出世作(最高4位)。
「Sound of Silence」や「明日に架ける橋」の方が名曲揃いな上、知名度も
はるかに高いけど、"Scarborough Fair"が好きすぎるミーはこれを迷うことなく
彼等のベストにチョイス。ちょい暗めの哀愁色に加え、より牧歌感の濃いメロに
よる心の癒しを存分に堪能あれ。余談だけど「GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO」
8話の最後に使われてるこの"Scarborough
Fair"の出来も、演出ともに秀逸。
<今日の無駄T>
#今ツアー用、限定デザインT、…にしちゃ随分と地味な感じだけど、
それがまたこのデュオの色っぽくて、返って味が出ていると思える一枚。