第21話:死んだ女房の口癖だ

#ゾンダーエプタを巡る政府再建委員会との攻防、いよいよ開幕。

「ガロードはずっと変わらない。ずっとガロードのまま」(ティファ)
  ティファに対して「最近ちょっと変わった?」と話を振ったら、
  自身に関して真逆のことを言われて複雑な気分になるガロード。
  ウィッツやロアビィによると「男として成長していないことへの暗喩」だそうだが。

「俺はニュータイプって奴が、死んだ女房とアルコールの次に苦手でなあ」(カトック)
  旧連邦からの歴戦兵士、カトック・アルザミール登場。
  あのフロスト兄弟を相手に一歩も引かない辺り含めて、ランバ・ラル級のオーラを有していると思われ。

  


「私は、直す方の人間なんだが…」(テクス)
  白兵戦準備の際、銃を手にしてこの一言。実に「らしい」。

「軍だか何だか知らねえけど、なめんじゃねえぞ!」(ガロード)
  政府再建委員会の精練された兵士達の攻撃を問題にしないガロード。
  フロスト兄から「腕を上げたな」と評される通り、MS戦においては今やエース級か?

「嫌だと言ったら…?」(シャギア)
「戦闘には誤射は付き物でね」(オルバ)
  カトック配下の兵士達による攻撃続行要請をあっさり無視したばかりか、
  むしろ積極的に裏切っちゃうフロスト兄弟の極悪非道っぷり、ここに極まれり。

「俺にはいいところが二つだけある」「死んだ女房の口癖だ(カトック)
「酒を一滴もやらないところ、それと諦めの良さだそうだ」.
「でも、それより悪いところもあるんだとよ。それは俺が嘘つきだってことだ」.
「あばよ!」.
  自爆敢行前にアメを一舐めしてのこのセリフ、
  茶目っ気や遊び心があるところを鑑みると、むしろラルというよりもスレッガー的な位置付け?

「駄目! 貴男は生きなきゃ駄目!」(ティファ)
  手榴弾を掲げたカトックの胸に抱きついていってのこのセリフ。
  その上、このウルウル瞳にその理由が「貴男は優しい人だから」の三弾攻撃ときた日にゃ、
  いくら歴戦の兵士といえども抗うことは出来なかった模様。

  


<次回予告>
  その怪物は旧き時代を生き続け、今あらたな鎧を身に纏い、次なる歴史を紡ごうとしている。
  かつて地球に死をもたらした力をこの時代にも解き放とうとしている。
  GX9901、それがその怪物の名前であった。
  「15年目の亡霊」(カトック)




第22話:15年目の亡霊

#GX9900の後継機「GX9901」通称XX登場。そしてフリーデン降服。

「情報も必要だが、分かりあうことも大切にしたいのだ」(ジャミル)
「あの甘さ、長所なのか、短所なのか…」(テクス)
  ジャミルいわく「あの世代は苦手だよ」の該当者、カトックの尋問に関して、
  一向に相手にされていないにもかかわらず、こう言い切れるのは器の大きさか。

「英雄か…!」(ジャミル)
  若き頃の自分の写真を眺めて、カトックから言われたことを自嘲的に呟くジャミル。

「ニュータイプにこだわり続けることによって、自分の過去の傷を塞ごうとしている….
 ただ、それだけなのかもしれん」(ジャミル)
「あんた、意外に弱い男なんだな」(カトック)
「気づいてくれる人間が少なくてな」.
「死んだ女房がよく言ってたよ。他人の前で弱味を見せられる男は、本当は強い男だって…」.
  本音で話そうとするジャミルに対して、それなりに呼応するカトック。
  まあ結果的にはカトックのニュータイプに対する嫌悪感が強過ぎるせいで、分かりあうには至らない訳だけど、
  元ニュータイプと典型的オールドタイプの対話としては実に味わいがあって面白いシーン。 

「ハエどもは俺が叩き落とす!」(ウィッツ)
「おこぼれはこっちが面倒みましょう」(ロアビィ)
  ここのところ一切いいところがなかった凸凹傭兵コンビだけど、この辺りで名誉挽回?

「慣れとは恐ろしいものだ…!」(シャギア)
  フロスト兄弟二人を相手に一歩も引かないガロードの熟練っぷりに対して。
  
「この機体がガンダムである、このこと自体が有効な武器となるのだ」(アイムザット)
  カトックいわく「15年目の亡霊」、そして政府再建委員会の切り札「XX」ロールオン。

  


「私は、貴男に、信じてほしい」(ティファ)
  会ったことも見たこともないカトックの家族を描き上げて「貴男の為に書きました」て。
  今週もいかんなくティファのニュータイプ・パワー炸裂といったところか。
  ちなみに彼女の言う「信じてほしい」の指すところは「人の心」(次話参照)

  


<次回予告>
  
捕われの身となったフリーデンの乗組組員は、明日に希望を求めて行動を開始する。
  だが今日と明日の境目でティファ・アディールは夢を見た。それは未来を暗示する悲しい夢であった。
  「私の夢は現実です」(ティファ)




第23話:私の夢は現実です

#アイムザットの手に落ちたフリーデン一行の脱出劇。

「俺よ、最近ようやく分かってきたぜ。大人ってのはどういうものか」(ガロード)
「戦争だ、連邦だ、ニュータイプだ、産まれる前のゴタゴタにこっちを巻き込んで引っ掻き回す…!.
 けっ、それはアンタ達の言う大人なんだろォ!」.
  カトックに反発してボコられた末のセリフ。
  ZZのジュドーを想起させるような「反大人」論は、歴代ガンダムの主人公だれしもが通る道なのか?

  


「多感なあの時期に、あの戦争を体験したものは、.
 ニュータイプという言葉の呪縛から逃れることは出来んのだよ」(アイムザット)
  ジャミルと同世代の彼ならではの名セリフ。カトックからは不粋な話と一蹴されてしまったようだけど。 
  
「お嬢さん。無一文の男が大富豪に、お前なんかに金のない悔しさが分かってたまるかって言った。.
 大富豪はなんて言ったと思う?」(カトック)
「そっちこそ金のある苦労が分かってたまるかー、って答えたんだってよ、ハッハッハ!」.
  本人いわく座興代わりのアメリカン・ジョーク炸裂。
  「力を持つ者と、それを利用しようとするもの。どちらも同じ愚かさを秘めている、か」がジャミル評。

「満足なもんかよォ…」「それに俺は、オッサンなんかじゃねえ!」(カトック)
  「復讐が果たせて、これで満足なんだろ?オッサンよォ」ってなガロードの捨てセリフを思い出して
  自室で1人ごちるカトック。

#本日のマメ知識:
 コロニー落としに使われるコロニーでは制圧された段階で全ての住民は既に死んでいる(カトック談)

「お前さン、未来を変える気、あるかい?」(カトック)
「やるのか、やらねえのか、どっちなんだ!」.
  ティファの「もう貴方達には会えません」「私の夢は現実です」との予言に逆らうべく、ガロードとともに
  動き出すカトック。なんか今回のセリフチョイス、カトック特集の様相を呈してきたような。
  だけどちょっと皮肉屋でヘソ曲がりなところはスレッガーそっくりだし、ガデムやヤザン、バニングなどの
  オッサン軍人好きとしても、惹かれざるをえないのよね。

「侮って、あとで痛い目にあいたくないのでな」(アイムザット)
  ギレン似だから今回でエニル辺りに頭打ち抜かれて退場かなと思いきや、わりとしぶとそうこの人。
  このセリフと現展開から察するに、単なる咬ませ犬キャラではないと思ってたら…

  


<次回予告>
  
カトックとガロードは未来を変える為に動き出した。二人は形勢を一気に逆転させる為にXXの奪取を企てる。
  ジャミルとカトック、旧世代からガロードへ。新たなるガンダムが受け継がれる。
  「ダブルエックス起動!」(ガロード)




第24話:ダブルエックス起動!

#ゾンダーエプタ編、最終章。

「こっちだって伊達にヴァルチャーやってないわよ!」(トニヤ)
「いざとなると女は強ェェや。子供だってね!」(キッド)
  包囲網を突破する為、ガールズだてらに奮闘しまくるサラ&トニヤ、
  そしてそれ見てお子様だてらに発奮しまくるキッド君。

  


「そこまで言われたら、何か罪滅ぼししなくちゃね。.
 といっても今は、こんなことぐらいしか出来ないけど」(エニル)
「十分すぎる…!」(テクス)
  エニルの胸チラ見て荒ぶった末に魂を昂らせるテクス先生。
  周囲を囲む兵士達を油断させる為の演技だったとはいえ、このニヤけ面はどう考えてもマジだろ常考。

  


「私も未来に逆らうか…」(ジャミル)
  ここ最近しょげ気味だったジャミルもティファに励まされてようやく発奮。

「なあ、オッサン。オッサンって意外にいいヤツだったんだなァ」(ガロード)
「死んだ女房もそう言ってたぜ」(カトック)
  案の定、息ピッタリなガロード&カトックの凸凹コンビ。
  あと手榴弾を
「ヘッ、投げるのが早いぜ!」の一言とともに敵側へ蹴り返すオッサンの戦闘力は異常。

「忘れ物を届けにきた」(ジャミル)
「私も未来に逆らいたくて」(ティファ)
  XXのGコンとティファ自身を指すダブルミーニングの「忘れ物」とともに
  ジャミル&ティファ組がガロード達と合流。

「ずっと死に場所を探してたが、これなら悪くない…」(カトック)
「ガロード、お前言ってたよなァ… 今の大人はお前等をゴタゴタに巻き込むだけだって…」.
「戦争もガンダムも、お前達からすりゃ生まれる前のシロモノだ。振り回されることはない、好きにしろ….
 ただし、これだけは、忘れるな…!」.
「過ちは、繰り返すな……」..
「じゃあな…」.
  ティファ達をかばった末、銃弾の前に倒れるカトック。
  最後の「じゃあな」とニヤリ面は、根性軍人系オールドタイプの見本のようなナイス散り様。

  


ダブルエックス、起動!(ガロード)
「やらせるもんかー!」.
  いくらガロードがアングリー状態とはいえ、敵MS十数機を軽々と相手取るXXの戦闘力は圧倒的すぎ。

  


「一つ言っておこう。未来をつくるのはニュータイプではない。カテゴリーFと呼ばれた我々だ」(シャギア)
  意味深なセリフを残しつつ、あっさりアイムザットを裏切って、弟いわく「次なるステージ」へと上がった兄弟組。
  ザットさん、めちゃめちゃ咬ませ犬でしたね。

<次回予告>
  新連邦政府の樹立宣言によって、世界各地で紛争が巻き起こる。
  アジア大陸に上陸を果たしたフリーデンを待っていたのは、新たなる戦いであった。
  「君達は希望の星だ」(リー将軍)




第25話:君達は希望の星だ

#正式に樹立された地球新連邦と周辺諸国同盟との争いに巻き込まれるフリーデン一行。
 新型機と空中交戦するエアマスター、久々の雄姿に注目。

  


「で、これからどうするんだい?」(オルバ)
「………なるほど、わるいこと、するんだね?」.
「そうだ、わるいことだ」(シャギア)
  陸路を移動中のフリーデンを見つけて、なにやら悪だくみするフロスト兄弟。
  セリフの言い様が妙に芝居かかっててキモかっこいい。

  


「平和ボケのハトが、またさえずるか」(リー将軍)
  エスタルド国王子ウイリスの煮え切らない態度に腹を立て、その側近に八つ当たりする老将軍。
  こういった、いかにもな風貌の軍人キャラって、むしろガンダムにゃ珍しいんじゃ…

  


「頼むぞ、君達は希望の星だ(リー将軍)
  でもって、いつのまにかその老将軍に頼りにされちゃってるフリーデン御一行。

「………じゃ、いよいよだね、兄さん」(オルバ)
「そうだ、いよいよだ」(シャギア)
  二人がかりで挑んだわりにXXの足留めさえままならなかった結果を棚に上げてこの不敵っぷり。
  意味が分からなすぎて怖い…

<次回予告>
  フリーデンの参戦によって敗北した新連邦軍は、新たなる作戦を開始する。
  コードネームはサクリファイス。
  犠牲を意味するその作戦の中で、ガロードはこれまでにない敵と直面するのだった。
  「何も喋るな」(ウィッツ)




第26話:何も喋るな

#エスタルド国内における武闘派と和平派とのいざこざに巻き込まれるフリーデン。
 目下の敵である新連邦戦力においては、フロスト兄弟が送りこむ歴戦の刺客も登場。

「色は白がいい…」(デマー)
「関係なかろう?」(シャギア)
白がいいんだよ!.
  フロスト兄弟に輪をかけてアブなそうなパイロット、「白い死神」ことデマー・グライフ少尉、登場。
  たかがMSのカラーリングでいきなり駄々こねた末、自ら塗装した機体の前で
「完璧なる白だ、ンフフフフ」..
  って、この人こわすぎる。

  


「退屈なんでね。一抜け」(ロアビィ)
  諸国同盟との戦略会議をバックれるロアビィ。
  あと政府高官にあと「御理解いただけましたか?」と聞かれて
「うん、いただいた。けどお断りだ」.
  みたいな返しとか。その飄々ぶりはもはや天晴れレベル。

「白くて綺麗だけど、倒すよ…」(デマー)
「楽しいなァ、ホントに楽しいよォ…」..
  歴代の全MSを含めてもおそらくその機動性はナンバーワン、異端中の異端MS「コルレル」登場。
  武器はビームナイフのみ、装甲によるダメージの軽減をハナっから放棄した設計思想、
  んでその動きはもろバッタ、あげく攻撃を仕掛けたXXのアームに飛び乗ったまま静止、ってどんだけー
  そのうちブラックエンジェルズの雪藤ばりに「わが心すでに空なり」とか言い出すんじゃないか?
  あ、結果から言うと、自らのライフルに攻撃を仕掛けさせて誘爆に巻き込むという頭脳プレイの前に散りました。

  


何も喋るな…!」(ウィッツ)
  
リー将軍の強力を経て、生まれ変わったエアマスター改めエアマスターバースト。
  が、その奮闘も空しく、結果だけを見れば結局なにも守れなかった己の無力さを噛み締めるウィッツ。

<次回予告>
  戦争に正義も悪もない。ただ互いに正義がぶつかりあい、血を流すだけだ。
  ノーザンベルの崩壊によって、民族紛争という新たなる問題が浮上する。
  ガロード達はまた一つ、凄惨なる現実を目の当たりにする。
  「おさらばで御座います」(リー将軍)




第27話:おさらばで御座います

#エスタルド編における重要人物の1人、リー将軍、玉砕。
 あとこの回からOP/ED変更。たぶん52話やるつもりだったんだろうなー

「お前も私も、戦争という呪縛から、逃れられんのかもしれんな」(ジャミル)
  XXの機体を見上げて、1人呟くジャミル。
  友達はMSだけなんて、ちょっと哀しい。悲しいんじゃなくて、哀しいんだ…

「ガロード、やっぱり貴男は遠くにいるような気がします…」(ティファ)
  こちらは不毛な戦闘に疲れきって熟睡してるガロードをみつめて、1人呟くティファさん。
  ジャミルみたいな無機物相手じゃないとこに、若干の救いが感じられる。

「くれぐれも、伝えておいてくれたまえ」(シャギア)
「もう1人の君にね」(オルバ)
  プロデュースド・バイ・フロストブラザーズ、第2の刺客「東部前線の狩人」ドゥエート・ラングラフ登場。
  今度は2重人格キャラときたもんだ。搭乗MSはカスタム・ハンドメイドの重MS「ブリトヴァ」。

  


「さてと。ハンティングを始めるとするか!」(ドゥエート)
「獲物は一匹たりとも逃がさない!それが狩人というものでね!」.
  犬をこよなく愛す心優しき青年な筈が、MSに乗った途端、なんか変身後のザーボンさんみたいに変化。

  


「負けた… この俺が…!」(ドゥエート)
「いつかはこうなると思っていたんだ。でも僕は君を責めないよ。君だって、僕なんだからね」.
「これでやっと僕らは一つになれる気がするよ。そういえばあの子犬、元気かなァ…」
  ヒートワイヤーを使いこなす強敵だったが、ガロード&ウィッツの時間差連係の前にあえなく敗退。
  最後は善人モードで逝かれました。合掌。

  


「さあいこう、しっかりと祖国の大地を踏みしめてな」(リー将軍)
「ウィリス様、一足はやく、お父上の元へまいります。これまでの暴言の数々、御容赦の程を」.
「それでは、おさらばで御座います.
「わが民族に栄光あれー!」.
  優柔不断なウィリス王子に変わって、祖国の意地を見せんと玉砕特攻に出るリー将軍、
  その矜持を思う存分みせつけて、愛機エスタルドスとともに壮絶に爆死。合掌…

  


<次回予告>
  歴史の大きなうねりの中で、滅び消えゆく者達がいる。
  彼等の流す血が時代を紡ぐというのなら、人の歩みはあまりに愚かだ。だが、それでも人は、戦い続ける。
  「撃つしかないのか!」(ガロード)




第28話:撃つしかないのか!

#エスタルド紛争編、終了。
 今エピソードでは、リー将軍を筆頭とする、ダメ王子を支える側近達の活躍が目立ったような。

「…たく。どいつもこいつも…」(ロアビィ)
  酒場で知りあった女の元で羽をのばしてたら、実は彼女、スパイかも?みたいな。
  不毛な戦闘から逃げ出した筈が、ますます疲れる羽目となるロアビィ。
  まあ本当のところはスパイじゃなくて反新連邦のゲリラ。んでこの後、あっさり死亡。
  要はロアビィを奮起させる為の活力剤みたいな役割だったってこと?使い捨てにも程がある。
  実際、彼女の仲間の1人は「俺達の戦いをお前の目に焼きつけておけ!」とか言いつつ、
  手榴弾抱いて特攻ボカーンしちゃうという、真の意味での使い捨てキャラだったし。

  


「むしろ僕は死に対して、憧れに近い感情を抱いている」(ミルラ)
「命をせめぎあって、その結果、死を迎える…! それが僕の理想さ」.
ただし、僕を死なせられないような奴は、この僕が殺す…!.
  今度のキャッチコピーは「不死身の殺人マシーン」。第3の刺客、ミルラ・ドレイド登場。
  愛機は規格外の重装甲が売りの巨大MS「ガブル」。

  


「私だけではない。この船の全員が、戦うべき時に戦うのだ」(ジャミル)
  ヘタれ王子ウイリスに「貴男(指揮官)も戦うのか?」と聞かれてこのセリフ。
  これによりリー将軍の死をもってしても変えられなかったヘタれの眼がようやく開きはじめる。

「命令というお言葉は、使うべきところで、お使いなされませ」(ルクス)
  ジャミルの言葉に、側近の忠告も重なって、国外逃亡をとりやめる決意をするウィリス王子。
  王子の身替わりとなる覚悟を最初から決めていたこの側近も見事。
  そんな彼が最後に王子に残した言葉は
「そのために生きてまいりました」だったという。天晴れ。

  


「パイロットが不在でも、最善を尽すのが、プロのメカマンだぜ!」(キッド)
  ロアビィがエスケープしてる間もレオパルドのメンテを怠っていなかったキッド達。

「なにしてるんだよ!早く殺せよォ!でないと君が死ぬんだよォ!」(ミルラ)
「これだ!この瞬間を、僕は…!」.
  ガロードのXX、ウィッツのエアマスター、ロアビィのレオパルド、そしてジャミルのGXと、
  フリーデンの全MSが総がかりで当たってようやく撃沈。武器が主に拳だけってのも凄かった。

  


<次回予告>
  人は誰でも1人では生きていけない。
  世界に目を向けるガロードに対して、ティファは1人寂しさを感じていた。
  少女の時代を生きる彼女は、内に秘めたる思いの丈を、まだ夢の中でしか表せない。
  「私を見て」(ティファ)




第29話:私を見て

#いかに腕が良くとも顔が駄目ならキャラとしては捨てゴマにしかならない、
 という非情なる現実を、我々に半強制的に分からしめさせてくれるアコギな回。

「ガロード、こっちを向いて… ガロード、お願い、私を… 私を、見て…」(ティファ)
  よりにもよってガロードに甘える夢を見てしまい、起きがけに思わず赤面するティファ。

  


「若造どもに背は向けられんー!」(アベル)
  プロデュースド・バイ・フロストブラザーズ、第4の刺客、アベル・バウアー中尉、登場。
  愛機はラスヴェード。同型のMSそのものをファンネル代わりにするという大胆な発想が売り。
  要はWに出てきたモビルドール・システムの発展系みたいなもんか?

  


「覚醒には死の恐怖が必要、という説があるからな」(シャギア)
  そのニュータイプ能力を覚醒させんが為、わざとアベルを窮地に追い込むシャギア。
  相変わらず鬼畜っスね。あ、ちなみにくだんのMSビット化は「フラッシュシステム」と言うそう。

「私がニュータイプに… 了解した。これからが本当の戦いだ!」(アベル)
  その策にまんまと乗せられ、完全覚醒を果たすアベル。
  打ち切りマンガの最終コマみたいなセリフ吐きつつドヤ顔をキメても、オッサン面ゆえいまいち冴えない。
  しかもこの人、またもや使い捨ての刺客キャラかと思いきや、これが存外に強くて、しかも敗れてなおダイ
  しないときたもんで数話後に再登場的なよもやのライバルキャラの地位ゲットかと匂わせといて、その直後、
  脈絡なくフロスト兄弟にバンされちゃうという最悪の散り様を野晒すことに。やっぱ顔が冴えないと死に様もアカんね。

  


「お願い、ガロード…! 私を、私を見て…!」(ティファ)
  
よりにもよって冴えないオッサン相手に撃墜寸前のガロードを救う為、
  フリーダムの甲板上にてニュ−タイプ能力を使い、倒すべき本体を指し示すティファ。
  冒頭の夢のシーンと繋がるシナリオ的演出と、アムロ&ララァの邂逅みたいな視覚的演出のWコンボ。

  


<次回予告>
  たとえ心が通いあっても、手の届かない場所がある。
  ニュータイプ研究所に到達したガロードとティファ。二人を引き裂いたその男は、遠き世界からの使者でもあった。
  「もう逢えない気がして」(ティファ)



第30話:もう逢えない気がして

#フロスト兄弟との最終対決の幕開けとともに、舞台は宇宙へ。

「来たるべき時代を我らにひざまづかせる為には、もっと多くの血が必要なのだ…」(シャギア)
「僕らの憎しみが、次の時代を築くんだ…!」(オルバ)
「そう、邪魔者は全て消す…!」.
  メチャ厨2全開のセリフとともに、最終計画の準備を始めるフロスト兄弟。

もう逢えない気がして…」(ティファ)
  
よもや清純可憐・清廉潔白の代表格キャラであるティファが「来ちゃった…」をやる日が来ようとは…
  
深夜にいきなり訪ねてこられた上、このセリフとともに突如泣き出されたとあっちゃ、ガロードならずともオタつく。
  でもって帰り際にふと振り向いて笑顔とともに「また明日ね!」て。完全にメンヘル系の所行だけど可愛いのでアリ。

  


「私は科学者だから、メンタルな部分では物を語れないわ」(カロン)
「ニュータイプこそ、戦争という環境が生み出した新しい人類よ」.
  ジャミルと激論を交わすニュータイプ研究所責任者、カロン・ラット女史。
  
「かつて私にも時が見えた。人の革新あってこそ、未来があるのだ」.
  
というジャミルのセリフを「理想主義」の一言で一刀両断に。
  そのキャラ性はともかく、もろオバなデザインは正直頂けないが、これミーが最近のアニメに毒されすぎなせい?

  


ゲエー、ものすごい数!」(トニヤ)
  敵MSの数を見てビビくるトニヤさん。
  あの「ゲエー関羽」に匹敵するやもしれない、あまりに素晴らしい「ゲエー」だったので取り上げてみた。

「力を認められぬ者の恨み…!」(シャギア)
「その身をもって味わえ!」(オルバ)
  メチャぞんざい系のツラしてただけあって、登場から僅か10分で退場と相成ったカロン女史。
  あ、フロスト兄弟にキルされてダイ3秒前の御尊顔はそこそこ笑えました。

  


「約束したんだ… すっと一緒にいるって約束したんだ…!」(ガロード)
「それにまだ、話したいこともたくさんあるんだ! …ティファー!!」.
  突如現れた「宇宙革命軍」とやらにティファを拉致られて、そのまま宇宙へエスケープされちゃって、
  エサをおあずけ状態にされた生まれたての子犬顔するガロード。

  


<次回予告>
  
想いの強さは、時として不可能を可能にする。
  ティファを失ったガロードは、ただひたすらに再会を信じて、宇宙への旅立ちを決意する。
  仲間達の協力を得て、遂にガロードはそらへと舞う。
  「飛べ、ガロード!」(ジャミル)



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