第11話:何も考えずに走れ

#ノモア陣営にさらわれたティファを奪還すべく、ガロードに発破をかけるジャミル。

「ガロードに伝えてください、さよならと」(ティファ)
  ガロードを救う為、自ら捕われの身になることを選ぶティファ。
  彼女をさらったカリスの目的は「僕と一緒に救世主になってもらいます」だそうで。

「恩にきせる気はないけどさ。こっちは死ぬ気でやってんだぜ、ガンダム坊や」(キッド)
「俺、プロのメカマンだから… あとコクピットの調整だけなんだ…!」.
「まったく、どいつもこいつも!」(テクス)
  大破したGXの修理&改装に徹夜であたるフリーデンのチーフメカニック、キッド・サルサミル。
  疲労で倒れても即座に立ち上がって作業を再開する辺りのプロ根性はなかなか。

  


「これで…少しは目が醒めた…!」(キッド)
  だけどいくら目を醒ます為とはいえ、この所行はあまりに… 男塾かお前は。
  個性的メカマンという位置付けで見るならこのお子様、あの偉大なるテムと「このラッキースケベ!」で
  名を馳せたヨウランに続くキャラかも。

  


「弾切れで、息切れかァ〜」(ロアビィ)
「切れ切れついでに、人生の幕切れってかァ〜」.
  フロスト兄弟vsロアビィ&ウィッツ組。
  歴戦の勇士たるフリーデン傭兵コンビもこの兄弟相手にゃ分が悪いようで。

何も考えずに走れ!(ジャミル)
  臆病風に吹かれたガロードに奮起を促す為、凍った湖上を(結果的に)強制ダッシュさせるジャミル。
  こんなことさせられといて「俺、走るよ!考えないで走る!」とか良い子になっちゃってるガロードの
  ゾウリムシ級な単細胞っぷりも、それ見てクッキングパパの「うまいゾ!」ばりなしたり顔しつつ
  「帰るゾ!みんなが待ってる…!」とかナイス保護者ポジション気取ってるジュミルの偽善っぷりも凄い。

  


<次回予告>
  
捕われのティファを救う為、ガロードは単身フォートセバーンに侵入する。
  そこで彼を待っていたのは、かつての戦争が生み出した歪んだ憎悪と、カリスに秘められた驚くべき現実だった。
  「私の最高傑作です」(ノモア)




第12話:私の最高傑作です

#続・ガロード発奮編。あとノモアの過去とかカリス出生の秘密とか。

「ガロード自身のセンスだ。あいつの操縦センスは桁外れに高い。.
 特に順応性については天才的なカンを発揮する」(ジャミル)
「本人のバカそうなノリからは、想像つかないけどね〜」(キッド)
  パワーアップしたニューGXをフィールドテストなしで使いこなすガロード。
  フリーデンのエースパイロットとして確実に認知されつつあるのか?

「オルバよ。感情に流されるな… 我々の本当の目的を思い出せ」(シャギア)
「ここは命を捨てるべきステージではない」.
  冷静に状況を把握して速やかに対応策を実行しようとした兄貴と、
  
「負けたと思われたくないんだー!」の一言とともに無茶な反撃を試み、GX新装備の前に
  もろ返り討ちくらって兄にそのツケを払わせる羽目となった弟オルバとの対比が面白いシーン。
  ちなみに新装備の名前は「ハモニカ砲」。他にもいろいろ追加装備がついたみたい。

  


「駄目だ…今、あいつと戦っても負けるだけだ。俺が、強くならなきゃ…!」(ガロード)
「力が欲しい…!」.
  「ニュータイプを超えたいノーマルタイプ」という位置付けの主人公は確かに新しい。
  歴代のそれは「ニュータイプへの目覚め」描写に終始がほとんどだっただけに。

「まーた出た。青春の暴走」(ロアビィ)
「今のあいつは自分の限界を知っている」(ジャミル)
「だから、無茶はしても無理はしないか」(テクス)
「私は懐疑的だ。15なんて半分、子供だからな」.
「だが残りの半分は、大人だ」.
  
徐々にではあるが、周囲の信頼を勝ち取りつつあるガロード。
  やんちゃしすぎてまた追放なんてことにならなきゃいいけど。

私の最高傑作です(ノモア)
  カリスが人工ニュータイプの最高傑作であることをエニルに語るノモア。
  平和主義者の皮を被りつつ実は裏で地球人類の粛正を考えているシャアばりのニュータイプ原理主義者。

  


「兄さんの痛み、思い知らせてやる…!」(オルバ)
  いやいや、その兄さんが怪我したの、お前のせいだから。

「後悔しても遅いわよ。私を拒んだ酬いなの」(エニル)
  ガロードいわく「お色気姉ちゃん」に追い詰められ、いよいよ絶体絶命の主人公。
  エロエロだけどプライド高い女性を怒らすとろくなことにならないという良い見本。

<次回予告>
  
カリスは真実を知った。同じ仲間と信じたティファが自分とは別の存在であることに。
  その驚愕は血塗られた過去への後悔を招く。カリスはガロードに戦いを挑む。己の贖罪を果たす為に。
  「愚かな僕を撃て」(カリス)




第13話:愚かな僕を撃て

#ガロードvsカリスの再戦がメインの回。ジャミルの獅子奮迅っぷりにも注目。

「少年の心は時として成人男子に伝染する。よくある例だ」(テクス)
  テクス先生の談によるとジャミルがコクピット恐怖症を克服できたのはガロードのおかげらしい。

「見える…見えるぞ、ジャミル!」(ガロード)
「そうだ。たとえ精神波でコントロールされていても、物理的な物体なのだ」(ジャミル)
  対ララア戦におけるアムロばりの神業プレイを駆使し、カリス駆るベルティゴから飛来するビットを
  次々と打ち落としていくジャミル・ザ・絶好調。その反動を受けてか「シナップス・シンドローム」なる
  人工ニュータイプ特有の疾患を引き起こしちゃった末、ティファにも同情されるカリス君がただ哀れ。

  


「あらま〜ロアちゃん、ぜ〜んぜん知らなかった」(ロアビィ)
「俺を100とすると、あいつは70ってとこだな」(ウィッツ)
  ここにきていよいよそのお調子者っぷりに拍車がかかりはじめた傭兵コンビ。いい味だしてます。

  


「方向を見失った者には、時には拳を振り上げ、突き放す勇気がいる」(ジャミル)
「氷の湖を思い出せ」.
「…そうか!もしかしてそれって、戦うことが優しさってことなのか…!」(ガロード)
「今度こそ、負けられない…!」.
「あいつのためにも、負けられないんだー!」.
「ガロード…あの人を助けてあげて…」
  過ちに気づき始めたカリスの気持ちを汲み、自らの体をはってそれに応えようとするガロード。
  どことなく感情移入しづらかったこのXだけど、ここに至ってようやく盛り上がってきたような。

「僕が…負けてる…!」(カリス)
  逆シャアにおけるレズンの「私が直撃を受けている!?」っぽいテンションが妙にツボ。

「僕は本当は弱い男だから… 君に手伝ってもらうよ、ガロード」(カリス)
「さあガロード、愚かな僕を撃て…!.
  贖罪の代価に己が命を差し出す為、ガロードにその身をわざと撃たせるカリス。
  ショタを熱愛する皆様におかれましてはCM前の全裸と合わせて二度おいしい回だったんじゃないかと。
  
  


<次回予告>
 
 人ならざる力を求めた者達が新たなる戦いを呼びおこした。
  フォートセバーンに眠るモビルアーマ、パトゥーリアが15年の時を超えて復活。
  ガロードとカリス、二人の少年に最後の戦いの時が迫る。
  「俺の声が聞こえるか!」(ガロード)




第14話:俺の声が聞こえるか

#ノモア様のノモア様によるノモア様の為の回。
 前回までメインだった筈のカリスやガロードをあっさり食ってしまったその存在感は圧倒的。

「僕を、そっとしておいてください…」(カリス)
「…あまったれんな!自分で選んだんだろ!自分で望んでニュータイプになったんだろ!.
 死ねば全部チャラになると思ったら大間違いだからな!そんなやり方、俺は絶対認めないぞ!」(ガロード)
「僕に、生きろと… 受け入れてくれるのですが、こんな僕を…」.
  生きる気力をすっかり失ってしまったカリスに喝を入れるガロード。直後カリスを奪還され
「カリスを返せよォ、あいつやっと笑ったんだ…ちょっとだけど初めて笑ったんだ…!」.
  
と叫びながら雪原をよた走るシーンと合わせて見るにつけ、なんかますますショタ掛け合わせ路線に傾いてきたような。

「刮目せよ地球人類!これがお前達が宇宙に住む民にもたらした苦しみだ!.
 お前達は血と炎と無意味なる死を宇宙にもたらした。その罪を今こそ償うのだ!」(ノモア)
「僕の心が消えていく… 助けて… 助けて…」(カリス)
  奪還したカリスをニュータイプ専用MA「パトゥーリア」に無理やり乗せて、こともあろうに自らが統治する街
  フォートセバーンへとけしかけ始めるノモア。ちょ本末転倒すぎる。

  


「カリス!俺の声が聞こえるか!(ガロード)
  パトゥーリアの圧倒的なパワーをもってしてフリーデンのガンダムチームを押しこんでいくカリスに対し、
  ニュータイプ最大の切り札である精神感応力でもって相対するガロード。

「私が導きます。その為に来たのです」(ティファ)
  カリスの精神崩壊を食い止めるべく、ジャミルとともにティファも出撃。
  フリーデンの主要キャラ、ほぼオールキャストによるこの対パトゥーリア戦はおそらく前半最大の燃えどころ。

「だ大丈夫、よね?」(エニル)
黙れ! 連邦の愚か者どもに真の正義を知らしめるまで、このパトゥーリアは落ちんのだ!」(ノモア).
「ちょ、ちょっと…!」..
「さあ来いガンダム!お前の息の根を止めてやる!」.
「戦争はもう終ったのだ。怨念を継ぎの世代にぶつけて何の進歩がある!なぜ未来に託さない!?」(ジャミル)
「あの戦争が無意味であったなら、私は存在の意味を失う! .
 未来に想いを馳せるより、私は過去を認めねばならん!」.
「なぜ未来を信じない!」.
「それが人というものだ!」.
「そんなこと、ない! ちゃんと目を開いて、周りを見て!」(ティファ)
「目を開いて、周りを見て!」.
  ちょ、このオサーン暴走しすぎ(笑) そして「最高にハイって奴だァァァ!」状態いただきましたー
  いやあ単なるザコかと思いきや、よもやここまで「立った」キャラだったとは。

  


「もう駄目だわ、脱出しましょう!」(エニル)
敗北主義者め!(ノモア).
「アンタ、やっぱりおかしいわ…!」.
敵前逃亡に軍法会議はいらん!.
  X最大の笑いどころと思われる屈指の名シーン。
  ヘルシングの少佐的にいうなら「いかれてる?何を今更!」的なオッサンの極上笑顔と
  それを受けてのエニルさんの唖然ツラに注目。

  


「ニュータイプに幻想を抱いたアイツが背負った重たい十字架だよ」(テクス)
「…違うよ、そうじゃない。.
 俺の中にもアイツがいた…!誰だって力が欲しい!誰の中にもアイツがいるんだ!」(ガロード)
「やめろガロード。アイツは自分で選んだんだ。苦しみとともに生きることを」(ジャミル)
「そんなの…そんなのって辛すぎるだろ!」.
「違います。…希望はあります」(ティファ)
「ガロード、ティファ、僕は生きるよ。生きぬいてみせる…!」(カリス)
  人工ニュータイプとしての代償と宿命を背負う覚悟とともに、自らが焼いた街へと帰っていくカリス。
  その姿とともに流されるナレーション、
   
かつて人類が宇宙で暮らすようになった頃、それまで人の持っていなかった新しい力を持つものが現れた。
   高度な認識力を持った彼等は人類の変革すべき姿だとされ、ニュータイプと呼ばれた。

  と合わせて感傷的にならざるをえない名シーンかと。

  


<次回予告>
  人は誰でも帰る場所がある。何処かで待っている人がいる。
  フリーデンを離れて故郷へ帰ったウィッツとロアビィを待っていたのは、愛おしく、そして切なく悲しい再会であった。
  「天国なんてあるのかな」(ロアビィ)




第15話:天国なんてあるのかな

#本編の山場が一段落したところでウィッツとロアビィのちょっと切ない休暇話。

「それが唯一の欠点なの!」(ロアビィ)
  
「ん〜、赤いバラは愛の証」のセリフとともに、愛人達へのバラくばり行脚に出たロアビィ。
  その目的は本人いわく
「まあ、しいていうならアフターサービスってとこだったりするのかな〜」
  
「みんな生きてるかー?って確認しときたいのよ」「やっぱ自分が好きだった子は幸せでいてほしいからね〜」
  だそう。それを受けての彼女からの「アンタってさ、意外といい奴なんだー」という一言に対する返しがコレ。

  


「冗談きついな、お前〜 本命のお前が死んでるなんて、出来の悪いメロドラマじゃないんだから〜」.
「ホントに… 冗談きついな〜」(ロアビィ)
  とっておきの黄バラを捧げる筈だった相手の墓前にて1人もの想いにふけるロアビィ。
  それまでのおちゃらけぶりとの対比演出が味わい深いシーン。

  


「綺麗だな〜 俺が稼いだ金塊より、ずっとキラキラしてやがる…」(ウィッツ)
「おふくろを頼む…!」.
  こちらは久々に帰郷したウィッツさん。コクピットから故郷の麦畑を見つめてこの一言。
  母の再婚話を真正面から祝福できないでいる自分にやきもきしたり、襲ってきたヴァルチャーにそのストレスを
  ぶつけたり、そんな自分にますます自己嫌悪したりと、こちらもいろいろ心の葛藤が激しい模様で。

  


「どうだった、そっちは?」(ウィッツ)
「まあまあって、とこかな」(ロアビィ)
「で、そっちはどうだった?」.
「どうやら地獄はこっちだったみたいだな」.
「そういう言い方、嫌いだったんじゃないの?」.
「うるせえや!」.
「…こっちもやっぱり、地獄だったよ」.
「…そっか」.
天国なんてあるのかなァ 今の世の中に…」.
「…さ!帰ろうか、フリーデンへ」
「ああ、帰ろう」.
  ともに帰郷を終え、出かける前に別れた看板の前にて再会した両名。
  表示の消えた看板に引っ掛けた冒頭の掛け合いによる伏線の回収演出がさりげなく光る1シーン。

  


<次回予告>
 
 ティファ・アディールが新たな未来を予見する。
  その言葉に従い、海へと向かうフリーデンを待っていたのは、一時の安息と命がけの戦い、
  そして心を持った優しい海の住人達であった。
  「私も人間(ヒト)だから」(ティファ)




第16話:私も人間だから

#Xファン待望の水着&幼女全裸回。水中MS戦もあるでよ。

 
 水中戦を初体験するX。敵MS名は「ドーシート」。

「ちょっぴりマジで言うけどさァ。.
 自分の気持ちが決まっているなら、チャッチャッと動いちゃった方がいいかもよ?」(ロアビィ)
「後で泣きを見るよりはね…」.
「でも、時間が解決してくれるまで動かない、っていう方法もあるわ」(サラ)
「だけどよォ、たまに時の流れってのは残酷だぜ」(ウィッツ)
「…なんなの?この空気は?」(トニヤ)
  フリーデン年長組によるガロードへの恋愛アドバイスがコレ。
  テーマのわりにどこか重たげな空気の傭兵コンビと、完璧に取り残されてるトニヤとの温度差が面白い。

「ニュータイプは本当に人の未来を作るのか?その真実を見届けたいのだ…!」(ジャミル)
  自らが思う人類の革新とともにニユータイプへのこだわりを語るジャミル。

「俺ってさ、見ただけで女の子のサイズ分かるんだー これ数多い俺の特技の一つね」(ロアビィ)
  サラとトニヤに水着をプレゼントしてこの一言。あ、ロアビィさん、アンタ今ちょっぴりキモいです…

「私はもう少しヒトを信じてみたいの。だって私もヒトだから」(ティファ)
  夜の海にてイルカと全裸で語らい始めるティファ。どこまで人間離れしていくつもりなんだろう。

  


<次回予告>
  禁断の月光は水平線の彼方に消えた。その果てに何があるのか。
  ジャミルは事実を見極めるべく、フリーデンを出航させる。
  だがそんな彼等を待ち受けていたのは海の悪魔、ドーザ一味であった。
  「あなた自身が確かめて」(ティファ)




第17話:あなた自身が確かめて

#悪名高きシーギャング、ドーザー一味との抗争。
 イルカ絡みの話は前回だけかと思いきや、こっちに繋がっていたのね。

  
 今話一番のツボはコイツのツラそのもの。人間離れしすぎだろ。

「人間はあなた達と違って殺しあいの出来る生き物なの」(ティファ)
「何故って、それは…」「あなた自身が確かめて.
  誰相手との問答かと思うだろうけど、よりにもよって相手はイルカ。
  人間離れどころか最初から軽々と超越していた模様。 

「自分達の住む世界は新しい時代を迎えている。希望は決して捨ててはならない。.
 何故なら命は変革する。彼女がそう言っています」(ティファ)
  ちょ、またイルカさんと。しかもどんだけ博識ー! 
  …と思ったけど単なるイルカじゃなくて頭からアムロばりにイナズマ出したりする
  ニュータイプ・イルカだから実は全然アリ…だったのか?

  


「ガロード。明日から食事、届けてくれなくていい」(ティファ)
「私が、行くから」.
  未だ皆に馴染めずいつも1人でメシ食ってるティファを見かねたガロードの一言、
  「今度、みんなみたいに食堂に朝飯、食べにこないか?」への回答シーンを締めくくりとした
  伏線回収ラストにはその笑顔と併せて床上ローリングせざるをえない。
  ドサクサまぎれに手を繋ごうとして結局諦めたガロードのヘタれっぷりにも注目。

  


<次回予告>
  
その海には伝説があった。
  海が黄金色に染まるその時、この世ならざる少女が現れ、人々を戦いから救うという。
  少女の名はルチル・リリアント。その名はジャミルにとって思い出深い名前であった。
  「Loreleiの海」(オルバ)




第18話:ローレライの海

#ジャミルのかつての想い人、ルチル・リリアント登場。
 と言っても既にシステムと一体化しちゃって、もはや人じゃないっぽいけど。

  


「大切に想うのと大切にするというのは似ているようで違う。こと女性に関してはな」(テクス)
  ティファを心配しすぎるきらいのあるガロードを大人な態度で柔らかく諭すテクス。
  なにげにこの先生、渋めの名セリフが多いんだよね。

「古よりの伝説が何ゆえこんなに悲しいか。風は冷たく黄昏れて、ラインは静かに流れいく。.
 彼方に見える山々は夕日の色に輝き染まる。小高き岩に怪しく座る見目麗しき少女の姿。.
 金の飾りに彩られ、金のクシをば手に持ちて、少女は髪をクシ削る、黄金の髪をクシ削る」(テクス)
「黄金の髪をすきながら、少女は歌を口ずさむ。その歌声に秘められし、不可思議なるその力」
  魔の海域と呼ばれるローレライに伝わる女性の幽霊について、そのうんちくを語るテクス。
  この後一同はその伝説の海域にて、オルバ&マーカス率いるオルク軍団と激突することに。

「私を信じて。私は私だから…!」(ティファ)
  イルカさんとマジ話しちゃってる時点で確実に近寄りがたいけど、でも可愛いので信じちゃう〜
  ちなみにこの直後、彼女はイタコと化してかつてのジャミルの想い人と同化し、船のピンチを救います。
  重ね重ね言うけどあまりに人間離れしすぎてる、実はコイツこそシリーズ最強のヒロインじゃ?

  


<次回予告>
  
永遠の時を生きるニュータイプ、ルチル・リリアントを巡り、フロスト兄弟が動き出す。
  彼女はティファの身に宿り、ガンダムXに秘められたもう一つのシステムを解き放つ。
  それは多くの悲劇を生み出した禁断のシステムだった。
  「まるで夢を見ているみたい」(ルチル)




第19話:まるで夢を見ているみたい

#ジャミル過去編とも言うべきルチル・リリアント編、後半。
 第15話と並んで、ファーストばりのホロ苦さを感じさせる名エピソード。

「言葉には、したくない想い出もある…」(ジャミル)
  「口に出してしまったら何か大切なものまで消えてしまうような…」
  サラにルチルとの関係を問われて答えるジャミル。これがアラサーの渋みって奴なのか?

「今回は、あんたがやりなよ」(ガロード)
  "今までジャミルに導かれてきたガロードがジャミルの背中を押すというところに趣がある"
  との理由から推薦いただきました。

「今日のGXはひと味違うね…!」(オルバ)
「…お前もそう思うか」(シャギア)
「ルチルは渡さん!」(ジャミル)
  Lシステムと同化したルチルを救う為、自らGXに搭乗し、フロスト兄弟と相対するジャミル。
  その操縦術たるや軽快にして重厚。これがアラサーの重みって奴なのか?

  


「駄目だ…!君と一つになれない…!」(ジャミル)
  ルチルと精神レベルで一体化できずにコクピットで泣き言をいうジャミル。
  いわばシャアが弱音を吐くようなもんで、コレかなりレアなシーンじゃないかと。

「圧倒的じゃないか…!」(シンゴ)
  ジャミルとルチルとのフラッシュシステムによる一体化攻撃を見たフリーデンの一クルーが
  ソロモンにてビグザムの脅威的火力を垣間見た見た時のアムロと化した瞬間。その名はシンゴ。

  


「とっても気持ちがいい… まるで夢を見ているみたい…」(ルチル)
「私、嬉しかった。大人になった貴男に会えて…」.
「さようなら、ジャミル…」.
  ティファの肉体を借りてジャミルにその想いの丈を伝え、そして力尽きていくルチル。
  
「その後もこの海域はローレライの海と呼ばれた。しかしその名の由来を知るものは一握りの人間だけであった」
  というラストのナレーションと併せてホロリときまくりやがるシーン。

  


「キャプテン…」(サラ)
「すまん、しばらく1人にしておいてくれ…」(ジャミル)
  密かにジャミルを想うサラと、かつての想い人を失ったばかりジャミル。構図一つでもこうもドラマが。

  


<次回予告>
  人には運命の出会いがある。
  補給の為に立ち寄ったその島で、トニヤ・マームはそんな運命の出会いを果たす。
  ひとときの安らぎと友情を交わしたその相手は、かつてフリーデンに恨みを抱いていた。
  「…また逢えたわね」(エニル)




第20話:…また逢えたわね

#長篇アニメにありがちな「一時の休息」シリーズ。
 今回の主役は悩めるお年頃なトニヤとエニルのお二人。

「女の過去は、言わなきゃないのと一緒よ」(トニヤ)
  ひょんなことから意気投合し、コイバナに華を咲かせるお二人。
  その中で、ビッチ臭かぐわしいトニヤさんならではの名言が炸裂。

  


「今の時代って、幸せ掴むのも不幸せになるのも、全部自分自身のせいだと思うのよ」(トニヤ)
「あたしは自分の思うように生きる。自分で選んだ道を歩くの。.
 原因は全部自分だから、失敗しても誰にも文句言えないけど」
  これまたトニヤさんらしい自由奔放発言。
  同じくビッチ系でフリーマン気質なエニルさんには大いに感ずるところがあった模様。

「…また逢えたわね」(エニル)
  ヤクザな家業から足を洗って結婚&楽隠居な筈が、フリーデンと再び巡りあってしまったことで、
  平穏の日々に背を向け、再びMS乗りに戻る決意を固めるエニル。

  


<次回予告>
  フリーデンの目的地が遂に判明する。その名はゾンダーエプタ。
  そこは新しき時代を求める者達にとって、新しき力を生み出す聖地であった。
  彼等は接近するフリーデンに対処する為に、ある男を呼び寄せた。
  「死んだ女房の口癖だ」(カトック)



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