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盗賊都市:イアン・リビングストン



富裕な市シルバートンには、夜になると恐怖が忍び寄る。
ザンバー・ボーンの手下、血に飢えたムーン・ドッグが人々を殺しにくるのだ。
君の任務は、盗賊都市ポート・ブラックサンドに潜入し魔術師ニコマデスに会い、
ザンバー・ボーンを倒す秘密を聞きだし、彼を難攻不落の要塞で殺すことだ。
君は、必要なものをすべて入手できるか?


運命の森にひき続いて、アランシアを舞台にしたシナリオ。

今回のシナリオの探索活動は、主にポート・ブラック・サンドという街の中で行われます。
この街がまたひどい街でして、街の中心部の橋には人間とか獣の骸骨がザクザク刺さってるわ、
衛兵に逆らっただけで禁固10年くらうわ、乞食に恵んであげればいきなり殴りかかられるわで、
心が安息が一時も得られることはありませんでした。こんな街はイヤだ。まあ、そこが面白いンですが。

ポート・ブラック・サンド内における目的は、この街の中をさまよって、ザンバー・ボーン
倒すのに必要なアイテム群を入手することなんですが、市内を通っている様々な道の選択枝を
間違えただけで、それが不可能になるので、わりと運だのみ色の濃いシナリオともいえるでしょう。

通りにでている店にちょっと寄り道してみたり、下水道の中をさまよって魔女狩りを楽しんだり、
ふとその辺の家の中を覗いてトカゲに襲われたり、碇泊している海賊船の中に忍びこんだりと、
イベントの種類が極めて多彩かつ変化と起伏に富んでいるので、ジェット・コースター的要素が
好きな方にはお薦めの1冊です。




ギャラリー



君はカーテンを引いて、非常に豪華な婦人部屋に歩み入る。
室内には、若い女がひとり、こちらに背をむけている。
君が近づくと、彼女はくるりと振り向く。君はその顔を見てぎょっとする。
予期していたような若い婦人の顔ではなく、巨大な蛇の顔である。
そいつは肩からニュッと首を伸ばし、君の首筋に噛みつく。

ナオンにせっかくモテてると思ったら、このていたらく。
こンな街はイヤだ。イヤすぎる。




喚声をあげる群集に追いついてみると、彼等は手に手に腐ったトマトやタマゴなどを持っている。
まもなく、通りは大きなマーケット広場へと出る。広場のまわりにはびっしり屋台が並んで、
物売りや楽士や芸人達がそれぞれの仕事にはげんでいる。
広場の中央には高々とさらし台が設けられている。群集の喧噪を超えてトランペットが鳴り響くと、
人々はさらし台上の男めがけて腐った食べ物をいっせいにぶつけはじめる。

すげえ楽しそう。こういうプレイは私もキラいではない。
思う存分腐ったトマトを投げつける。
わりといい街かも知れないとか。ちょっと思った。




その狭い通りを歩いていくと、ボロをまとった男が、溝の中にすわっている。
両手で頬づえをついて、まったくみじめな様子だ。

私はこのような状況をほっておけない男だ。
当然彼に声をかける。するとこうなった。

男に近付いていくと、彼はふいに立ちあがり、大声で絶叫する。
そしてボロ服から短剣を抜きだし、君にとびかかってくる。

こンな街はイヤだ。イヤすぎる。




ザンバー・ボーンは君のほうへ歩みより、君のむきだしの肌に触れようとする。
君は剣を投げすて、弓に銀の矢をつがえる。君のチャンスは一度きりだ。
君は狙いをつけて矢を放つ。

ラスボス。必要なアイテムさえ揃っていれば割とあっさり。



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