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#3:怨み屋本舗 〜十二月田猛臣・25歳・独身・無職〜


<本日のビッグ・ガイ>



夜。 帰り道。
疲れた体をひきずるように歩く1人の孰女。
その後ろに怪しく映る影。こ…こいつは一体?



鋭角眼鏡の中にキラリと光る鋭い眼光。
一部の狂いもなく正中線から45度で交差している、たすきがけカバン。
そして無造作につきだされた2本指。な、何もかもが謎すぎる…!




彼こそ十二月田 猛臣(しわすだ たけおみ)25歳・独身・無職。
その正体は、凄腕怨み屋の協力者。
今回の指令は「地球人を騙している悪徳詐欺師を改心させろ
なんだ、只のストーカーじゃなかったんだね! ようし頑張れ、悪徳詐欺師をやっつけろ!



で、どんな戦い方をするのかなと思って、興味津々に見ていたら
コイツ、こともあろうにいきなり自分自身を語り始めちゃいましたー(ジブンダイスキー)

「バルタン星人かと思ったか? だがハズレだ!!」 

だ、誰もそんなこと思ってない…

「お前を正気に戻すため「念」を込めた「光線」を注入しているんだ!!」
 

ね…念使い?



どうやら指1本だとラブラブ光線らしいのです。
そのスタイルで渋谷センター街ねり歩きゃみんなモテモテってか?
ふーん、罰ゲームに最適かもね。(出口抜けるまでにチーマーにボッコボコ)

じゃあ指2本だとどうなるの? と思ったその刹那!



いきなり
ドウ!(ヤツのと戯れ言はやめろー)
そして  改 心 光 線 注 入 〜 

こんなもんで改心するヤツがいるとしたら、それこそ世界の終わりです。




さらに 
チュチュ〜ン?
(さ‥桜上水すずめ?)

こ‥これが…戦いッ… (そんなバカな)

あまりにも正体不明すぎるこの一撃を軽々と避けた彼女は、一言、こう呟いた…

「なにこいつ… 気持ち悪い男」

その言葉を聞いた瞬間、彼は全身をビクゥと震わせ、再び語りだしてしまいました。
(誰も聞いていないのに)

その口から語られた衝撃の過去とは?



それによると、彼の両親はそこそこ知名度のあるマラソン選手だったそうで。
「自分達の血を引く息子にもマラソンの才能がある」と強く思い込んだ彼等は
幼少の頃の彼に、徹底的に陸上の英才教育を施したらしいのです。

泣きながら限界を訴える息子に対し、父親は…



鬼のごとく一喝、それだけならまだしも…



「失敗作だったな!」

ええっ? う…生まれてきてごめんなさい?

「あなたが酔っぱらってしたからよ!」

なんと彼はお父さんとお母さんのセックスの段階で、己の存在を完全否定されてしまいました。
ひ、ひどいや…(ど、どうして僕を、コーディネイターにしたの…)


この回想後、彼は熱く叫びます。

「自分がバカだと他人もバカに見える!」
「自分が気持ち悪い人間だと他人も気持ち悪く見える…!」


そうか、人は人のあわせ鏡。全ての争いの源は何もかも自分自身の中にあるというわけだね!
大切なことを教えてくれてありがとう、大事なことを思いださせてくれてありがとう。
お礼に思う存分チュチュ〜ンしていいよ。(乳首に直撃ー!)



さあ行け!行くのだ! 十二月田 猛臣(しわすだ たけおみ)25歳・独身・無職!!
今こそ悪徳詐欺師をやっつけろ!

 

ガッ./

「い、一撃で!  一撃で‥撃破か!」
(クソ弱えー)



<結論>:オタクは探偵 及び 怨み晴らし屋に向いていない。



ま、所詮ゴミは何処までいってもゴミだと言うことで。
ココ見てるお前等も人生に希望なんか抱いちゃ駄目だー!ウ〜ララ!ウ〜ララ!マント〜ラ!
(ブードゥ舞踏を躍りつつUFOを呼びながら)


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