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HEAT−3

<今週のHEAT>



さ、今週もいきなし緊迫感あふれるシーンからスタートです。

さっそうと現れた一組のカップル。野性味溢れる屈強な男と絶世の美女の組み合わせ。
そしてその前に意味なくたちはだかる主人公。そのよれよれのコートが見ている者の涙を誘うというワケです。
これぞ民主主義! 持てるものだけが太り 持たぬものはどこまでも墜ちていく厳しい現実! 
その、あまりにも凄まじい近代社会の構図に我々はただただ目をおおうばかり。

そして、そンな弱者に鞭うつような現状を、我らが主人公が黙って見ているわけがないのです。
さあ、出るのか!? 労働者階級の意地がこもった必殺の反体制ストレートが!



よりにもよって乞食扱い。眼中はいってねえよオイ。
どこまでもすれ違いとはこのことです。あんまりといえばあんまりだ。



そして屈辱的に放り投げられるコイン。
もちろんそンな施しは拒絶して必殺の反体制ストレートを!・・・って受け取るのかよオイ!

・・・・・でも仕方がないのかもしれません。これが現実なのですから。
今はただただこの屈辱に耐えて時期を伺うしかないというわけですね?
分かりました。いっときの敗北は一生の恥辱たりえず。
ここは素直にお礼を言って退こうではありませんか。




そンなこちら側の思いを軽々とスルーして、いきなり相手にメンタン切りはじめる主人公。
お金を貰っておいてこの態度。何様ですか。 

相手の方もあいた口がふさがらないといった表情です。
善意からお金を恵んであげただけなのに、お礼を言われないばかりか、よりにもよって因縁までつけられる始末。
踏んだり蹴ったりとはこのことでしょう。もう唖然とするしかありません。

「500円玉くらいじゃ足りなかったかなあ・・・もう一枚あげたらどっかに行ってくれるかなあ」
たぶんそンなことを考えているんだと思います。




そして非常に可哀想なことに、彼の不幸はこれのみにとどまりませんでした。
今頃になって反体制ストレートが火を吹いたというわけです。
親切心からお金を恵んであげたところが、因縁つけられたあげくボッコボコにされるという始末。

ああ、なんというひどい世の中なんだ!




しかも半裸にむかれて放置プレイのおまけつき。ひどすぎる!
そンな可哀想な彼の背後で妖しくうごめくシルエット。

・・・何を? 何をやっているンだ主人公? 

ま・・・まさか!





うん。ゴーカンしてた。

お金を貰ったお礼に相手をボコったあげくその連れの女性とセクース。
っていうかコイツは本当に主人公なんでしょうか?

あと、もう一つ疑問がわきました。
閑散とした車内に無駄に響くその「
あっ」「あっ」とかいう声は一体全体なんなんでしょうか?
果してこういうシチェーションでもナオンは燃えるものなのでしょうか?

ホント、我々非モテの男性にとって、女性とはどこまでいっても神秘なものですね。
一生分からなくてもイイヤと思いました。




そして相手から身ぐるみ剥いだ服を身につけクールにキメる主人公。

ていうかなんだそのスッキリとしたツラは

だすもんだして身も心もツヤツヤ〜ンとかそんな感じでしょうか?
パツイチきめたあとのタバコ吸う時ぐらいナイスなツラしてます。(いいなあ・・・)




そんな彼を追っかける例の女性。

そりゃそうです。
いくら主人公とは言え、そのあまりにもあんまりな行いを見逃したままにしておくことなどできよう筈がない!
ましてや女としての誇りと尊厳を奪われた貴女にしてみれば100回殴っても殴り足りない筈!

さあ訴えますか? いやむしろコロしますか?

よしいけ−! 刺せ−! ブ・チ・コ・ロ・セー!




ハ?  なんだこれは (この世の出来事?)

もう世の中わかんねえよ全然!



て言うかアレか?こうすればモテるってか?ようし今から歌舞伎町のホテル街で実行だあ!
あ、そこのカップルさん!カップルさん!まずはボクにこの500円玉を投げてそれからボクに殴られてください
って
ブガアァ!

(そして聞こえてくるサイレンの音)


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