Dream Theater.
＜２００４年４月２６日： 日本武道館＞
プログレ界に次いで超絶プレイヤー揃いなＨＲ・ＨＭ界隈の中でも、群を抜いて超技巧派と
言われるプログレッシヴ・メタルの雄、通称ドリムシことドリームシアターのライブを見に、
日本武道館まで行ってまいりました。
自分達の歴代アルバムをメインスクリーンにリリース順で映してその素晴らしきサクセスストーリーを
観客にいかんなく見せつけるという自意識過剰丸出しのオープニングは正直どうかと思いましたが、
そのドラマチックな出来映えに思わず感動してしまった僕自身も実際いかがなものかと思ったので、
とりあえずその部分は流すことに。
が、その感動の余韻がおさまりきらぬ宵の口から、そちらの都合は知ったことかとばかりその超絶テク
を全開にして早速ピロピロやりだす通称ＪＰことジョン・ペトルーシを見て、間違いなくセックスが下手
なタイプだと直感した件については流せませんでした。マリみて風に例えるならば、通学途中の祐巳を
路上でいきなり後ろから襲うロサ・ギガンティアそのものです。相手の都合を全然考えてません。
「祐ゥ〜巳ィちゃん（もみもみ）」
「わあ…！ど、どどど…」
「ドドド道路の真ん中でー（もみもみ）」
「あうあうあー」
たぶんそんな感じ、絶対ちがうけど。
やべー、今ライブの感想を書く気力をみるみる失っていくのを感じています。
気を取り直していきましょう。次はふたなり祥子様×祐巳で。
「ねえ、祐巳、これはどうすればいいの？」
「お姉様、本当にいいんですか？」
「何が「本当にいい」なの？」
「１７年間守りとおしてきた純潔が、今日をもって破られるという…」
「大げさね、予定通りの行動にいちいち文句言わないでちょうだい」
「は…はぁ」
「こう、動かせばいいのね…」
「は、はい。あ…お姉様…も、もっと、やさしく…」
「こ…こうかしら？」
「あうあうあー」
面白くなる感じが全然しなかったのでソッコーで打ち切っちゃいました。
というか今回はなにをどうひっくり返しても、これ以上なにかが出てくる気配がまったく
しないので、ライブ感想は手抜きの箇条書きでお茶濁しときます。
・ドリムシのライブは手を振りあげて盛りあがる類いのソレでなく、じっくり聞き入るタイプ。
周囲もそれを分かっていたようで、みんな座って聞いていたので、こちらも落ち着いて堪能できました。
・思い入れとか情感とかそういったものを抜きにして、単純に上手さという点で考えたなら
ペトルーシのソロは今まで聞いた中でもピカイチ。速さのみで言うならインペリテリよりも上かと思われ。
・というか、もはやギターかキーボードか判別不能なレベル。どういう領域だ。
・ジョーダンのキーボードがまた凄い、特にペトルーシとのユニゾンはマジ半端なかったです。
只のスカルファック専用坊主じゃないということを身をもって証明してくれました。
・自分的ハイライトは"Stream Of Consciousness"。
最後の最後に炸裂する泣きのギターに思わず感涙、これ見れただけでも充分元はとれたと思います。
・それにしても３時間は長いスね。後半いまいちダレました。
・おしむらくは新作からの曲を全部やってくれなかったことが… 死ぬ程予習してきたのに。
・今回のフルスイング君は、ラストでボートノイにＴシャツを思いきり投げつけてた彼。
１秒でポイ捨てされてた。ケツを拭く布にすら使ってくれなかったその無惨っぷりに涙。
てなわけで今日の一枚。
Train Of Thought / Dream Theaterドリムシの魅力と言えば、暴力的なまでの音に対するストイックさと、ヘヴィな音圧に似合わない
ラブリエの透き通るようなハイトーン。だけど周囲がプログレッシヴ・ＨＭと銘打ってるどおり、
分かりやすいタイプの曲が少なめな上にやたらと曲が長いときてるので、一聴でその素晴らしさを
理解するのは極めて難しいというか、つまりは分かりにくいところがころがたまにきず。
だけどこの"Train Of Thought"は、そんなことないのです。
重厚かつ硬質な良質のメロディ（まんまメタリカな部分も）の中に響き渡る怒濤のソロ。
今回はＪＰこれでもかこれでもかというくらい弾きまくってます。哀愁を感じさせる美しい
旋律から一転して鬼気迫るがごとく迫りくる"Vacant"と徐々に徐々に高まっていくテンション
の最後に炸裂する泣きのギターが実に素晴らしい"Stream Of Consciousness"はマジ必聴。
基本的に段々とギアが上がっていって最後に爆発するタイプの曲が多いのでアレの最中とかに
聴くと最適かも。７分とか１１分とかいう曲の長さ的にもそれを推奨しているものと思われ。
早漏防止とかに是非とも！