第30話:青の部隊(前)

#アフリカ独立前線、「青の部隊」登場。
 そこにルーとグレミー、そしてジュネが絡んでのドタバタ劇。

「ハマーンごときに… ネオジオンを名乗らせるなどと…」(グレミー)
「ジオン・ズム・ダイクンの教えは、デギン・ザビによって実践され….
 宇宙世紀65年に、ジオン公国が誕生する….
 そして79年には、1年戦争が勃発して、デギン・ザビは死んだ….
 その意志は… その… 意志は…」.
  1人、砂漠を放浪する羽目になったグレミー。
  猛暑と疲労のあまり、意識もうろうとなった末、何故かジオンの歴史を反芻しはじめる。

「そう、君だよ。君こそ芸術だ!」(ジュネ)
「ちょ、ちょっと待って…! 私を脱がせる気!」(ルー)
「ヌードだけが芸術だと?シロウトめ!」.
「でもさ、普通はさ」.
「私は普通ではない。天才だよ」.
  シリアスな回かと思いきや、おちゃらけ画家ジュネの登場により、雰囲気は一転ギャグモードに。

  


「捕まえた!オシオキしてやるゥ!」(エル)
  MS洗浄を邪魔するプルを追いかけるエル。ミーもオシオキしてしてー
  ちなみにMSって、水じゃなくてオイルで洗うのね。

「芸術家だからといって、なめてもらっては困るね、若者」(ジュネ)
  ルーを挟んでの、グレミーとジュネの歪みあい勃発。
  グレミーの一撃を余裕でかわしてしたり顔かと思いきや、この3秒後におもいっきり
  殴られているあたり、確かに普通レベルのバカではないかも。

「青いモビルスーツは伊達じゃない!」(メロエ)
  我々にはアフリカの誇りを背負ったトアレグ族の血が流れている! だそうで。
  だけどその象徴たるブルーも、肝心かなめのMSそのものがみんなレプリカってんじゃ
  いまいち締まらない。ちなみに使っているのはハイザック・レプリカ版のアイザック、
  それからゲルググのレプリカ、あとディザートザクもあったかな。MSマニアは喜ぶといい。

  


「何者だ!ジオンか?アクシズか?」(ジュドー)
「そんなつまらないもんじゃない! 青の部隊だ!」(メロエ)
  えー!いやいやいやいや、お前等の方がつまらんて。そう、思いきり突っ込みたくなるシーン。
  その大言壮語に比例してその実力の方も相当な模様。でも搭乗MSがいかんせんゲルググのレプリカじゃ…

「ホンモノじゃないわね」(ルー)
「え?」(グレミー)
「女を口説いている途中で、戦いに気をとられてさ。そういうのが一番カンに触るのよ!」.
  なるほど!勉強になりますルーさん。早速メモメモっと。

「私はね。怯える男の、慰め役にはなりたくないの!」(ルー)
  グレミーの次はジュネをも袖にするルー。今回はルーの名言が多いな。

<次回予告>
  ウダウダしていたのは、ルーを選ぶか、コアファイターを選ぶか、迷ったのね。
  けど、そんなこと言ってられなくなった。
  グレミー配下のオウギュスト・ギダンが、青の部隊とつるんで、ガルダーヤの街を
  自分の基地にするつもりになったわけだ。当然、俺達は街を護る格好になってしまった。
  次回、ガンダムZZ「青の部隊(後)」。ヘンな芸術家のことはルーに聞いて?

 

第31話:青の部隊(後)

#青の部隊とその対抗勢力による戦いを、グレミーとオウギュストのネオジオン勢が
 ますますカオス化させていく、ガルダーヤの街を巡ってのアフリカ民族紛争・後半編。

「なんの為の戦いだ!子供の命まで奪って、なにが残る!」(メロエ)
「破壊された街は直せても、人の命は…!」.
  青の部隊の生き残りにしてそのエースパイロット、エロ・メロエ。
  単なる一雑魚キャラかと思いきや、実はどうしてどうして、なかなか「やる」男だった。

「フ、所詮、小さなお山の大将か…」(グレミー)
「どうせ狙うのなら、大物の大将になることだな」.
  青の部隊内、別勢力のリーダーであるガデブ・ヤシンを皮肉りつつ、
  腹に一物もっていそうなオウギュストに対して、牽制の言葉を投げかけるグレミー。
  ルーに振り回された前回の醜態がまるで嘘のような変わりっぷり。
 
「宇宙の民に、砂漠の心は分からんよ!」(メロエ)
  アフリカ解放前線の元英雄でありながらネオジオンに踊らされているガデブの目を醒まそうと
  躍起になるメロエ。この後、グレミーをかばったせいでZZの前に倒れる。
  断末魔は「しくじったか…Jyuaaa!」、幸薄きZZの名サブキャラに対して、合掌…

「MSはパワーじゃない!機動性だ!」(ガデブ)
  かつてシャアは「MSの性能の違いが戦力の決定的差ではないということを…」との名セリフ
  とともに、その言葉の是非を自らの才覚で証明してみせました。
  かたやアフリカ解放前線の英雄ガデブ、その持論とともに自信満々でZZへ突っかけたかと思いきや、
  その3秒後にゃこんなんなってしまいました。…認めたくないものだな、役者の違いというものを。

  


「文明を破壊するのが戦争だ。自らが生み出したものを、自らの手で破壊する….
 この虚しさ、わかってるの? ルー・ルカ、 …さん」.(ジュネ)
  瓦礫の山と化したガルダーヤ市内にて1人ワイングラスを傾けつつ、今回の結末を悲哀まじりに
  締めくくるジュネ。その荒廃とした雰囲気をよりあおる、ラストの一拍おいての「さん」付けが
  妙に心に残るシーン。ボトムズ的な男の哀愁感とでもいうか…

  


<次回予告>
  湖の決戦というと聞こえいいけれど、実体は情けないんだよな。アーガマがやられてんだから。
  プルはグレミーの気配を感じて畏縮してるし、ルーはまだまだビーチャとモンドに恨み感じてるし。
  でもって、オウギュストのドライセンを叩くのには、俺としては百式で出るしかない。  
  次回、ガンダムZZ「塩の湖を越えて」。水は苦いか、しょっぱいか。




第32話:塩の湖を越えて

#塩の湖・メルリル湖畔にて、もはや後がないオウギュストの猛攻に晒されるガンダムチーム。
 そいやこの回でさりげなくプルツー初登場、現時点じゃまだコールドスリープしたままだけど。

「私の姉はザビ家に尽くし、宇宙の果てで死んでいった。しかし私は死ぬものか。.
 新しい血をザビ家に加え、必ずや復活してみせてやる…!ネオ・ザビ・ファミリーよ!」.
「フ…それにしてはシャア、父ジオン・ダイクンの志しを、ザビごときに利用されて、.
 1人遠回りをする。私はいつも独りだ…」(ハマーン)
  自らの野心に思いを巡らし、やがてはシャアにその想いを馳せるハマ−ン様。
  僅かな心の動揺を示すかのような眉毛の動きと、その憂いを帯びた横顔がステキすぎる…

  


「一発も撃たないで、やられるわけにはいかないんだよォ!」(ジュドー)
「MSごと水浴びさせてやる!」(オウギュスト)
  その人生処世術は「強いものに従い、その流れに乗る」こと。
  だけど、ここらで点数稼いでグレミーにアピールしとかないと、己の立場も危ういオウギュスト。
  この重い空気の中では、ドライセンからの望遠カメラを持ち前の第6感で察知してアカンベーかます
  プルの存在だけが救い。

  


「ZZに乗れば、俺だって、ヒーロー出来る!」(ビーチャ)
「ビーチャ、自分勝手すると死んじゃうんだよォー!」(エル)
  ここにきてジュドーばかりがもてはやされるのが面白くないビーチャ。
  ナンバー2が常に抱えるジレンマとでもいうか、まあ、気持ちは分からないでもないけど…

「怯めば運は逃げる…! 俺は運をこの手に掴む!」(オウギュスト)
「なにがプルツーだ、なにがニュータイプだ、俺たち大人の男がそんなに役立たずかァ!」.
「ここで引き下がれば、運も離れる…!」.
  子供ばっかに好き勝手させておけるかと、いよいよ職業軍人オウギュストが本気になった。
  「俺たち大人の…」の下りは、そんな彼の積み重なった鬱屈をよく示す、まさに大人ならではの愚痴かと。
  ただその後の「一度はミンドラを俺の指揮下においたんだぞ!」というセリフはよくなかった。
  運命の女神は、戦う男の哀愁は好きでも単なる俗人の不満はノーサンキューなのよね。
  というわけで「百式」搭乗のジュドーにあっさりひねられ、湖空にて虚空の塵芥と化すことに。
  その断末魔は「俺はミンドラを俺の手に戻したァー!」。どこまでも俗にまみれた人物だったということか。

  


<次回予告>
 
 ようやく動き出したアーガマを、まったく別のMS部隊が追いかけていた。
  それを振りきってからブライト艦長はダブリンに降りた。
  アーガマの武装解除をしようとする連中に、抗議をするためだ。
  俺だって抗議をした。そしたらケムリ攻めにあってしまって、涙でるゥ〜
  次回、ガンダムZZ「ダブリンの午後」。貴女は、ファ・ユィリィさん?




第33話:ダブリンの午後

#武装解除を推進する地球連邦の高官達に直談判しにいくブライト。
 あとこの回では赤十字隊やハマーンの閲覧資料の中に懐かしき顔がチラホラと。

  


「艦長だって、奥さんや子供さんに会いたいでしょ!」(ジュドー)
「生きてさえいれば、いつか会える!」(ブライト)
「生きてさえいれば…」.
  すっかり中年親父キャラ化したかと思ってたブライトだけど、
  ここぞというとき見せる矜持と、私事を仕事に持ちこまないその態度はやっぱり流石。

「お前達がなにもしないから、世の中メチャクチャになるんじゃないか!」(ジュドー)
  腐りきった地球連邦上層部に鉄拳という名の三くだり半を叩きつけるジュドー。
  ZZの根幹にある「大人社会に抗う子供」の図式が前面に押し出された1シーン。

「プルプルプルプルプルー」(プル)
  18話以来の「プルプル」連呼、炸裂。
  おそらくこれが聞き納めなのでプル・ファンは心して聞いておくように。
  しっかしまだガキンチョのくせにミニスカ&ガーターベルトとは恐れ入る。

  


「なんで、ダブリンへ?」(ファ)
「煙に巻かれて、涙を流しに来たのさ…」(ブライト)
  地球連邦軍の堕落っぷりに対するやるせなさが滲み出ているかのようなブライトの名セリフ。
  この件が引き金となったかどうかは定かでないが、この後ブライトは地球連邦軍から(一旦は)
  距離を置くこととなる。

<次回予告>
  アーガマが武装解除を要求されてる時に、カミーユがいなくなったってファさんが知らせに来た。
  見捨てるわけにはいかない。俺たちが捜索に出たその隙に、またもアリアスさんが仕掛けてきた。
  プルが頑張ってくれても、マシンが合ってなければ戦えない。プル、死ぬな!
  次回、ガンダムZZ「カミーユの声」。カミーユは生きてた?当たり前か…!




第34話:カミーユの声

#プルとカミーユの新旧ニュータイプ・コンビ、大活躍の回。
 ZZ、地球(アフリカ)編、いよいよクライマックス近し。

「自分の置かれている立場で実績を示せ。そうすれば道は開ける」(グレミー)
「(若造が…!)」(アリアス)
  量産型バウを駆りながらも、ZZ初搭乗のプルを前に撤退を余儀なくされてしまったアリアス。
  操縦技術やMS性能以前に自らのニュータイプ能力不足が敗因であると考え、サイコガンダムMK2に
  目をつけるも、グレミーには冷たくされ、ジュドーにゃ軽くあしらわれ…
  前々回のオウギュストといい、ここんとこヤザン系の職業軍人にゃ受難の回が続いてるような。

  


「優しいね、カミーユって… だって、戦ってる間、ずっと声をかけてくれたんだもの」.
「ジュドー、私を抱いて… 連れてってあげる」(プル)
  カミーユの助けを借り、故障中のMK2でバウ2機を手玉にとるという大活躍をするも、
  その代償としてその身に怪我を負ってしまうプル。「私を抱いて」の下りには正直ドッキリ。

「ニュータイプの、カミーユ・ビダン…」(ジュドー)
「そうよ、あの人だよ」(プル)
  プルの導きにより、かの伝説的パイロット、カミーユと再び巡りあうジュドー。
  バックに流れる「水の星へ愛をこめて」がその情感を煽る名シーン。

  


<次回予告>
  
コロニーが落ちてくるのが分かんなかったのは、地球連邦の偉いさんが隠していたからだ。
  こちらはハヤトさんが死んじゃうし、ろくに避難民は助けられないし、こんな時にカッコつけて、
  MS戦やろうって時じゃないでしょ!
  次回、ガンダムZZ「落ちてきた空」。カミーユも見た…!




第35話:落ちてきた空

#コロニーが落ちる中を、ジュドーが、ラカンが、カミーユが、プルが、そしてハヤトが…

「このコロニー落としは、地上に被害を与えるだけが目的ではない。
.
 その恐怖によって、我々の力を誇示するためのものだ。.
 この力を誰も阻止できぬことを思い知らせなければ意味がない。.
 少しの希望でも残せば、また人は立ち上がろうとするのだから…」(ハマーン)
  ハマーン、掟破りのコロニー落としをダブリンへ向けて敢行。
  人類が自らの行いに恐怖した旧ジオンのアレ、逆シャアにおけるフィフスルナやアクシズ、
  そしてハマーンのコレといい、ニュータイプは権力と使命感を持てば持つほどコロニー落としに
  はしりはじめる模様。

「私がもう少ししっかりしていたら…」(ブライト)
「前から聞いていたけど、今度こそ子供達とフラウに話さなければいけないな…」(ハヤト)
  かつてカツが使っていた部屋の中にて、床に置かれてあった写真たてをじっと見やり
  今は亡きカツへの想いにふけるハヤト。
 
  


「さすがホワイトベースの人!」(イーノ)
  コロニー落としの波動を感じて怯えるカミーユの為に自機を提供するハヤト。
  そんな彼に対するイーノ評がこれ。そしてハヤトはカミーユの瞳の中にカツの面影を見る。

「腐りきった地球連邦の人間どもに、絶望という言葉があることを思い知らせてみせましょう、.
 ハマーン様」(ラカン)
  序盤でリタイヤしたヤザンにとってかわり、職業軍人の凄みを見せつけるラカン。
  搭乗している機体はロールアウトしたばかりの新型「ザク3」。名前はザクだけど
  中身はびっくりするぐらい高性能。そのスラスター推力はあのZZをも上回るほど。

  


「私の分まで頑張って…!カミーユの気持ちを消さないで!」(プル)
  負傷休憩中のプル、出撃前のカミーユを励ますの図。枕代わりになってる猫のヌイグルミに注目。

  


「そらが…! そらが落ちてくる!」(カミーユ)
  コロニーが地表に向かって迫りくる中を駆けぬけていくカミーユ、
  まだ到底復活したとは言いがたいが、その感性と無茶一歩手前の行動力は未だ健在なり。

  


「目の前で死にかけてる人がいたら、救うのが当然だ!」(ジュドー)
  搭乗しているドダイごと自爆してラカン配下のドライセン2機を巻き添えにしようとするハヤト。
  ジュドーの機転により一度は救われるものの、結局はそのジュドー自身をラカンから守るため
  自らの機体を楯にして虚空へと還っていく。最後のセリフは
「聞こえる…カツ…」合掌…

  


「どうして…!」(ジュドー)
「どうしてみんなで生きていけないんだ!」.
「ジュドー…!」(プル)
「いけない、そらを落としちゃ…! 駄目だ、これ以上悲しみを増やしたら…!」(カミーユ)
「こいつ、まだ逃げんとは正気か?」(ラカン)
「正気で戦争が出来るか!」.
  ハヤトの死を目の当たりにして激情に身を任せ暴走しはじめるジュドーと、
  その波動に引っ張られるプルとカミーユ。そんな中、遂にコロニーが天空を貫き地表へと…

  


<次回予告>
  コロニーがダブリンの街に落ちたって、腹を立ててる暇はなかった。
  グレミーは名誉挽回の為にプルツーを出したからだ。俺には分からないことでもプルには分かっていた。
  巨大すぎて仰天している間に、プル…!なんで出てきたの!?
  次回、ガンダムZZ「重力下のプルツー」。これ以上悪いことは…!




第36話:重力下のプルツー

#遂にこの回が来てしまった… ZZ最高の見せ場にして最大の哀しみが… プル…
 もちろんプルvsプルツー戦はそうだけど、前半のジュドーvsラカンもかなりの見どころ。

「こんな酷いことなんて…あるものか!こんな…!」(ジュドー)
「もし戦うのに理由がいるなら、その君の怒りこそ、理由だ!」(カミーユ)
  コロニー落としに巻き込まれた人々の残留思念を感じとって苦悩するジュドーに対し、
  精神感応を通じてその怒りの発散方法をレクチャーするカミーユ。
  さすが、短気なことにかけちゃ先輩なだけのことはある。

  


「目覚めよ、プルツー、目覚めるのだ!」(グレミー)
「ゾクッとした…! 嫌な… ものが、来る…!」(プル)
「嫌なものが来る!」(カミーユ)
  プルツーの覚醒を離れた場所からほぼ同時に感じとるプルとカミーユ。
  それにしてもプルツーさんってば、結構ムネあんのね。…ってことはプルも?

  


「ふん、ちょっと重いな。前に使ってた奴の感じか」(プルツー)
 
 プルツー、サイコガンダムMK2に乗っていよいよ出撃。
  「前に使ってた奴」の指すところは、たぶんロザミア・バタムのことかと。

「なんだ…この感じ? このザラつきは?」(プルツー)
「なんだ、コイツは!」.
「おんなじにやる?」(プル)
「気持ちが悪いの、消えちゃえ!」.
「させない!」.
「レフビットのビーム返しをかわす?なんだよ、アイツ!」.
「全部やられた?なら!」.
「ふん、賢しいよ!」.
「なんで私のすることが分かるの、貴女?」.
「それはコッチのセリフだ、.
 何故そんなMSずれでサイコガンダムに立ち向かう?不愉快な奴め!」.
「不愉快なら、そらへ、宇宙へ帰れ!」.
  プルvsプルツー、キュベレイvsサイコガンダムMK2、いよいよ開幕。
  挨拶代わりのファンネル応酬戦はともに相殺しあっての引き分け、
  ビームサーベルを抜いての近接戦闘もこれまた先読みしあっての引き分け。
  そこにジュドーのZZが絡み、戦闘はますますその激しさを増していく。

  


「またお前か、不愉快な奴が!」(プルツー)
「当たり前だよ、不愉快なのは…!」(プル)
「な、なんだと? なんだ、何を言う!」.
「人はね、人間はね、自分を見るのが不愉快なのよ。.
 でもどんなに不愉快でも、どんなに憎くっても、.
 自分自身を殺すことも、自分自身をやめることもできないのよ!」.
「なにを言ってんだ、お前は…!」.
「私は貴女よ! 貴女は…私なのよ!!」.
「貴女は、私のいっとう激しいところだけを持った人でしょ!?私は、エルビー・プル!」.
「私はプルツーだ…! 私はプルツーだ!!」.
私よ、死ねえー!.
  サイコガンダムが持てる圧倒的火力と数多あるギミックの変則攻撃にて徐々に
  ジュドーを追い詰めていくプルツー。
  その前に再び現れてサイコガンダムに捨て身のファンネル返しを仕掛けるプル。
  これまでZZ全編を煌々と照らしてきた灯が、いま遂に消えゆく… 
  その死をうけてZ49話のカミーユを彷佛させるがごときスーパサイヤ人化を果たすジュドー、
  その深い哀しみを示すかのような
「黒い雨が…」の一言と、その雨降りしきる中にてブライトの
  
「今は亡き戦友達の為に黙祷を捧げる。総員、黙祷!」の号令とともに行われるラストの黙祷は
  涙なしには正視不可。

  


<次回予告>
  ハマーンは宇宙に帰った。俺たちも北の国のカラバの基地から宇宙に出た。
  ハマーンのいるサイド3に潜入する、新しい戦艦と合流するためだ。
  が、そこには新たな女戦士が待っていた。
  次回、ガンダムZZ「ネェル・アーガマ」。マシュマーさんも!?




第37話:ネェル・アーガマ

#ミリィいわく”アーガマに近い”との意を持つ後継艦「ネェル・アーガマ」登場。
 艦長はもちろんブライト… じゃなくて、なんとビーチャ。

「エル!なにやってんの!」(ビーチャ)
「あっ…ハハハ、個人の自由でしょ〜」(エル)
  ふとしたことで「いい」雰囲気になるエルとジュドー。
  そして、それをお気に召さなかったビーチャはすかさずブライト化。

  


「総員、第一戦闘配備! 砲撃手、弾幕薄いぞ! なにをしている!」(ビーチャ)
  新造戦艦ネェル・アーガマの艦長席に座って誰かさんの真似をするビーチャ。
  当然のごとく皆からは総スカン、ルーからは「素人が!」とまで言われる始末。
  本人は冗談のつもりだったろうけど、この後、まさかこれが本当になるとは。

「私はコロニーを落とし、多くの人々の命を奪った。このバラは私には重い…」
(マシュマー)
「ロマンチストですのね、マシュマー様は」(イリア)
「騎士はすべからく詩人であるのだ。猛々しいだけでは野獣と一緒だ」.
  12話以来となる再登場をはたすバラの騎士、マシュマー・セロ。
  イリアにバラを捧げちゃったとこから察するに、その通り名は返上するつもりだろうか。

  


「お前達も行け!子供に負けるな!」(メッチャー)
「…負けてますな、完璧に」(ブライト)
  ZZにおける「話の分からない大人役」代表、メッチャー。
  ジュドー達をネェル・アーガマから下ろそうといろいろ画策するも、ものの見事に空回る。

「新造戦艦… いいエサだな」(イリア)
  マシュマーの補佐役兼お目付役のイリア・パゾム、「リゲルグ」に搭乗しての初出撃。
  ゲルググ+キュベレイ的フォルムが特徴的なこのカスタムMSの戦闘力はザク3のちょい下くらいか。
  そしてジュドーとの初対決はともにシンクロしあった末の痛み分け。
  ちなみにその際の捨てゼリフは「私はお前を絶対にゆるさん!」でした。

  


「全員をブリッジに上げろ!修正してやる!」(マシュマー)
  弾切れをおこした腑甲斐ない部下達に怒り心頭のマシュマー。
  ゴットンをさんざ悩ませていたかつての迷指揮官も随分と成長したようで。

「バラが…」(マシュマー)
「申し訳ありません、ZZのパイロットにやられました」(イリア)
「バラが… ハマーン様のバラが… ZZ… ジュドー・アーシタ…! あのパイロット…!」.
「そうですか… あれがジュドー・アーシタ…!」.
  以前の軽薄さはすっかり消えてようやく指揮官らしくなったかと思いきや、
  ジュドーに壊されたバラを見るやいなや、あっという間に元通りのマシュマー。
  ゴットン亡き今、今後はイリアさんがそのドタバタ劇に付き合わされるのだろうか。

「よし!総員持ち場につけ!」(ビーチャ)
「ついてる!」(全員)
「ネェル・アーガマ、発進!」.
「おー!」.
「頑張れよ、みんな…! 自分達の力で、やれるところまでやってみせろ!」(ブライト)
  トーレスいわく「おまえ達が苦労かけ通しだったからブライト艦長、白髪が増えたんだぞ」な
  ブライトさんはここで一旦退場。艦長の座はビーチャに任せ、自身はラビアンローズにてしばしの
  休息をとることになる。

  


<次回予告>
  
ラビアンローズは補給物資を俺達に届けてくれるが、エマリーさんの心はブライトさんに向いてるんだよ。
  その隙をつかれて、3機のモビルアーマがラビアンを襲った。アーマーってこんなに凄いの?
  俺はビーチャの不信任をかってるし、サイド3を前にして俺達は!?
  次回、ガンダムZZ「鉄壁、ジャムル・フィン」。リィナ!




第38話:鉄壁、ジャムル・フィン

#ネオジオンの切り札「ジャムル・フイン」登場。
 その機動性の高さと連係攻撃の多彩さに翻弄されるジュドー達。

「結ばれる、結ばれない、結ばれる、結ばれない、結ばれる…!ウフフ!」(エマリー)
  ポケコンにて恋占いに興じられるラビアンローズのエマリー艦長。
  もちろん対象はブライト元艦長。その脳内の年中常夏っぷりは相変わらずなようで。

「この新型と、俺達がいれば、アーガマを倒すなど訳ないことだ」(ダニー)
「出世がまた、早まるか」(デル)
「言い寄る女も増えるってもんさ」(デューン)
  華々しく登場後、ラビアンローズを強襲するネオジオンの量産型可変MAジャムル・フィンと
  その編成チーム「スリーディー」。同様に派手な登場きめたわりにゃ、あえなく散っていった
  「ガザの嵐隊」みたいなことにならなきゃいいけど。

  


「沈め、どっかん!」(ダニー)
  思わず飲んでたボルヴィック吹いた。「どっかん」て。
  <後日追記>これ「沈めドック艦!」だったらしいです。「あ」さんより御指摘いただきました。

「当たった!?」(ジュドー)
「まだ何に当たったか、分かんないでしょ!」(エル)
あのね、俺、ジュドーよ!.
  そのNT感性を全開にして遠距離からのメガビーム砲射撃を行うジュドー。
  まだ結果を視認してもいないのにこのセリフとは、少々自信過剰がすぎるんじゃないかと。

「みんな。もう君たちは自分達の力でやっていける。.
 自分達で判断して、自分達で戦って、自分達の主張を出来る筈だと信じている。.
 だから、もうこれ以上、言うことはない。.
 ジュドー、ビーチャ、イーノ、モンド、エル、ルー、キースロ、トーレス」(ブライト)
  サイド3のネオジオン討伐を命じられたビーチャ以下、ネェル・アーガマの面々に対して、
  ビデオメッセージにて激励の言葉を届けるブライト。
  その姿すでになしとはいえ、その影響力はまだまだ健在の模様。

「フフフ、ハマーン様の近くにいると、みんなよくはしゃぐ…」(イリア)
  ネェル・アーガマ強襲に向かうシュツルム・ディアス隊及びスリーディーの面々が
  血気盛んに猛るのを見て不敵に笑うイリア。この人、想像以上にハラグーロな模様。
  ちなみにその後継機だけあってリック・ディアスとそっくりなのね、シュツルム・ディアスって。

  


「自分の船を守ってこそ艦長でしょ!.
 戦闘に立って船を守ってみせない限り、誰も貴男を艦長とは認めないわ!」(エマリー)
「言われなくても分かってら!戦況を見定めていただけだ!」(ビーチャ)
「エマリーさん、気合い入ってる…!ブライト艦長みたい!」(トーレス)
「そうよ、一心同体… 前方、弾幕薄いぞ!」.
「もう、ノリやすいんだから…!」(ミリィ)
  艦長としての立場にこだわって出撃を渋るビーチャを一喝するエマリー。
  あとはそのノリやすささえ直れば… いや、でもそれがあってこそのエマリーさんでもあるのか。

  


<次回予告>
  
俺達、サイド3に接近する筈が、民間の貨物船を助け、ムーンムーンの人が乗った船も助けてしまった。
  忙しかったから、貨物船が隠していたMSをもろパス。
  でもモンド偉い、パワーだよ、ラサラさんがいたんだもの、頑張らなくッちゃ。な!
  次回、ガンダムZZ「サラサ再臨」。 偶然が重なるのは怖い…!




第39話:サラサ再臨

#遭難を偽装してネェル・アーガマへの侵入を試みるハマーン様。お化粧バージョンも素敵ー! 
 あとサラサ姉妹も再登場。左がサラサで右がラサラね。ちなみにモンドが好きなのは右側。

  


「口で言われたって、力で!」(モンド)
  自らのミスを帳消しにしようと百式で出撃するモンド。
  いきまいて出てきたまでは良かったものの、案の定2機のガ・ゾウム相手にフルボッコ。
  器じゃないって、とても残酷なことなのよね。

  


「こうも易々とやられるのかー!」(名も無きパイロット)
  ジュドーのフォローを得て、モンド起死回生の一撃が炸裂。
  器じゃなかったモンドに軽々と屠られるパイロットの断末魔はこうも哀しい。

「わたくしには、全ての悪しきものの根源を、貴女の体から感じます」(サラサ)
「悪しきものの、根源ですか?」(ハマーン)
「けれど、それはただ捻れただけのもののようです。.
 ジュドーのものと、変わりはありません。それだけはお忘れなく」.
「たわごとを… 私がここにいるというのに、今のジュドーは…!」.
「どういう方が存じ上げませんが、お健やかに。光の教えのままに…」.
「光の教え…?」.
  ジュドーですら見逃してしまっていたハマーンの波動を唯一感じ取り、接触を試みるサラサ。
  彼女もまたニュータイプなのか? (むしろ電波タイプとは思ったけど)

<次回予告>
 
 助けた民間人を降ろす為に、ヘンなコロニーに接触した。
  うちの女の子達は、危険を承知でおじさんに近付くんだよな。
  その挙句、ハマーンさんがお化粧を落として現れるのでした。
  人の趣味には何も言わないけどさ、おじさんは邪魔しないでよ!
  次回、ガンダムZZ「タイガーバウムの夢」。旧式はどけい!



[ MenuNext ]